蒸ノ湯温泉（ふけのゆ） その二

降っていた雨もやんだので外にある露天に入る事ができる。
宿から広い駐車場を横断して坂道を進むと最初に見えるは女性露天。


昔はこんな立派な囲いはなかったな～
ヨシズで囲われていただけのような記憶がある。
が、１０年以上たつと記憶も薄れてきている。

脱衣スペースには屋根もあり、きれいな棚がある。
この木肌からして出来て日が浅いのではないだろうか。

近くで湧きでた源泉は樋を伝って浴槽に。



４３、４度ありそうな熱いお湯が掛け流し。
灰色っぽい内湯に対し、緑っぽくも見える白濁のお湯。
回りから吹き上げる湯気のせいか硫黄の匂いを感じる。
スベスベするとても良いお湯だ。





すぐ目の前からはモウモウと上がる噴煙。
風の向きであっちへこっちへ。




素晴らしく新鮮な良いお湯に満足して上がる。
内湯で会った女性が湯加減はどうですか？と聞いてきた。
なんでも混浴と男性露天は温くて入れないとか。
宿の人も外から温度はどうですか？と聞くので４３，４度と答える。

混浴も男性露天にも入れないご主人に
「今なら他にお客さんもいないから女性露天に入ったらいかが？」
「いやぁ～女風呂には入れませんよ」
そう言っていた彼だが姿が見えなくなったから入ったのかな？

外に出ると宿の男性２人が何やら作業中。
きっとお湯の温度管理に来たのだろう。



せっかく来たのでこの広い敷地を散策。
館内から見えた混浴露天を視察。
脱衣室こそ男女別にあるが女性にとって難易度の高い混浴だと思う。



広々とした荒涼たる台地の至るところから湯気。
坊主地獄みたいに熱い泥がポコポコ吹き上がるマッドポットもある。
さながら生きている地球を再認識。




散策の後は体が冷えたので再び館内に入りストーブを囲む。
受付にいらした女性と色々お話。
ここはみなさん感じの良い人ばかり。


その女性の話しでは混浴露天の目隠しは評判悪く、今年はしないかもしれないと。
こちらから丸見えじゃないですか～
すると、あまりに遠くで女か男かもわからないそうだ。
確かにワイルドで開放感バツグンだが女性は入れないな～


黒玉子２個１５０円也を購入。
とても美味しい温泉卵であった。


ここは泊まって星空を眺めながら露天に浸かってみたいものだ。
満足して車に戻ると、駐車場の脇にミズバショウが咲いていた。
やっと春が来た蒸ノ湯であった。



その後はしばし雪景色の中を宿泊地の田沢湖町を目指す。