大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

”シュン”の足

2013-03-12 | 日記
木曜の朝、気温も高く快晴の中、上着を着ずに散歩する。
犬たち4匹が踊るようにぴょんぴょん跳ねたり二本足で立ってくるくるまわったりしながら
わたしに足並みを合わせながらも、後になったり、だーーーっと前に走ってみたり、
全身躍動させている。(うれしいんだな・・)とこちらもにやにやしながら歩く。
毎日雪原でお互いじゃれあったりケンカしたり、犬同士ならまた違う表現で悦び合う。
他種族のにんげんと交わってすごす面白さはちょっとちがうんだろうな。。
 子ヤギうまれてるかな~~?と小屋をのぞきに行く。
 満月に産まれるか。。と思っていたが、メス山羊レモンのお腹は膨らんだままだった。
去年夏、怪我で後ろ足のひざ下の皮膚が化膿し赤むくれになっていた雄羊のシュン。
爪が抜けもう歩けなくなるか。。。と思いながらダメもとでヨモギの足湯や湿布をしてみていた。
冬になる前、もう暗くなるという時、シュンが小屋から母屋までの砂利道の200mを、ひとりで歩いて来た。
倉庫の入り口にペタンと座り込んで動かない。また化膿したらしく足が悪臭を放っている。
足に手を当てたら熱でパンパンに張れて、包帯代わりに履かせていた古靴下が
皮膚に張り付いて痛がって脱がせることが出来ず、ビワの葉エキスを靴下の上から
ぴちゃぴちゃと浸み込ませながら、ただ手を当てていたら、落ち着いたらしく、また小屋に戻って行った。
何とかしてほしい って 爪の無い足をひきずってまで ニンゲンのこと頼って来たんだな、と愛おしくなる。
毎日餌やりに行く夫が特に何も言わなくなったので、シュンの足はあれ以上悪くなっていないのだと
あまり神経質に思わなくなっていた。そして近頃は自分の怪我の観察に夢中で、シュンのこと忘ていた。
 久しぶりに小屋に来てみたら、驚いたことにシュンの赤むくれだった足が新しい白い毛に包まれていた。

         



 
       
                

病気を治すために必要なこと

2013-03-12 | 食生活
  病気を治すために必要なこと
    いまの日本は、ものがたくさんあって、食べものでも電化製品でも好きなだけ手にはいる、すごく豊かな社会
   です。50年前の日本は貧しかったですから、いまはいい時代に生きているなあと思います。しかし、豊かにな
   りすぎて変な方向に行き過ぎて、いい時代に生きているわりには、大人はガンになリウマチになったり、あるい
   は潰瘍性大腸炎になったりと、いろいろな病気になっている人が多くなっています。子供は、風邪のたびに
   高熱を出すことがおおく、またアトピー性皮膚炎や気管支喘息が増えています。
    50年前までは、大人の病気といえば、重労働が多かったので腰が曲がったり、働き過ぎからくる独特の病気
   が多かったのですが、いまはそのような激しい病気はなくなって、むしろ慢性の経過をとる病気が多くなっています。
   子どもは青ばなを垂らしていましたし、盲腸炎になったり、また独特の感染症が多かったのですが、いまは感染
   症は少なくなって、かわりにアレルギーの病気になっています。
    このような時代が変わって病気の種類もかわったということは、私たちの生き方自体が病気の成り立ちに大きく
   影響していると考えなければなりません。いま医学の世界では、病気の原因は遺伝子の問題ではないかと考え
   られるようになっています。しかし、もし病気が遺伝子異常で起こるのなら、不思議なことになります。
    まわりを見渡すと、高血圧症とか腰痛などありふれた病気は500万人とか1000万人という単位でいます。
   本当に病気が遺伝子の狂った”問題人間”ということになります。ほんとうにそうなのかなという疑問を感じます。
     私は、時代とともに、病気の種類が変わることに着目し、それは私たちの生き方の変化とつながっているので
   はないかと考えました。なぜ病気になるのかーそのことを研究してきたら、遺伝子異常が原因ではなく、私たちの
   生き方が病気の成り立ちとつながっていたことがわかりました。
    私たちの生き方と病気がつながっているということは、慢性の病気を治すためには医者に行って
   薬を飲むことではなくて、生き方を変えることが必要だったのです。
 



ある嵐の夜に・・・・

2013-03-12 | 日記
金曜の夜中は嵐だった。
冬は隙間だらけの窓を、外から内からビニールを張り凌いでいるが
ピンと張ったつもりの外のビニールが強風に喜びばたばたと大声上げる。
つられて、窓ガラスもガタガタ歌い続ける。
   子ヤギは2匹生まれたが、小さくて生きられなかった。
いつもなら一匹が生きておっぱいを飲むのだが、母ヤギレモンのお乳は
パンパンに張り痛そうだと夫がやけに気にかけ、毎日子鍋を持って
小屋に行き搾ってくる。
400CC位のその乳は、身体は大きいが一番ちび犬のカブが独り占めする。
毎年お産をするレモン母さんは、生きている子が居れば死んだ子には見向きもせず
生きている子を生かすために生きている子だけ見ている姿に、動物ははっきりしてるなと思っていた。
が、今回は、死んだ2匹の子ヤギの傍らにしゃがんで悲しそうにしているという。
なんだか、ちょっと切ない。