小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

日本の教員、勤務時間最長

2014-06-27 05:58:15 | インポート

これはあまりにかわいそうな現実です。
部活動や事務作業のために長時間労働を強いられていることは、もちろん憂慮すべきことですが、それよりも「指導力」に対する自己評価が他国に比べて著しく低いというのが個人的には気になります。

とはいえ、中学校の先生になりたいという希望者は多く、平成25年度の北海道における中学校教員採用試験の志願者数は1,990人、各教科全体の平均倍率は7.0倍と狭き門です。
勤務条件は厳しくとも、やりがいのある魅力的な仕事であることは間違いありません。

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国際教員指導環境調査:世界の中学、OECD調査 日本の教員、勤務時間最長 週53.9時間 部活、事務で

毎日新聞 2014年06月26日 東京朝刊

 ◇指導力、自己評価は平均以下

 経済協力開発機構(OECD)は25日、日本を含む34カ国・地域の中学校教諭の勤務状況に関する調査結果を公表した。1週間当たりの勤務時間は日本が53・9時間と最長で、授業以外に部活動や事務作業に長い時間を使っていた。一方、自らの指導力に対する自己評価は極めて低く、参加国・地域の平均を大きく下回った。「仕事に忙殺されているうえ自己評価も低い」日本特有の教員像が浮かび上がった。

 2013年の国際調査「国際教員指導環境調査」(TALIS、タリス)の結果で、調査は08年以来2回目。日本の参加は今回が初めて。34カ国・地域にある中学校の教員と校長を対象に実施した。

 1週間当たりの教員の平均勤務時間は38・3時間。日本は最長の53・9時間で、そのうち部活動など課外活動指導が7・7時間と参加国平均(2・1時間)の3倍超。書類作成など事務作業の時間も5・5時間と参加国平均(2・9時間)のほぼ2倍で、これらが長時間勤務の要因だった。授業時間は17・7時間で、参加国平均(19・3時間)より短かった。す

 学級運営や教科指導といった「指導力」に対する自己評価は参加国平均を大きく下回った。「学級内の秩序を乱す行動を抑えられるか」の問いに「非常によくできている」「かなりできている」と答えた教員は計52・7%で、参加国平均(87・0%)より30ポイント以上少ない。「生徒に勉強ができると自信を持たせる」も同様に、日本は合わせても17・6%と参加国平均の85・8%を大きく下回った。「勉強にあまり関心を示さない生徒に動機付けをする」も同21・9%で、参加国平均を50ポイント近く下回り、教員の基本的能力に対する自己評価が著しく低かった。

 一方、指導力を向上させるための研修には参加意欲は高いものの、多忙で参加できていない実態も浮かんだ。文部科学省教職員課は、低い自己評価について「他国に比べ、高い水準の指導力を目指しているため自己評価が低めなのではないか」としながらも「多忙で研修に参加できないことなどが影響している可能性はある。教員の負担軽減策を検討したい」と話している。
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