多くの画家が「瀑布」を題材として絵を描いていますが、江戸期の作品で「瀑布図」とし最も著名なのが下記の作品ですね。参考作品青楓瀑布図円山応挙 画 皆川淇園 賛紙本著色 縦:1780*横919 天明7年 1787年『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』より*********************************この作品の説明文より:人の背丈 . . . 本文を読む
同郷にちなんだ画家の作品を蒐集していますが、最近はなかなかいい作品の入手が難しくなっています。日本画では寺崎廣業、平福父子、福田豊四郎、蓑虫山人、倉田松濤、洋画では伊勢正義などですが、インターネットオークションや有力なオークション、地元の骨董店でさえもいい作品の数が少なくなりました。人気のないせいか、市場に作品数が少なくなっているのかは分かりませんが、各々150を超える作品数を蒐集したので、「そろ . . . 本文を読む
雪の降り始めた中でも新たな男の隠れ家(その4)の改修工事は続いています。ストライプになる外壁は順調に進んでいます。汚れやすい部分は色が濃く、その他は白っぽい色で仕上げています。改修工事なので既存のサッシュ高さに合わせるのが難しかったのですが、縦貼りと横貼りを併用してなんとか割り付けました。車庫のシャッターはオーバースライダーとして、表面はヒバを貼る予定です。さて本日の作品紹介は久方ぶりに斎藤畸庵の . . . 本文を読む
整理するために過去の作品を仕分けしています。趣味の断捨離というか改修している男の隠れ家に飾たり、保管する作品を選別していますが、かなりの作品が手元から離れることになりそうです。作品を見なおしていると古い作品で表具が魅力的な作品が意外に数多くあることに気がつきます。古画 騎馬武将図 作者不詳紙本着色軸装 軸先象牙 合塗箱入全体サイズ:縦1178*横406 画サイズ:縦321*横296ちょっと折れが気 . . . 本文を読む
意外に人気の高い梶田半古の作品ですが、それは「彼の門下からは小林古径、前田青邨、奥村土牛、新井勝利、夏目利政、山内神斧、高木長葉らが出ており、近代日本画を語る上で重要な位置にいるにもかかわらず、展覧会出品作も含め作品の所在がつかめない場合が多く研究が進んでいない。」ということに起因しているようです。 本作品は席画のような簡便な作品ですが、珍しく歌の添えられている作品となっています。あさ可 . . . 本文を読む
描いている題材は南天・・、南天(ナンテン)は、もともとは中国原産で、日本には江戸期以前に伝わったそうです。庭木として植えられ、乾燥させた実は南天実(なんてんじつ)として咳止め伝統医薬とされてきました。和名ナンテンの由来は、中国語の音読みとされます。 漢名(中国植物名)は、冬に目立つ赤い果実から灯火を連想して南天燭、また葉や幹の姿が竹に似ることから南天竹(なんてんちく)(南天竺)と名付けられ、南天の . . . 本文を読む
梶田半古の門下からは小林古径、前田青邨、奥村土牛、新井勝利、夏目利政、山内神斧、高木長葉ら、次代の俊秀が輩出しており、その画名の高さや近代日本画を語る上で重要な位置にいるにもかかわらず、展覧会出品作も含め作品の所在がつかめない場合が多く、研究が進んでいない画家のひとりでもあります。小林古径の鑑定箱 鸚鵡 梶田半古筆 その2絹本水墨淡彩軸装 軸先木製塗 小林古径鑑定箱全体サイズ:縦1185横465 . . . 本文を読む
本日は郷里出身の画家の平福百穂の作品を紹介いたします。簡略的に描いた作品ですが、茶味のある作品となっています。鳴鶉 平福百穂筆 その130平福一郎鑑定識紙付 紙本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱全体サイズ:縦1410*横505 画サイズ:縦295*横372郷里出身の画家の平福父子(穂庵と百穂)、寺崎廣業、倉田松濤、伊勢正義らの作品とその画家らと関連する画家、さらには郷里の関連する蓑虫山人らの作品を当方 . . . 本文を読む
本日は、当方の蒐集対象で郷里出身の画家である福田豊四郎が師とした土田麦僊の作品紹介です。芙蓉 土田麦僊筆 その3絹本水墨着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱全体サイズ:縦1410*横605 画サイズ:縦442*横498土田麦僊の画歴は下記のとおりです。**********************************土田麦僊:(つちだ ばくせん、 1887年(明治20年)2月9日~ 1936年(昭和1 . . . 本文を読む
福田豊四郎が師事していた頃もあるので、縁があるときは入手している土田麦僊の作品の紹介です。白ゆり 土田麦僊筆紙本着色絹装軸装 軸先象牙 太巻共箱全体サイズ:縦1350*横570 画サイズ:縦380*横410 福田豊四郎もよく描いていた「百合」の作品です。土田麦僊の門下からは本ブログでお馴染みの小松均、福田豊四郎、北澤映月らが育っています。麦僊はルノワールやゴーギャンに傾倒し、伝統的な日本画に西洋絵 . . . 本文を読む
本日は久方ぶりに釧雲泉の作品の紹介です。あまり知られていない釧雲泉ですが、江戸後期の田能村竹田や高橋草坪に並ぶ人気のある南画家ですね。文化年間浅絳山水図 釧雲泉筆 文化2年(1805年)頃紙本水墨淡彩軸装 軸先木製 合箱全体サイズ:縦1955*横670 画サイズ:縦1315*横525 本作品の落款と印章から、文化2年(1805)46歳のとき、大窪詩仏とともに信越に旅をし、その途次各地で画の依頼を . . . 本文を読む
先週にて庭の剪定作業が終わりました。高所作業車を2台使用しての年1回の大掛かりな作業です。おかげさまで庭がすっきりしました。さて本日の作品紹介は寺崎廣業の作品です。寺崎廣業は陶淵明を画題とした作品は幾点かありますが、本日紹介する作品はその中でも若い頃の佳作と言える横長の大きな作品です。寺崎廣業は若い頃は「放浪の画家」と称せるように不遇の時期を過ごしています。その時代に陶淵明の詩や生き方に共鳴する点 . . . 本文を読む
平福百穂の書・・・、俳句の書などもありますが、今まであまりみたことがないので資料的に面白そうなので入手した作品の紹介です。書 平福百穂筆 その129 番外編 紙本水墨軸装 軸先木製 合箱全体サイズ:縦2080*横680 画サイズ:縦*横(未測定) 「引首印 寒山寒氷鎮 石蔵山青現 雪白日出照 一時釋従諒 暖養老□ □□山詩 百穂 押印」五言絶句? のように読めますが残念ながら当方では意味は不詳・・ . . . 本文を読む
隣地の土地を購入した際に建っていた家屋ですが、倉庫として使用していたのですが積雪などにより屋根と外壁が経年劣化に痛んできたので、ブログで紹介しているように改修工事にとりかかっています。屋根は内部は関係なく塗装すれば済むのですが、外壁は設備が絡むので内部の改修工事を考慮しながら構想を固めてから、外壁工事かかっています。まずは車庫の軽量シャッターはオーバースライダーにして表面に木を貼ります。これで当方 . . . 本文を読む
数多い作品の平福百穂の作品中でかなり良い出来の表具の作品。掛軸は作品とともにその表具が鑑賞のポイントですが、本作品は小点の作品ながら申し分のない表具となっています。*表具の良し悪しはなかなか写真ではうまく伝わらないかもしれませんね。杜鵑啼く頃(初音) 平福百穂筆 その126絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 島田栢樹鑑箱二重箱(舟山三朗・島田柏樹鑑定書)全体サイズ:縦1390*630 画サイズ:縦260* . . . 本文を読む