・・・先日の新聞記事に「国内最古の鉱山遺跡か 徳島・阿南」と云う見出し記事があった。
それによると、辰砂と呼ばれる朱色の原料の採掘跡の徳島・阿南の若杉山遺跡で1~3世紀とみられる土器が見つかったという内容である。 そこで、思い出されるのは3世紀の半ば魏志倭人伝のなかに、倭国の山で丹が取れる(魏志倭人伝の中の表記「・・・、其山有丹、・・・」)と書いてあることです。
若杉山遺跡は全国唯一の朱の原料である辰砂の採掘遺跡だそうです。
古代中国・日本などでは、朱を持つことは権力の象徴とされていた。
発掘された弥生後期の土器の種類は 地元以外では近畿、山陰など別の特徴を持った土器も出土していたことから、当時 広い範囲と交流していたことがわかります。 古い史料に書かれた文章内容が、実際の遺跡として、発見されることはとてもすごいことと思いました。