大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

「ああーーーーーおもしろかったねーーーー」

2012-04-23 | 日記
4月13日、息子はリハビリ病院を退院した。
その二日前にけいこさんと私は浅草のホテルを引き払い岡山に向かう。
途中大阪でけいこさんのお母さんに挨拶し、犬のココとフエレットのももとぷぷを
面倒見てもらったお礼を言って、3匹を連れ弟の隆司さんの車で雨の高速を一目散。
大阪から三時間走って瀬戸内の島々が目の前に浮かぶ広島県境の笠岡市に到着。

二十年近く人が住んでいなかったという古い大きな家の玄関を開けて
「ただいまーーーー!よろしく~~~!!」と挨拶した。
まずは隆司さんが雨戸を開けて風を通してくれた。けいこさんが畳を拭いて寝る場所確保。
暗黙の了解でわたしは台所磨きと山のような食器が詰まった棚の整理。
骨董屋でよくみかける古い皿に(早く料理を盛付けて食べたい)とぴかぴかに磨く。
食器や箪笥やテーブルや、「使えるものは何でも好きに使ってー」と言われているが
「蚊帳発見!大瓶発見!○○発見!△△発見!」うれしい悲鳴と同時に古畳の埃に悲鳴。
けいこさんの引越し荷物も到着して、翌日も三人で片付け三昧。
南向きの縁側に座ると目の前に瀬戸内海が広がる。漁に出る船が往く。島と島を結ぶ船が往く。
こんな景色、テレビで見たことあったな・・・・ほんものだ・・・・・・・
翌日は隆司さんが風呂場をピカピカにして「さっぱり系、癒し系 どっちがいい?」と私に入浴剤を用意してくれた。
「い・や・しにする!サンキュー!!!」と一番風呂に入り、三人でビールを飲んでコロッと寝る。

わずか二日間、風を通し埃を払い、床とガラスを磨いただけでも古い家はなんだか透明な感じになった。
13日の早朝、大阪に帰る隆司さんに笠岡駅まで送ってもらってけいこさんは東京に健太郎を迎えに行く。
犬のココは後追いして不安そうだったが自分で庭に出ておしっこをして、用も足して手間要らずだった。
夕方大きな身体の健太郎と、小さなけい子さんがうれしそうに帰ってきた。
「おかえりーーーー」「ただいまーーーー」   健太郎の引越し荷物も到着した。
そしてまた3人でいやというほど部屋を片付けて、翌日「かあちゃん今日帰るわ!じゃあね」と海辺の町を後にした。
別れ際  「ああーーーーーおもしろかったねーーーー」 けいこさんとゲラゲラ笑いながら抱き合った。