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大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

春? でも我が家は秋もよう!

2013-03-20 | 日記
雪解け進む。家の前はざくざく。
居間の窓の外は隣のD型倉庫の屋根から落ちる雪が眼の高さにまでなった。
裏の薪小屋の片隅を居場所にする犬たちがそこを通り抜けて行くたびに
ちょうど動物園のガラス越しに動物を観察するような格好になる。
窓に向かって夫が「かーぶ!」「たーち!」と犬の名を呼びこちらを向かせる。
(なんだ?)と声のするこちらをちらりと見るがさほど喜びもせず。。。。
人間だけがはしゃいでいるのが滑稽だ。こっちが類人猿ゾーンか。。。

秋に刈り取ってしばらく田んぼの横のハウスに積んでおいた豆類だが、
乾ききる前に根雪となり、苦肉の策で家の小さなビニールハウスに12月始めに半日掛りで運び込んだ。
3月の声で重い腰を上げ、豆だらけのハウスを野菜の育苗準備のために片付ける必要に迫られる。
枝豆の時から虫に食われていたし、ためしに幾つか鞘をはずすたびに虫食いだらけだし、
食べるところは無いかもしれない・・・・このまま羊に食べてもらえば仕事は早い・・・・・
しかし、一応、だめもとで豆落しに挑戦する。
まわりに飛び散らないよう、ブルーシートをぐるりと張ってワインの空き瓶でとんとん叩く。
ばらばらばらーと鞘から豆粒が離れて落ちる。 
要領をつかみ、一枝づつから一抱え分を身体の正面に置き叩く。落ちる落ちる
欲が出て、もっと早くもっと多く・・と一升瓶で叩く。だめだ、重たくて疲れる。
地道にワインビンで叩いて4時間、”くらかけ豆”の山が消えた。その後の選別はまた一仕事だったが
右手のリハビリに役立った。全体量で15kのうち食べられるのは10k程だが、種としては充分あるし、
少し食べてみようとオイルを薄く引いたフライパンで5分ほどコロコロ転がしたらあっという間に火が入り
しょうゆをたらりとまわしかけて口に入れたらグーだった。塩振っても味噌からめてもよさそうだ。
山崎さんの畑の土の力を実感したら、他の豆も落として少しでも腹に入れて元気貰うぞ、とやる気出る。
美味いものの力は有無を言わさぬ説得力だ。


雪解けが始まると うれしいような でも・・・・