図書館で借りた本
「上から目線」の扱い方
「上から目線」は通常悪い意味で使われる。
頭ごなしに叱ったりする悪しき「上から目線」が横行しているのも事実である。
だが、昔から人間は経験豊かな人生の先輩による「上から目線」から多くのことを学んできたこともまた事実である。
先輩が「教えてやろう」というつもりで注意したりアドバイスしたりするのを「上から目線」と反発ばかりしていては、せっかくの学びの機会を失ってしまう。
同様に後輩に対して、良い意味での「上から目線」になるのを躊躇することで、先輩自身の成長の機会も失われていく。
横並び意識が強い今日、どうしても否定的なニュアンスで捉えられがちな「上から目線」だが、人を育てるという肯定的機能をもっと評価すべきだろう。
なかなかおもしろかった。
以下自分用メモ。
■対話上手な人の特徴
1 相手の話を真剣に聴く
2 一方的にしゃべらない
3 自分のことばかり話さない
4 相手に関心を持つ
5 押しつけがましいことは言わない
6 相手の気持ちに共感する
7 話しにくいことをしつこく訊かない
8 適度に話を切り上げることができる
■マズローの欲求階層説、人間の基本的欲求
生理的欲求
安全の欲求
愛と所属の欲求
承認と自尊の欲求
■ピグマリオン効果
期待することによって相手が伸びる。
期待していることをハッキリと伝える。
言葉だけで相手を操作することはできない。本気で期待しないと期待には応えようとしない。
■積極的傾聴
「聞く」と「聴く」
「聴く」にはまったく積極的な相手をわかろうとする働きかけがある。
相手の内面的な世界、相手の人間性そのもの、相手のそのときの深い全存在につながる気持ちや感情やその他もろもろの、言葉や筆では表現できないものをできるだけ敏感に相手が意味するままに受け取る。
■積極的傾聴の具体的スキル
1 相手に興味をもつ
2 相手の話に意識を集中する
3 うなずきを多用する
4 あいづちを打ちながら聴く
5 共感しながら聴く
6 相手の言葉の一部を繰り返す(反映の技法)
7 はっきりつかみきれないところは確認する(明確化の技法)
8 質問をすることで、関心をもって聴いていることを暗に示す
9 似たような経験が自分にもあれば、それを簡単に話す
上から目線」を回避するためには、まずは相手を尊重すること。
その姿勢の基本となるのは、「聴く」姿勢を見せること。
■信頼される語り口のポイント
1 軽々しい語り口にならない
2 話し方に気持ちがこもっている
3 相手の目を見ながら話す
4 べらべら一方的にしゃべらない
5 相手がしゃべり始めたら、すぐに聴き手に回る
6 相手の言葉をさえぎならい
7 わかりやすく、ていねいに説明する
8 モグモグ言わず、言葉をハッキリ発音する
9 聴きとりやすい大きさの声で話す
しゃべり方がうまいのと信頼される語り口はまったく別物。
大切なのは、流暢にしゃべること、話上手になることではなく、信頼される語り口を身につけること。
■「パーソナリティの市場的構え」
現代の市場経済の原理が個人の人間的価値にまで及んでいる(フロム)
「いい人」と思われたい上司は、部下思いではない
■5つの影響力の基盤(社会心理学者フレンチ、レイブン)
報酬勢力
強制勢力
準拠勢力
専門勢力
正当勢力
■傾聴の姿勢8つのスキル
1 相手の言葉にしっかり耳を傾ける
2 相手の言葉をさえぎらない
3 自分より相手に多くしゃべらせる
4 言葉に込められた思いを汲み取ろうとする
5 共感的に聴く
6 相手の言うことを頭ごなしに否定しない
7 相手に関心を向ける
8 答えやすい質問をする
もう一冊。
なぜ、できる人は朝コンビニに行くのか?
タイトルだけで借りてきたが、中身が薄くてまったく期待外れ。
ちなみに
なぜ、できる人は朝コンビニに行くのか? 定価1400円+税
「上から目線」の扱い方 定価890円+税
図書館ばかり利用し、最近本を購入することがほとんどない私ですが、
あらためてこの種の本は高いなと思います。
特に1400円なんて自分にとってはあり得ません。
1400円あったら、ユニクロのヒートテックを週末特価のときに2枚買いますよ