・・・今月の初めに「中国で見つかった三角縁神獣鏡」と云う記事を、ここに書いた。
日本の考古学者の共通認識として、三角縁神獣鏡は中国では見つかった、という共通認識があって、この事を徹底して調べていないような気がする。
勿論、文献等の調査はかなりしっかりと、しているであろうが、現地での長年の調査と云うようなことはしていないのではないだろうか。
日本古代史の好きな私は、この事件に関して、インタネットでいろいろ調べていて、幾つかの面白い記録に出会った。
その一つは、三角縁神獣鏡の年代の中国の古い墓の発掘はほとんどなされていないと云う事。 発掘がなされていないと、遺物の出土はないのが当然である。
従って、中国では三角縁神獣鏡が見つからない。
もう一つは、2004年に日本で開催された「上海博物館展」に名称は違うが、三角縁神獣鏡らしい鏡が出展されていたこと。
それを見た人は、如何見ても三角縁神獣鏡に見えたそうです。
例えば三角縁神獣鏡の特徴である、外縁の三角が何かの理由で、先端が摩耗で、丸くなっていると、違う鏡の名前になるそうです。
三角縁神獣鏡が中国では存在しない、と云う事に関しては、もう少し専門家の、現地での徹底した調査が望まれます。