ユネスコの世界記憶遺産の国内候補が決まりました。
候補として4件がありましたが、1国の審査上限が2件のため、日本ユネスコ国内委員会は鹿児島県南九州市が目指していた「知覧特攻遺書」と奈良県御所市・奈良人権文化財団体など申請の「全国創立宣言」の2件を選外とし、「東寺百合文書」(政府申請)と「舞鶴への生還1945-1956シベリア抑留日本人の本国への引き揚げの記録」(京都府・舞鶴市申請)を2015年の登録を目指す候補として決定しました。今回選外になっても指摘の改善がなされれば再度申請はできます。
世界記憶遺産は歴史的な文書や絵画、音楽や映画の保存と振興を目的にユネスコが1992年から実施。2年に1度、登録がされます。本の切り裂き、破損行為で問題となった「アンネの日記」など現在、301件が登録され、そのうち日本は3件です。福岡県田川市「山本作兵衛炭鉱記録画・記録文書」、藤原道長が残した「御堂関白記」支倉常長が欧州から持ち帰った「慶長遣欧使節関係資料」が登録されています。(2014年6月13日西日本新聞・大矢和世より)