Yさんの危機一髪

職場の若い男性Ｙさんが昨日の恐怖体験を話してくれた。

彼が某お店でコーヒーを飲んでいた時。
突然、天井のパネルが一枚ドーンと目の前に落ちてきた。
彼がテーブル上に置いた手の１０センチ先に！！
縦に落ちてきたのでテーブルには傷がついたそうな。

回りにいた客が騒然とし店員が駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか～」
と、言いながらも顔はニヤニヤしていたという。

あと１０センチ後ろだったら自分の指は無くなってた。
あと３０センチ後ろだったら命は無かったかもしれない。
と、その時の様子を語る。
聞いていてぞっとする。

店員がお詫びにと差し出したものは
何と、このお店の割引券だったそうな。
彼が受け取らなかったのは言うまでもない。

「こんな店にまた来いというのか！！」


話を聞いたみんなは恐怖を覚えた。
今度からお店に入るときは先ず上を見てから席を決めなきゃ。
でも、まさか天井が落ちてくるなんて誰も予測できない。

「運がよかったね～」
「無事でよかったじゃない」
「先祖が守ってくれたのよ、お墓参りしなさいよ」

その後だ。
「何でそのテーブルの傷と天井を写メ撮ってこなかったのよ！！！」
と、みんなに言われていた。
あの割引券でうやむやになったかもしれないよ、と。

全国区のお店だけに腹立たしい危険な事件の顛末である。