平湯温泉 スカイガーデン

上高地からツアーと別れて一人になる。
ここに来る数日前に母が肺炎で入院したのでお見舞いに寄るためである。
命に別状があるわけでもないが顔を見せるのも親孝行。

荷物が多いので登山靴とストックだけ友人に持ち帰ってもらうつもりだ。
すると、いらない物全部持ってってくれると言う。
バスが出る前にそれらの荷物を仕分けしなければならないのだ。
時間が無い！、平湯温泉行きの乗り場にはすでに行列ができているのだ。

お言葉に甘えて登山靴や雨具、ダウン、スパッツにストック、保温水筒等等を預ける。
その量や、申し訳ないくらいに多い。
仙台市のゴミ袋に入れてお願いする。
「バスが運んでくれるし、向こうに着けば車だから」
と言ってくれる友人に感謝。

すっかり軽くなったザックを背にバス乗り場に並ぶ。
平湯温泉行きの路線バスもツアーと同じ２時発。
補助椅子まで使う超満席。

上高地から２５分で平湯温泉到着。
平湯のどこかで温泉に入ろうと考えていた。

なんと、バスターミナルに日帰り温泉があったのだ。
ターミナル３階にエレベーターで上がると受付。
券売機で入湯券購入６００円也。
１００円リターン式のロッカーあり。

洗い場にはシャンプー類完備。
シャワーの出が良くない。
とにかく髪と体を洗い登山の汗を流す。
歩きすぎるくらいに歩いた足をマッサージしていたわる。




内湯は２０人以上入れそうな広さの石作りだが縁だけは木。
お湯は下からボコボコと出ている。
緑帯びた茶褐色のお湯はうっすら鉄分の匂い。
源泉掛け流し。




露天のお湯の方が良いような気がする。
山を見ながらのんびり、としたいがそうはいかない。


急いで体を拭き髪を乾かしポカポカの赤い顔のままバス乗り場へ。
高山まで５８分。
疲れたのかウトウトしてたらもう着いた。

高山駅からの特急ひだは指定席が満席。
自由席は並ばなければいけない。
好物の甘々棒（かんかんぼう）も買えず 、みたらしだんごも食べられず・・・・
あわただしい実家への旅である。


源泉名　　バスターミナルの湯
炭酸水素塩泉
５６℃　pH６・５