昨日は、教育講演会「秋田の学力向上に学ぶ~家庭での習慣、そして学校との連携がカギ~」に参加してきました。
講師は「秋田の子供はなぜ塾に行かずに成績がいいのか」の著者である秋田大学教育文化学部の浦野弘教授。
秋田大学教育文化学部附属小学校の校長でもあります。
秋田県は全国学力テストで4年連続日本一。一方、北海道は沖縄、大阪と並びワースト3。
北海道教育委員会は、小・中学校全10教科中、9教科において全国平均を下回っている状況について、
「上位県と比べて大幅に低い深刻な状況」とコメントしています。
講演は大変有意義なものでした。
詳しい内容は本書に譲るとして、以下自分なりのメモ。
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■早寝早起き、朝食をとることは学力向上と直接関係ないのでは。
大切なことは、そういうことを習慣化できる環境。
帰ったらまず宿題をするなど、しつけができる家庭環境が大切。
■1960年代、秋田県でも農村部を中心に生活環境(経済的格差)のため学力が低かったが、その改善が急務として県教育委員会は4つの課題を提示した。
①教職員の指導力向上
②学校長の経営力・指導力強化(校長のリーダーシップ)
③調査結果の具体的な活用方法
④父母に学力向上に関心を持たせること
■ある学校では保護者に対し早寝早起きをお願いしたところ20%学力が向上した。
■秋田県は40代以上のベテランの先生が多い。北海道枝幸で講演したとき、先生のほとんどが30歳代以下でびっくりした。
■家庭学習の時間は自主・自立の基礎 外発的動機から内発的動機へ
■PISAが依拠している能力観
【キー・コンピテンシー】
①社会的に異質な集団での交流
②自律的に活動すること
③道具を相互作用的に活用すること
■テレビを見ている時間が学校の総授業時間よりも多い。
3時間×365日=1095時間
小学校の学習指導要領の年間授業時間 28時間×35週=980時間
■秋田では理科の実験で先生が「皆こっちに集まって」というとすぐに来る。
「戻って」というと直ちに自席に戻り、すぐに授業を始めることができる。
「はい。静かにして」「では始めます」などと言う必要がない。
■先生が「おーい。こっちへこい」と言わない。「こっちへ来てください」言語活動を大切にする必要がある。
■学力向上の鍵、一番はやはり授業だと思う。
■玄関にある下駄箱への靴の入れ方で学校の状況がわかる。
整然と靴が収められている学校は落ち着いている。バラバラに靴が入っている学校はその反対。
■学校教育目標が形骸化している。
自分の学校の教育目標を言えますか?
沖縄県のある学校では、教育目標を達成するために自分自身が具体的に取組むことを児童一人一人に学期毎に書かせている。学期末にはその達成度合を自ら検証させて次学期にフィードバック、いい取り組みだと思う。
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「秋田の子供はなぜ塾に行かずに成績がいいのか」
お金をかけずに家庭で実践!!学力日本一の教育
学力テスト小6全科目2年連続の日本一!!
日本の伝統的な学習環境・生活環境と好成績の間に存在する深い因果関係!!
秋田の子供たちは全国と比べて、塾に通っている割合が少ないにもかかわらず、学力は全国トップクラスであるという意外なことが分かりました。塾へ行かないのに、なぜ、秋田の子供たちは好成績だったのか?検証を重ねると、そこに一つの理由が浮かび上がってきます。それは「かつての日本では当たり前だった、学習環境と生活環境が今でもある」というものだったのです。たとえば、「学校の授業に集中する」「家で授業の予習・復習をしっかり行う」「早寝早起きをして、毎日朝食を食べる」など。いずれもこのような光景は、一昔前の日本の学校や家庭では当たり前のように見ることができました。そして、分析すればするほど、日本の伝統的な「当たり前の学習環境と生活環境」と好成績には、深い因果関係があることが分かってきたのです。
●すべての学科で全国トップ
●家庭での会話と学力の関係
●テレビも使い方次第で効果あり
●「夜スペ」和田中は成功したのか
●大人が勉強すると子供は変わる
●「勉強は面白い」と思わせるコツ
●朝食を食べるとテストの成績は?
●フィンランドの総合学習の秘密
●ほとんどの生徒が英検に合格
●図や表で思考する力を高めると
講師は「秋田の子供はなぜ塾に行かずに成績がいいのか」の著者である秋田大学教育文化学部の浦野弘教授。
秋田大学教育文化学部附属小学校の校長でもあります。
秋田県は全国学力テストで4年連続日本一。一方、北海道は沖縄、大阪と並びワースト3。
北海道教育委員会は、小・中学校全10教科中、9教科において全国平均を下回っている状況について、
「上位県と比べて大幅に低い深刻な状況」とコメントしています。
講演は大変有意義なものでした。
詳しい内容は本書に譲るとして、以下自分なりのメモ。
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■早寝早起き、朝食をとることは学力向上と直接関係ないのでは。
大切なことは、そういうことを習慣化できる環境。
帰ったらまず宿題をするなど、しつけができる家庭環境が大切。
■1960年代、秋田県でも農村部を中心に生活環境(経済的格差)のため学力が低かったが、その改善が急務として県教育委員会は4つの課題を提示した。
①教職員の指導力向上
②学校長の経営力・指導力強化(校長のリーダーシップ)
③調査結果の具体的な活用方法
④父母に学力向上に関心を持たせること
■ある学校では保護者に対し早寝早起きをお願いしたところ20%学力が向上した。
■秋田県は40代以上のベテランの先生が多い。北海道枝幸で講演したとき、先生のほとんどが30歳代以下でびっくりした。
■家庭学習の時間は自主・自立の基礎 外発的動機から内発的動機へ
■PISAが依拠している能力観
【キー・コンピテンシー】
①社会的に異質な集団での交流
②自律的に活動すること
③道具を相互作用的に活用すること
■テレビを見ている時間が学校の総授業時間よりも多い。
3時間×365日=1095時間
小学校の学習指導要領の年間授業時間 28時間×35週=980時間
■秋田では理科の実験で先生が「皆こっちに集まって」というとすぐに来る。
「戻って」というと直ちに自席に戻り、すぐに授業を始めることができる。
「はい。静かにして」「では始めます」などと言う必要がない。
■先生が「おーい。こっちへこい」と言わない。「こっちへ来てください」言語活動を大切にする必要がある。
■学力向上の鍵、一番はやはり授業だと思う。
■玄関にある下駄箱への靴の入れ方で学校の状況がわかる。
整然と靴が収められている学校は落ち着いている。バラバラに靴が入っている学校はその反対。
■学校教育目標が形骸化している。
自分の学校の教育目標を言えますか?
沖縄県のある学校では、教育目標を達成するために自分自身が具体的に取組むことを児童一人一人に学期毎に書かせている。学期末にはその達成度合を自ら検証させて次学期にフィードバック、いい取り組みだと思う。
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「秋田の子供はなぜ塾に行かずに成績がいいのか」
お金をかけずに家庭で実践!!学力日本一の教育
学力テスト小6全科目2年連続の日本一!!
日本の伝統的な学習環境・生活環境と好成績の間に存在する深い因果関係!!
秋田の子供たちは全国と比べて、塾に通っている割合が少ないにもかかわらず、学力は全国トップクラスであるという意外なことが分かりました。塾へ行かないのに、なぜ、秋田の子供たちは好成績だったのか?検証を重ねると、そこに一つの理由が浮かび上がってきます。それは「かつての日本では当たり前だった、学習環境と生活環境が今でもある」というものだったのです。たとえば、「学校の授業に集中する」「家で授業の予習・復習をしっかり行う」「早寝早起きをして、毎日朝食を食べる」など。いずれもこのような光景は、一昔前の日本の学校や家庭では当たり前のように見ることができました。そして、分析すればするほど、日本の伝統的な「当たり前の学習環境と生活環境」と好成績には、深い因果関係があることが分かってきたのです。
●すべての学科で全国トップ
●家庭での会話と学力の関係
●テレビも使い方次第で効果あり
●「夜スペ」和田中は成功したのか
●大人が勉強すると子供は変わる
●「勉強は面白い」と思わせるコツ
●朝食を食べるとテストの成績は?
●フィンランドの総合学習の秘密
●ほとんどの生徒が英検に合格
●図や表で思考する力を高めると