エスパルスは浮上の気配が見えませんが、大坂選手だけではなく、ゴルフでは、3日目を終え、畑岡選手が14位(3日目5アンダー)、渋野選手も21位(3日目5アンダー)。やはり、スポーツを見ながらワクワクすることは私にとってのビタミン剤です。
全米オープン決勝へ進んだ大坂選手。
前回、優勝したのがもう一昨年になるんですね。
直前の試合の決勝で棄権した大坂選手。
左太ももにテーピングして戦い続けていく中、
いつこのケガが悪化してしまうのか?
心配の中で勝ち進んで行きました。
さて、試合内容ですが、
決勝は完全にアザレンカ選手のペースでスタートしました。
第1セット1-6と言うスコアが表すように、
対戦相手のアザレンカ選手は強かった。
このセットのアザレンカ選手のショットは、
悉くダウンザラインに決まり、
振り回された大坂選手はなす術もなく、
このままでは勝つチャンスなし!
そんなスタートでした。
第1セットのスタッツを見れば一目瞭然でした。
サービスエースは両者ともゼロながら、
ダブルフォールト
大坂選手2回、アザレンカ選手0回
ファーストサーブ
大坂選手64%、アザレンカ選手94%(驚異的確率です)
ファーストサービス得点率
大坂選手44%、アザレンカ選手75%
セカンドサービス得点率
大坂選手44%、アザレンカ選手100%
ウィナーショット
大坂選手5回、アザレンカ選手7回
アンフォースドエラー
大坂選手13回、アザレンカ選手3回
アザレンカ選手は完璧でした。
この第1セットを見て、一昨年の全豪オープンの、
クビトバ選手との対戦を思い出しました。
この時、大坂選手は第1セットこそ、
タイブレークでものにしましたが、
第2セット途中までクビトバ選手のサーブを、
全くブレークすることが出来ないどころではなく、
ブレークの気配さえありませんでした。
因みにこの時の決勝が、
2019年のベストマッチに選ばれています。
2019年を振り返って、WTAが「今年のベストマッチ」を発表。グランドスラム部門の1位には、大坂なおみ(日本・日清食品)がペトラ・クビトバ(チェコ)に劇的勝利を飾った「全豪オープン」決勝戦が選ばれた。
さて、全米オープンのお話に戻ります。
第2セットも、先にアザレンカ選手にブレークされて0-2。
この次のゲームが潮目の変わり目でした。
何故か?
アザレンカ選手に急にミスが出始め、
デュースが続くゲームも多くなり、
6-3でセットを獲りました。
サービスエース
大坂選手5回、アザレンカ選手2回
ダブルフォールト
大坂選手0回、アザレンカ選手1回
ファーストサーブ
大坂選手77%、アザレンカ選手78%
ファーストサービス得点率
大坂選手65%、アザレンカ選手48%
セカンドサービス得点率
大坂選手60%、アザレンカ選手44%
ウィナーショット
大坂選16回、アザレンカ選手14回
アンフォースドエラー
大坂選手5回、アザレンカ選手10回
アザレンカ選手に何が起きたのでしょうか?
大坂選手が振り回されることが、
徐々に減って行きました。
最終セット6-3で結局勝利しましたが、
やはり大きなターニングポイントがありました。
セットカウント1-1となったものの、
アザレンカ選手もこのまま諦める選手ではありませんが、
先にブレークした大坂選手が3-1とリードした後の、
大坂選手のサービスゲームですが、
いきなり0-40とブレークバック寸前の展開になり、
ここで、ブレークバックされてしまうと、
流れがアザレンカ選手に行くのでは?
そんな雰囲気がプンプンする中、
大坂選手がここで踏ん張り、見事キープ。
ここで4-1としたことが勝利につながったと思います。
その後、お互いに1回ずつブレークをし、
最終的に大坂選手が優勝することが出来ました。
特に最終セット。
スコア的には大坂選手がリードしていましたが、
全然安心して観ることはできませんでした。
最終的3セットトータルのスタッツです。
サービスエース
大坂選手6回、アザレンカ選手3回
ダブルフォールト
大坂選手2回、アザレンカ選手2回
ファーストサーブ
大坂選手65%、アザレンカ選手75%
ファーストサービス得点率
大坂選手61%、アザレンカ選手59%
セカンドサービス得点率
大坂選手50%、アザレンカ選手39%
ウィナーショット
大坂選34回、アザレンカ選手30回
アンフォースドエラー
大坂選手26回、アザレンカ選手23回
接戦でした。
何しろ、決勝で第1セット失った後に、
逆転で優勝することは25年振りらしいです。
それほど苦しい戦いだった訳です。
この優勝で獲得賞金は3億1千8百万円。
大坂選手の成長した姿を見ることが出来て、
とても嬉しいですね。
更に頑張って欲しいものです。