白樺の露天風呂は1つだけ、しかも混浴である。
建物に挟まれた中庭のような所にあるひょうたん型のお風呂だ。
真ん中に木でできた衝立のような仕切がある。
これは最近できたらしい。
お湯は灰色がかった白濁で透明度はない。
湯の底に貯まっている湯の花を体に感じる。
これが「泥湯」と呼ばれる由縁か。
右側には屋根がかかっていて熱い湯、左の広い方はぬるいお湯だった。
どちらも源泉掛け流し、湯の投入量で温度調節をしているようだ。
廊下からドアを開けるとすぐにある女性脱衣所はカゴが3個しかなく狭い。
のれんやドアがあるわけでもなく、お風呂から死角になる場所をさがすしかない。
反対側にはちゃんとした男性脱衣室があるようだ。
この露天は「七福の湯」というので七福神が飾ってある。
女性時間帯(夜6時~9時)に入った時も貸し切り状態。
早朝に行くとおじさんが屋根付きの方に1人入っていた。
入っていいですか?
と声をかけると
「いいよ~」
ちゃんと後ろ向きになってくれる。
お風呂中央の仕切をはさんで話に花が咲く。
ここのお湯はとっても気に入っておられるようで時々泊まりに来てるという。
私と友人が上がる時も背を向けてくれるマナーのいいおじさんだった。
浴衣に着替えお風呂の写真を撮りたいというと、おじさんはカメラに向かってにっこりと笑ってくれる。
本当はお風呂だけでよかったのだけど・・・
露天も面白そう!
お湯は良さそうですね♪
気持ちよかったでしょうね^^
女性への配慮なのかしら?
人の良いおじさんでしたよ。
一番良かったことは、湯が源泉そのままの硫黄の香りと効果をたっぷりと包んでおり、体の芯まで温まったことでした。露天風呂も、外気のひんやりとした冷たさに、ほんのりと熱めの湯が…なんとも心身共に覚醒するかの様で心地良かったですね。体の弱い私にとっては、この湯の柔らかさとぬくもりには、心ごと癒されました。
また、宿泊料金も安めだったため私たちのような世代にも気軽に利用できました。
ただ、気になった事が幾つかありました。人手不足か、従業員のほとんどが高齢者の方だったからか…、原因は多々あるとは思いますが、部屋のあらゆる所に蜘蛛の巣がはっておりました。お料理も美味しく戴きましたが、宿泊者全員分の食事をいっぺんに調理しているのか、お吸い物も冷えきっていて、焼き魚もナマでした。また、どういう料理なのか、どういう作り方をしたのか、どのように食したら好いのか…の具体的な説明を受けなかったため、今まで宿泊した旅館とは違った風合いだったので、戸惑いましたね。
あと…、私は、接客業をまだ10年位しかやっておりませんが…接客応対にはびっくり致しました。
旅行日数が少なかったため、あちこち堪能したかったのと、こちらの旅館には御親切に無料の駐車場が設置されているとお伺いしまして、車での旅行を決めました。しかし、いざ駐車場に車を停めるときに、理由もなしに…こうやって駐車して!とか、そうじゃなくて…など、さらには、後からいらしたお客様のお車を先に誘導されていました。あの方は若旦那かな??
土地勘もしきたりも判らない客に対しての態度には、正直なところ驚きましたね。
旅行とは、日々の仕事の疲れを癒しに、何日も前から計画をして、さらにはその日のために会社の休みをもらって行く訳でございますが、費用に見合った期待を胸に短い旅をするものでして、決して気疲れして帰宅するものではないと考えております。大自然の恵みと、温かい人との交流を望んで…今回、こちらの旅館へ決めさせて頂きましたが、次回は是非ともそのような気持ちを酌んで頂きたく思います。
ゆかりある観光地ゆえ、気難しいお願いかも知れませんが、何卒ご愛顧されてるお客様のためにも、また、湯荘白樺様の益々の御発展のためにも、お湯のみならず“旅そのもの”を演出されますことを…心より深く願っております。
これは湯荘白樺さんへのメッセージでしょうか。
私もこの宿はお湯を目的として訪れましたので他の面では不満も多々ありました。
しかし、まぁ値段から見て妥当かとも思いました。
接客は確かに良くはありませんが・・・・
と、言って特別悪くもないと思いました。
洗練されていない事は確かでした。
お湯は最高でした。私はこのお湯に満足して帰って参りました。