隣地の土地を購入した際に建っていた家屋ですが、倉庫として使用していたのですが積雪などにより屋根と外壁が経年劣化に痛んできたので、ブログで紹介しているように改修工事にとりかかっています。屋根は内部は関係なく塗装すれば済むのですが、外壁は設備が絡むので内部の改修工事を考慮しながら構想を固めてから、外壁工事かかっています。まずは車庫の軽量シャッターはオーバースライダーにして表面に木を貼ります。これで当方 . . . 本文を読む
数多い作品の平福百穂の作品中でかなり良い出来の表具の作品。掛軸は作品とともにその表具が鑑賞のポイントですが、本作品は小点の作品ながら申し分のない表具となっています。*表具の良し悪しはなかなか写真ではうまく伝わらないかもしれませんね。杜鵑啼く頃(初音) 平福百穂筆 その126絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 島田栢樹鑑箱二重箱(舟山三朗・島田柏樹鑑定書)全体サイズ:縦1390*630 画サイズ:縦260* . . . 本文を読む
渡辺省亭は「五位鷺」の作品を数多く描いており、当方でも幾つかの作品を所蔵していますが、同じような構図の作品を「その1」(下記写真右)として、並べて展示してみました。渡辺省亭に限らず多くの画家が「五位鷺」を題材にして描いていますが、その理由のひとつは単に名前の由来からでしょう。五位鷺の名前の由来:五位鷺は、『平家物語』によると、ある時、醍醐天皇が御所の庭で鷺を従者に捕まえるように命じました。すると鷺 . . . 本文を読む
最近、加島美術が渡辺省亭の作品をメインにとりあげ、人気が出ている?渡辺省亭の作品ですが、今はどうなのでしょうか・・?? 先日の東京美術倶楽部で開催された展示会でも加島美術では渡辺省亭の作品の展示会を催していましたが・・。 当方では加島美術で渡辺省亭を取り上げる前から、機会があるたびに渡辺省亭の作品を入手していたのですが、今は加島美術でとありげたせいか値段が高くなり、またいい作品も市場から品薄となり . . . 本文を読む
伊藤若冲の水墨画においては鶏を描いたものが一般的ですが、意外に鶴についても数は少ないものの良く描いています。表具の状態が悪かったので改装しています。鶴之図 伊藤若冲筆 その3紙本水墨軸装 合箱 全体サイズ:横375*縦1890 画サイズ:横302*縦1270改装予定 胴体部分を簡略化してまるで禅画のように丸目に描くのが特徴です。本作品には筋目描きのようなお馴染みの技巧は見受けられませんね。鶴の表情 . . . 本文を読む
日本画においてのメンテのひとつに染み抜きというのがあります。主に掛け軸の作品に多いですが、湿気の高い日本では色紙や額装になった作品でもやむを得ずシミの発生する作品が多く、鑑賞に支障をきたすため評価が大きく下がる原因になっています。その際には早めに染み抜きという処置を講じなくてはなりません。下記の作品は色紙において染み抜き処置した色紙の作品です。染み抜き処置完了作品 伊豆山 福田豊四郎筆 昭和30年 . . . 本文を読む
秋田の画歴を語る上で、秋田藩御用絵師であった「津村洞養」を除外することはできませんね。狩野派の系統ですが、河鍋暁斎から学び、その門下であった同じく秋田藩御用絵師であった「小室怡々斎」に系譜となり、その門下に寺崎廣業がいました。その源流には狩野派がありましたが、そこから秋田の明治画壇が脱却する糸口を生み出してきた系譜なのでしょう。*下記写真は表具を改装した状態です。忘れ去られた画家 寺崎廣業に繋がる . . . 本文を読む
隣家の改装工事の続報です。雪国では玄関前に風除室の設置がよくありますが、今回も風除室のある家です。下記前景の1階の左側です。風除室部分のサッシュを交換したりと玄関前を大きく改装することにしています。ここにあるサッシュを3か所新規に交換しました。色は外壁色に合わせています。上写真が風除室入り口です。床のタイル・壁も張り替えます。上写真は風除室内の窓です。これらのサッシュには網戸を付けます。壁・天井に . . . 本文を読む
今週は中秋の名月・・。玄関脇の縁側から愉しみましたが、息子は月より団子のようです。本日は寺崎廣業、当方で総数で150作品を超える作品を蒐集してきている寺崎廣業の作品ですが、ここまで作品数が増えると良い出来や資料として有益な作品だけを選別するようにしています。多作な寺崎廣業、贋作の多い画家ゆえ、選別することが蒐集する者には必要なのですが、本日紹介する作品はその当確ライン上にある作品でしょうね。寒林茅 . . . 本文を読む
本作品の鑑定箱は鳥谷幡山が大正庚申(1920年 大正9年)鑑定したものですが、題名は「夢」となっていますが、当方では「羅浮仙」としております。羅浮仙 寺崎廣業筆 明治36年(1903年)頃絹本水墨軸装 軸先象牙 鳥谷幡山:大正庚申(1920年 大正9年)鑑定箱全体サイズ:縦1315*横645 画サイズ:縦2335*横785羅浮(羅浮山)とは「中国、広東省広州市の東、増城・博羅の県界にある山の名。東 . . . 本文を読む
作品の保管場所が東京の自宅ではほぼ満杯なので、普段使わない作品はリフォーム中の「男の隠れ家」へ移送の予定のため、作品を整理しています。その作品中にて資料や整理が未了なものを改めて追記していますが、本日はそのような作品の投稿です。今回は横長の大幅の整理です。横長の大幅を専用に保管する棚が満杯となり、郷里の「男の隠れ家」で飾るための軸を移送することにしました。*軸類の保管用の棚は長さ別に大別して5種類 . . . 本文を読む
本日は平福百穂が描いた大正末期から昭和初期の作と思われる作品の紹介です。舟山三朗のよる鑑定書が添付されています。瀑布図 平福百穂筆 昭和初期 その128絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 舟山三朗鑑定書在中 合箱 全体サイズ:縦2140*横560 画サイズ:縦1235*横420 独特の筆遣いの作品ですね。この頃から平福百穂の南画の作品は独特の発展を見せ始めています。それ以前に数多く描いていた松の描き方も . . . 本文を読む
本日紹介する作品は資料的価値の高い作品として入手しました。資料的価値が高いのは、まずは秋田美術倶楽部の鑑定書、そして印章が珍しいことです。かかし 平福百穂筆 その124 紙本水墨淡彩軸装 軸先象牙 合箱全体サイズ:縦1335*横635 画サイズ:縦390*横474秋田美術倶楽部平成11年1月7日 鑑定書同封描かれているのは「かかし」・・。平福百穂の明治末頃の作か? この頃にさかんに歌を詠んだ平福百 . . . 本文を読む
寺崎廣業は若い頃から晩年までに「寒山拾得図」をかなりの数の作品を描いています。その作品でも双幅の作品は非常に珍しく、この作品はしかも最晩年の作となる佳作です。寺崎廣業の作品において双福仕立ての作品は非常に珍しい。寒山拾得図 双幅 その1 寺崎廣業筆紙本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱 全体サイズ:横500*縦2190 画サイズ:横320*縦1280 寒山拾得(かんざん じっとく)とは中国,唐代の隠者, . . . 本文を読む
下記の写真は当方の展示室(1階茶室裏)の最近の写真です。息子の友達らが遊びに来てはここや2階を走りまわっていますが、障子や襖を破ってはいても、不思議と未だに破損した作品は皆無です。展示スペースや収納スペースの不足から現在は男の隠れ家の増設を検討中。ただしここ都内ではなく、郷里に・・。ガラクタばかりの蒐集品ながら、やはり飾らない、使わないでは作品を所蔵する意味がないので、それなりにでデザインされた展 . . . 本文を読む