昨年、夫婦の年齢が合わせて88歳を超え、念願だったフルムーンパスを
初めて購入した。
姫路、長崎、鹿児島、広島、大阪を5日間駆け足で巡り、JRでの旅行を満喫した。
今まで自覚していなかったが、自分は乗り鉄なのかもしれない。
(乗り鉄の芽が開花したのだろうか)
昨年の列車の旅が思いのほか楽しかったので、今年も同様にフルムーンパスを購入してみた。
新幹線、特急列車のグリーン車に5日間乗り放題で二人合わせて82,800円はリーズナブルといえる。
乗れば乗るだけお得になるという、乗り鉄にとっては何とも嬉しい企画切符だ。
1日目の朝。
小樽駅0539発の電車から5日間の旅は始まった。
札幌駅で乗り換え、0653発のスーパー北斗4号に。
新函館北斗到着1022。
新函館北斗1049発 はやぶさ18 東京着1504
東京1603発 ひかり479号 終点岡山2019着。
最初の目的地である岡山には5分遅れで無事到着した。
新大阪で大半が降りてしまい、岡山に着いたときにはグリーン車にいたのは自分たちを含め3人だけだった。
ホテルにチェックイン後、フロントのお姉さんおすすめの居酒屋にて安着祝い。
ここが美味しくて大ヒット。
調子に乗ってラーメンで締めた。
ここも美味しくて、ついつい替え玉までしちゃったよ。
2日目の朝は早起きして、岡山城、後楽園方面を1-2時間歩いて散策。
足早に巡る旅なので、じっくりと観てまわる時間的な余裕はない。
気ぜわしいが貧乏暇なしと割り切りが必要だ。
出合頭。
これは北海道ではみたことない舗装だな。
岡山城。
シンメトリーが美しい。
後楽園は、朝早すぎて開いてなかった。
入園料がかかるのね。
岡山駅に戻り、岡山1005発の南風5号に乗って高知へ。
四国は初めて上陸した。もちろん瀬戸大橋も初めて。
よくこんなの作ったなあと、かぶりつきで車窓に張り付く田舎者。
車窓から遠くに見えた丸亀城。
高台に建っていてかっこよかったのでパシャリ。
小さくて見えないね。
大歩危、小歩危の絶景に息を呑む。
北海道の田舎者は、この有名な渓谷の存在を知らず、読むことすらもできなかった。
ぐねぐねした山中の単線を振り子電車が車体を傾けながら走りぬける。
カーブ、トンネルの連続だ。
この辺りは、北海道に負けず劣らずの田舎だね。
1229高知着。
高知にはわずか5時間の滞在予定。
高知城を見学。
高知城からほど近い市場でかつおの塩たたきをいただく。
さすがにうまい。
ここで食べた鶏のから揚げも柔らかくてうまかった。
雨が降り始めた高知市内をアーケードに沿って散策。
なんと大丸があった。
中をのぞいてみたが、客の姿が見えず閑散としていて、小樽にあった閉店間際の丸井さんを彷彿とさせた。
流通形態が変化し、どの地方都市でも百貨店なる小売業は、遅かれ早かれこうなる運命なのだろう。
途中東京駅の大丸に寄っていたから、人の少なさを余計に感じたのかもしれない。
桂浜は遠く面倒になりパス。
はりまや橋って、あらこんな感じなのね。
路面電車で高知駅に戻り、みどりの窓口にて一時間早い特急列車に切符を換えてもらい、次なる目的地高松に向かう。
19時すぎに高松に到着。
駅近くのホテルにチェックインを済ませ、ホテルの部屋に置いてあったおすすめうどん屋さんリストを頼りに繁華街のうどん屋さんへ。
普通に美味しかったが、小樽にある丸亀製麺と比べて、格段の差があるとは感じなかった。
いいお店に当たらなかったのかな。
それとも、丸亀製麺が美味しくてコストパフォーマンスが最高なのかな。
いや、うどん県に対する期待が大きすぎたのだろう。
3日目の朝、朝7時すぎにチェックアウトして高松城周辺を散策。
駅前に高いビルがあったので30階までエレベータで昇ってみた。
景色はよかったが高所恐怖症の自分は、わずか1分で退散した。
この高松シンボルタワーは、駅前の再開発に合わせて建設されたらしいが、一目過大施設との印象を受けた。
これだけの床面積、この地方都市で果たしてどのくらい埋まっているのだろうか。
駅構内のスタバで時間調整し、高松0923発のマリンライナーで岡山へ。
グリーン車は2階建てで、車内はほぼビジネスマンで締められていた。
岡山駅で新幹線に乗り換えて熊本へ。
熊本着1322。
駅直結のホテルでは、少々早かったが部屋の準備が整いチェックインすることができた。
感謝。
市電に乗って熊本城方面へ。
ちょっと遅い昼ごはんは、熊本ラーメン。
この旅行中、これが美味しさナンバーワンだった。
腹ごしらえのあとは、熊本城をぐるっと一回り。
熊本城は初めて訪れたが、天守閣は工事中で地震の爪痕をあちこちで見ることができた。
熊本での晩は、辛子蓮根、ひともじのぐるぐるなど、ご当地の味を食してみたが、それなりだった。
馬刺しはパス。
4日目は、7時半にチェックアウト。
駅構内の土産物屋を物色しつつ、熊本0903発のさくら544に乗って一路金沢へ。
新大阪で特急サンダーバードに乗り換える。
初サンダーバード、途中琵琶湖の眺めよし。
車窓から見えた敦賀駅前は20数年前と大きく変わって再開発が進んでいるようだった。
20代のころ1か月だけだったが小浜で過ごしたので、当時のことを懐かしく思い耽ってしまった。
金沢駅着1526。
歩いて5、6分のホテルにまずはチェックイン。
岡山のホテル同様に部屋をグレードアップしてくれた。
感謝。
21世紀美術館、金沢城、ひがし茶屋町、兼六園などを散策。
ライトアップされた兼六園。
人が多かった。
徽軫灯籠は意外と小さいのね。
金沢の夜、飛び込んだ居酒屋は外れだった。
そんなこともあるさ、と割り切りは大切。
朝ランの途中にあった石川県庁。
大きな建物だなあ。
朝の金沢駅。
かっこいいー。
大きすぎて写真に入らない。
噴水が「WELCOME」になったり「KANAZAWA」になったり「9:03」になったりして面白い。
お金のかけ方がまるで違うな。
5日目最終日は、ひたすら小樽へ戻るだけの一日。
朝ゆっくりと金沢駅構内の土産物屋などを物色し、0946発 かがやき508号に乗車。
北陸定番のお菓子「ビーバー」。
味は、、、、うん、そんなものだろう。
かがやきはこれが2回目。
富山、長野を過ぎ、あっという間に大宮についた。
大宮駅で北海道新幹線に乗り換える。
ここでダウンジャケットを車内に置き忘れる痛恨のミス。
実は去年もカメラを車内に置き忘れた。
途中で気づいて、新函館北斗駅の忘れ物コーナーに問い合わせたのも去年と同じパターン。
新函館北斗駅忘れ物コーナーの担当者も昨年と同じ見覚えのある人だった。
大宮1246発 はやぶさ21号 新函館北斗1634着。
新函館北斗で駅弁を買い込み、1655発スーパー北斗21に乗り換える。
ホームに降り立つと、さすが北海道は寒い。
そして、ここから途轍もなく長く感じるのも昨年と同じ。
北海道に着いてから、まだなお5時間近くも電車に揺られなければならないとは。
熊本から新大阪まで途中県6つを跨いで3時間で着いたのに。
北海道でっかいどー。
新札幌で小樽行きに乗り換えて、小樽着は2129。
終わってみればあっという間の5日間。
非日常を堪能し、大いにリフレッシュできた。
遥と葵、そして、ちいばあ、まあじいにも感謝。