南蔵王温泉 ミートランド湯々里

　　　　　　　　　　　　　　閉業
鎌先温泉からさらに山奥に進んだ所にある温泉。
要所要所に案内板がないのでわかりずらい。
道を聞くにも誰一人歩いていない田舎道。
どうにかこうにかたどり着いた先は雪の中の一軒家。
普通のお家の玄関ドアだ。



ドアを開け「こんにちは」と声をかけても誰も出てこない。
そっと上がって行くと中は大広間で女将さんらしきおばさんが出てきた。
１人３００円の入浴料を支払い、スリッパをはいて細い斜面の通路をお風呂へと進む。
工事現場にあるような鉄板でできた通路である。
普通のお家の軒先に作ったような露天風呂である。



すると猫がすごいスピードで走って来た。
カーテンだけの入り口を入るとワイルドな脱衣スペースがある。
そこから赤茶色のお湯の浴槽が見える。



ここは本来露天風呂だけの施設である。
冬場は簡単な屋根と囲いがしつらえてあるのだ。

お湯はパッと見ると不老不死温泉のようだ。
熱い、入れないぐらい熱いので近くにあったホースの水で薄める。
我慢して入っている内に適温となる。

近くで見るお湯は遠刈田温泉のようでもあり、ルビナスを濃くしたようでもあり、何ともすばらしい温泉である。

張り出された分析表を見ると

　　　ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉　とある。
　　　源泉５４．２度　　ＰＨ７．２



透明のお湯は空気に触れて変色しているようだ。
少し金気臭がするお湯である。
源泉掛け流しの湧き出たままのお湯である。

何とも素朴で雑多な感じのするお風呂である。
またもやすばらしいお湯を発見。


それにしてもこの猫ちゃん、
私達と同時にお風呂に入ってきて上がるまでずうっとここにいた。
もしかしてオス猫かな？
私達が玄関を出ると今度は外にいた。



たどり着くまではとても遠く感じたが鎌先温泉まで１２分。
白石インターまで２５分と近かった。
帰り道はとんでもなく早い！！！


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