・・・最近の新聞を読んでいると良く「一衣帯水」と云う言葉が出てくる。
この言葉の出典は 『南史』陳本紀下に「・・・、豈可限一衣帶水・・・・」と出てくる。
「衣帯」は帯のことひとすじの帯のような、幅の狭い川や海。また、それを隔てて隣り合っていること、を云い、政治家が、中国や朝鮮半島などの隣国を云う時の枕詞になっている。
・・・上の地図は最近あった、北朝鮮が韓国の島に砲撃を打ち込んだ時の新聞に乗っているものです。
これを見ると中国と朝鮮半島と日本が狭い海を隔てて、一衣帯水の関係にあることが良く判ります。
・・・上の地図は漢の遼東太守である公孫康が204年帯方群を統治し、邪馬台国の卑弥呼が訪レたとされる頃の朝鮮半島で漢と朝鮮半島と倭の関係を表している。
この頃は漢が朝鮮半島の北を支配していて、みなみに韓の国があり、海を挟んで倭国がある。
・・・上の地図は西暦663年に倭国と百済連合軍が唐と新羅連合軍に大敗した時の地図です。
この時は唐と新羅朝鮮国と日本と百済朝鮮の戦いで、朝鮮半島の内戦に一衣帯水の国が加わったと戦争です。
・・・その他に、1592年~1598年にかけて秀吉が明国を相手に朝鮮半島に攻め入った戦争は明と朝鮮王国と日本が戦争した。
次に、1894年に黄海であった日清戦争の黄海海戦。
次に、1904年の日露戦争の黄海海戦。
最近では1950年~1953年にかけて
大韓民国と朝鮮人民共和国の間にあった朝鮮戦争も一衣帯水の隣国、中国、ロシアを巻き込んだ戦争であった。
・・・上にあげたように古代から、黄海を挟んだ中国、朝鮮、日本の三国で争いが絶えまなかった。
何時の時代かに争いがなくなる時代が来るかもしれないが、当面は争いの『一衣帯水」の関係であるでしょう。