福岡市アジア美術館で開催中の「第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014」は11月30日まで、後5日となりました。天神のパルコ前コンコースの柱が赤と緑のプラスチックざるで装飾されていますが、これもトリエンナーレ出展中、韓国チェ・ジョンファの作品です。作品解説書を見ますと彼の作品のテーマは「メイド・イン・コリア」で「安価なプラスチック製のキッチュな日用品で空間をカラフルに変貌させる名人」と評されています。
街の人たちが忙しく行き交い出会う広場で、誰が作品に気づくでしょうか?何これ「ざる」?これがアート作品?と、戸惑う?日頃、何気なく使っているものから生み出されるアート作品に驚き、これが現代美?発想やね~と、簡単分かってしまうか?沢山のざる!=作られる過程で失われた自然美を嘆くのか?そのほか?? シンプルに緑と赤が美しい!ざるだからか?色に優しい膨らみを感じます。韓国の色と配色~韓国ドラマを思いました。
クリスマス商戦に沸き立つ雑踏の中で、街のその作品は、一つ一つ別な商品広告に変わって、なくなっています。
下:「第5回福岡アジア美術館トリエンナーレ2014」作品解説書「未来世界のパノラマ」P49より