大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

生まれた町に根付く!

2012-09-21 | 日記
いくちゃんが本当に野菜売りになった。
「大きなかぶみたいな仕事がしたい」と言って訪ねて来たのが一昨年。
その年夏の間、毎月の産直のイベントを手伝ってくれ そして去年は春から半年、
田畑に忙しい夫に代わって配達を わずかなバイト代で引き受けてくれた。
岩見沢から朝早く来て 夜7時8時まで配達して、最後お金の計算までして帰る。
いくちゃんの配達は評判が良く このまま大きなかぶを引き継いでくれるかな?と思ったら 
秋で辞めるとなり、(この商売 これじゃとても無理って心底分ったんだろうな・・)
と 残念な気持ちとホッとする気持ちにゆれた。
後継者を育て、引き継ごう と思い始めていた夫は 内心もっとがっかりしただろう。
よっぽど好きじゃなきゃ出来ないよ。と夫を励ましながら自分に言い聞かせた。
走れなくなるまでやって 大きなかぶは私たちが最初で最後でいいっしょや。じゅうぶん楽しんだもの。
 これからは いよいよ米や野菜つくりに本腰入れよう となったとき、又いくちゃんがやって来た。 
車を 軽のワゴンに買い替え 「やおやのVEGGE」って赤い字のロゴまで入り 本気のやる気が伝わってくる。
後ろを開けると 大きなかぶとおんなじ 手作りの木の棚が設置されている。
「自分の生まれて育った街に どんな人が暮らしているんだろう?って思ったらこういう形になった」
そうか~~~ いいないいな 生まれた町に根付いていこうとする気持ち まぶしいな うらやましいな。 
ふるさとすてて40年、自分には出来なかったことを いくちゃんが実現してくれるってことか。
岩見沢の町のあちこちに車を停めて店開き。あちこちから奥さんたち出てきて野菜を買ってくれる。
何持ってきたの?毎週来るの?何時に来るの?・・・・おしゃべりに花が咲く。
手が足りなくなれば 世話好きな人が手伝ってくれてたりする。
 大きなかぶの創成期そのものだ。 その一日一日の楽しさ面白さで 気付いたら14年だ。
経営は相変わらず自転車操業だけど ココロはいつだってぼろ儲け。ワーハッハッハーー!!
大きなかぶでの半年で、いくちゃんが垣間見た世界がそこだとしたら それこそが引き継ぎたかったこと。
「結婚もまだだけど なんか子供産んだ感じ」 って いくちゃん嬉しそう。
ってことは 大きなかぶは爺さん婆さんか。  


 家族でイモ堀 楽しいなァ

    
 変わったトマト       大きなきゅうりが!!