震災遺構 中浜小学校

「９０人の命を守り抜いた小学校」
山元町の震災遺構・中浜小学校で頂いたパンフレットの最初にそう書かれていた。

集落があったそこは津波で流され、中浜小学校だけがぽつんと建っている。

管理棟で見学受付をする。
入館料は４００円。
仙台市内の震災遺構である荒浜小学校の見学は無料だからちょっと驚く。



校舎の前に石碑が倒れている。
これは校長室前の池のほとりに建っていたもの。
重さ２トンもある石碑が１７ｍも押し流されて来たという。



多目的ルームは津波で壊れた備品、流れてきた流木などで悲惨な状態。





図工室。



教室。



天井。



屋上から海が見える。



パンフレットの写真の場所を見た。
屋根裏の倉庫で子供たちと教師、住人９０人が一晩過ごしたという。
子供達はどんなに怖かっただろう、どんなに寒かっただろうと涙が出てきた。



一通り見た後は表に出た。
津波が押し寄せた高さが記されている。


この小学校を建てる時に地域の人の意見で２ｍの嵩上げをしたという。
それが功を奏して避難した人の命を救ったのだ。


校舎の柱に巻き付いた鉄骨は流れて来たものだそうな。
津波の威力は想像以上だ。



校舎をぐるりと一周。
モダンでおしゃれな素敵な小学校だ。



学校のすぐ近くに中浜墓地があった。

そこに建てられた慰霊碑と黄色いハンカチ。




最近、日本のあちこちで大きな地震が起きている。
もうあんな地震が来ないことを祈るばかり。。。