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女性初の女流棋士ではない本当の棋士(語弊があるかも)を目指して頑張ってほしい。
西山女流三冠は棋士編入試験で、次の棋士たちと順に対戦する。
高橋佑二郎四段(26)
山川泰熙四段(24)
上野裕寿四段(21)
宮嶋健太四段(24)
柵木幹太四段(26)。
第1局の高橋戦は9月10日に行われ、以降の対局は月に1局のペース。
持ち時間は各3時間。
司会も素晴らしかった。
さすがプロフェッショナルだ。
佐藤九段対糸谷八段のA級最終戦。
B1への陥落が決まっていた両者の対局。
勝っても敗けても来季の順位には影響しないのだが、今季ここまで0勝8敗と振るわない佐藤康光九段にとっては、負ければ屈辱の全敗となる。
全敗となれば、これまで積み上げてきた輝かしい期歴が汚れてしまう。
だって全敗は素人が指したってできるのだから。
局後「順位は関係ない対局だったが、自分の棋歴には残るので、恥ずかしくない将棋を指そうと思った」
そう語ったように、この対局にかける思いは並々ならぬものがあっただろう。
20〜30歳代の若い頭脳に混じり、ただ一人53歳でA級に在籍。(羽生九段は先に陥落した)
2017年からは日本将棋連盟会長として棋士をまとめ、多忙な公務をこなしながらの現役生活。
卓越した人望と実績がなければ務まらない要職。その要職に就きながらA級に在籍していることが、本来奇跡なのだ。
今季限りで通算26期在籍したA級からは陥落となるが、誰もそれを責めることはないし、皆んながお疲れ様でしたという気持ちだろう。そして、年齢的には非常に厳しいだろうが、来季の捲土重来を期待したい。
最終局に見せた意地の1勝は、将棋ファンとして何より嬉しかった。
同じ歳なことが余計にそう思わせるのかもしれない。
佐藤康光九段が糸谷八段降す 1勝8敗で終了 名人戦A級順位戦
出典:毎日新聞
静岡市葵区の浮月楼で2日に指された第81期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)最終9回戦一斉対局で、佐藤康光九段(53)は糸谷哲郎八段(34)を108手で降し、今期初白星を挙げて1勝8敗で全日程を終えた。
糸谷八段も1勝8敗。
両者は来期、B級1組への降級が決まっている。
A級での順位が糸谷八段の方が上のため、来期B級1組の順位は糸谷八段が1位、佐藤九段が2位となる。
佐藤九段は終局後、「順位は関係ない対局だったが、自分の棋歴には残るので、恥ずかしくない将棋を指そうと思った」と話し、糸谷八段は「A級に復帰できるよう、将棋を直して頑張りたい」と再起を誓っていた。
トップ棋士10人による総当たりリーグ戦・A級順位戦の最終日だ。
今期は藤井聡太五冠がA級に初参戦。
挑戦権をつかみ名人を奪取すれば、1983年に21歳2カ月で名人を獲得した谷川浩司十七世名人(60)の最年少名人の記録更新となるため注目を集めている。
さて、本日対戦カード
広瀬章人八段〈6勝2敗〉―菅井竜也八段〈5勝3敗〉
藤井竜王〈6勝2敗〉―稲葉陽八段〈4勝4敗〉
斎藤慎太郎八段〈5勝3敗〉―永瀬拓矢王座〈5勝3敗〉
豊島将之九段〈5勝3敗〉―佐藤天彦九段〈3勝5敗〉
糸谷哲郎八段〈1勝7敗〉―佐藤康光九段〈0勝8敗〉
棋界の頂点に君臨するA級棋士の競演は、将棋ファンにとってはたまらない。
今日は深夜まで眠れないなあ。
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さて、眠れないといえば、最近の私の将棋ウォーズ対戦から。
5手詰を発見できなかった悔しい一局。
悔しくて眠れなった( ´∀` )
こうして次の一手として出題されれば、なーんだという問題。
第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局 羽生善治九段VS藤井聡太王将
101手目、羽生九段の▲4八香をみて藤井王将は投了を告げた。
4八へ香車を合駒する以外は全て詰み。
最後まで仕掛けられた藤井王将の罠を正確に掻い潜っての勝利。
相掛かりとなった本局、周到に用意された作戦だろう。
一局を通じて、羽生九段が終始積極的な差し回しを見せたのが印象的だった。
それにしても52歳の羽生九段がタイトル戦で藤井王将を下すとは信じられない。
これで3局目以降が俄然面白くなった。
頑張れ中年の星、羽生九段!
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第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局が1月21・22日の両日、大阪府高槻市の「摂津峡花の里温泉 山水館」で行われ、挑戦者の羽生善治九段が藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)に勝利し、1勝1敗のタイとした。
将棋界のスーパースター同士が激突する大注目のシリーズ。次戦、第3局は1月28・29日、石川県金沢市の「金沢東急ホテル」で指される。
羽生九段がタイトル出場を決めた。
群雄割拠する将棋界にあって、52歳でタイトル戦出場は見事だ。
将棋ファンにとっては、待ちに待った頂上対決で大注目の決戦だ。
藤井五冠を相手に、相当厳しい戦いとはなるだろうが、前人未到のタイトル獲得通算100期を達成してほしい。
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羽生善治九段、タイトル100期へ7期ぶり王将戦 来年1・8藤井聡太王将と 出典:日刊スポーツ
羽生善治九段(52)と藤井聡太王将(20)とのタイトル戦が実現した。将棋の第72期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ戦が22日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。7人総当たり戦で5戦全勝だった羽生は、4勝1敗で追う豊島将之九段(32)との直接対決を制した。6戦全勝として、藤井王将への挑戦権を獲得した。羽生の王将戦登場は、第65期以来7期ぶり19回目。タイトル戦登場は2年前の竜王戦以来となる。注目の7番勝負第1局は来年1月8、9日、静岡県掛川市「掛川城二の丸茶室」で行われる。
羽生が勝利をもぎ取った。後手豊島の失着につけ込んだ。「悪いはずはない」と、奪ったリードをしっかり広げ、押し切った。想定外のリーグ全勝での挑戦権獲得。「ずっとチャンスらしいチャンスもなかったですが、今回はそれが生かせて良かった」。一昨年竜王戦以来のタイトル戦登場の喜びをかみしめた。
豊島とはここまで19勝26敗。2018年(平30)の棋聖戦5番勝負では2勝3敗でタイトルを失い、2年前の竜王戦でも豊島に1勝4敗で挑戦を退けられた。今回は「負けてもプレーオフとは考えず、1局に集中してやろう」との思いで、直接対決を制した。
王将戦では、故大山康晴15世名人が第29期で達成した56歳での挑戦に続く年長記録。全体でも4位にあたる、52歳3カ月での挑戦権獲得だ。
昨年度は14勝24敗と、初めて負け越した。名人9期も含め、29年連続で在籍した順位戦最上級のA級からも陥落した。今期は棋王戦でも挑戦権争いに絡んでいる。「ソフトの定跡やセオリーがかなり大きな影響を持っている。その深い研究に離されないでついていけたら。伸びしろはまだあると思って頑張っている」と言う。その成果がV字回復につながったのだろう。
現在タイトル獲得通算99期(竜王7、名人9、王位18、王座24、棋王13、王将12、棋聖16)。100期目獲得を目指す相手は、「ずっと実現できたらと思っていた」というタイトル戦10戦負けなしの5冠王だ。
4年前の2月、朝日杯で15歳6カ月の史上最年少での公式戦初優勝を果たした時、藤井と初対決した羽生は準決勝で敗れた。終局後、「藤井さんは将来必ずタイトル戦に出てくる方。ただ、私がそこにいるかは分かりませんが。そこが問題です」と語った。あれから4年9カ月後、レジェンドはそこに上がってきた。
「自分自身の気力を充実させて臨むということに尽きると思います」。夢のようなスーパースターの頂上対決から目が離せない。
第1局 1月8、9日(日、月祝) 「掛川城 二の丸茶室」静岡県掛川市
第2局 1月21、22日(土、日) 「山水館」大阪府高槻市
第3局 1月28、29日(土、日) 「金沢東急ホテル」石川県金沢市
第4局 2月9、10日(木、金) 「SORANO HOTEL」東京都立川市
第5局 2月25、26日(土、日) 「さんべ荘」島根県大田市
第6局 3月11、12日(土、日) 「大幸園」佐賀県三養基郡上峰町
第7局 3月25、26日(土、日) 「ホテル花月」栃木県大田原市