夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

古染付 柘榴図五寸皿 & 韃靼人(黒人)図小皿

2023-04-29 00:01:00 | 陶磁器
姫空木を今度は最近になって入手した越前の鉄漿壺に活けて展示室に飾りました。さて本日は本ブログで何度か紹介している古染付の関する作品の紹介です。古染付とは南方民窯の呉須手とは区別され、一般に中国,明末・天啓年間(1621年~1627年)あるいは崇禎年間(1621年~1644年)頃に作られ、江西・景徳鎮の民窯にて焼かれた染付磁器ことです。明らかに日本向けとされるものも含まれ、重厚なつくり、陶工の意匠を . . . 本文を読む

蓮図 篁牛人 その10 

2023-04-28 00:01:00 | 掛け軸
玄関の前にまるで雪が積もったかのように満開に咲いた姫空木・・。最近、入手した南蛮焼の粽型の一輪挿しに活けてみました。本日紹介する作品は、当方のブログでたびたび紹介している篁牛人の作品ですが、篁牛人の真骨頂とされる渇筆と称される水墨画は当方での所蔵作品はまだ二点のみです。この渇筆の技法は前期と晩期のふたつの時期に描かれていますが、出来の良いとされる晩期の作品はすでに蒐集家や美術館に収まっていて入手は . . . 本文を読む

ガラス水指「津軽百景?」 大川薫作

2023-04-26 00:01:00 | その他
こちらの展示室も収納スペースが不足してきており、多くの作品を今回の帰省に際して、男の隠れ家に移すことにしました。ちょっとやそっとの数ではないので、今後は時間をかけて移す作業が始まります。本来はすべて手元に置きたいのですが、本当に好きな作品だけ手元に置くようになります。40代の前半に青森に赴任しており、転勤する際に記念にとガラス工房を訪ねて作者自身から購入したのが大川薫の花入れの作品でした。そのよう . . . 本文を読む

氏素性の分からぬ作品 色絵古九谷風 雁秋草文大皿

2023-04-24 00:01:00 | 陶磁器
週末には朝早くから皆で畑でさやえんどうの収穫のはずでしたが・・・。息子と小生は寝坊し、長靴を履いて玄関を出たら、すでに義母らは収穫を終了して帰宅してきました。義母たちの収穫物にて朝食のために茹でた「さやえんどう」はとても美味しいものでした。なにしろ収穫から一時間以内・・・・、なにものよりも贅沢。本日は九谷の作品、とはいえ古九谷の作品は、再興九谷を含めてそうたやすくは入手できませんね。明治期の模倣作 . . . 本文を読む

群鮎之図 伝小泉檀山筆 その5 1822年(天保3年)

2023-04-22 00:01:00 | 掛け軸
本日の紹介は、因幡派の鯉の作品と同じようにときおり触手を伸ばしている小泉檀山の鮎の作品の紹介です。本日の作品で5作品目となります。*上記写真は改装後の状態です。入手時は非常に痛みのひどい作品で、インターネットオークションにて5000円で即決の作品でした。状態の良い作品はインターネットオークションでも10万円から20万円はしますので、勉強代金としては安いのかな? 状態のよい作品はなかなかありませんが . . . 本文を読む

伝淡路珉平焼  三彩陽刻牡丹図平鉢

2023-04-21 00:01:00 | 陶磁器
当方では四国の源内焼の作品を蒐集対象としていますが、それと関連した作品についても出来が良く、面白そうな作品は機会があると入手しています。本日はそのような入手動機による「淡路珉平焼」の作品の紹介です。製作時期は不詳であり、淡路珉平焼の創始者である賀集珉平による頃の作品かどうかは不明です。伝淡路珉平焼  三彩陽刻牡丹図平鉢誂箱幅214~217*高台径120~123*高さ47淡路珉平焼の陶歴は下記のとお . . . 本文を読む

贋作考 松林烟霧(その2) 平福百穂筆

2023-04-19 00:01:00 | 掛け軸
あと何度庭に咲くクマガイソウが見られるかと思うと、展示室にもクマガイソウを飾りたくなりました。篁牛人の作品らと共にガリポットの作品に活けて飾ってみました。骨董は蒐集すること以上に、実際に使って見ることが肝要なようで、それがまた至福の時を産むようです。さて本日紹介するのは、地元出身の画家ということもあり、入手する機会に恵まれるとついつい購入してしまう平福百穂の作品です。意外にも地元では良い作品が市場 . . . 本文を読む

南京赤絵 陶公賞菊図角皿 その3

2023-04-17 00:01:00 | 陶磁器
玄関にもクマガイソウを・・・。レトロな電話台と蹲を合わせてみました。そこで本日は「賞菊」という花を鑑賞している図の南京赤絵らしき作品・・・???南京赤絵は今から350年くらい前の中国明時代末期から清王朝初期に掛けて景徳鎮の民窯で作られた赤絵の作品のことです。*上記写真は伝浦上玉堂の作品と飾り棚に飾ったものです。これらの作品はあくまでも「伝」です。17世紀に入ると各地で農民の反乱が相次ぎ明王朝は衰退 . . . 本文を読む

古伊万里各種 藍九谷(古伊万里) 染付蛸唐草文図六寸皿 江戸中期

2023-04-15 00:01:00 | 陶磁器
牡丹の花を花入れに・・・。展示室に沢瀉徳利に庭に咲いた紫色の牡丹・・・。客用洗面所に白いは同じく庭に咲いた牡丹・・・。石黒宗麿の花入れの台には庭にあった欅から加工したもの・・・。やはりこの花入れはいい・・・、実に堂々としています。さて、本日は紹介するのは実用的な小皿。実用的な小皿類として染付の古伊万里系統の作品は手頃で良さそうなものをときおり入手しています。最近、巷では豆皿が人気とか・・。食器棚に . . . 本文を読む

黒楽茶碗(片身替) 伝十ニ代弘入作 その2

2023-04-14 00:01:00 | 陶磁器
本日は楽茶碗の作品の紹介ですが、概して当方ではとくに楽茶碗に興味があるということではありません。家内が習っている遠州流では楽茶碗はほとんど使わないことにも起因しているのでしょう。母は裏千家を学んでいたので相応の楽茶碗を使っていましたが、母の使っていた器にはそれほどいい茶碗はありませんでした。本日紹介する作品についても、あくまでも楽にこだわる事なく景色の良い使い勝手の良い茶碗なら・・・という思いで入 . . . 本文を読む

萩原朔太郎像 恩地孝四郎画

2023-04-12 00:01:00 | 浮世絵
本日紹介する作品は前から興味が惹かれていた作品で、インターネットオークションにて約22万円で落札した作品です。恩地孝四郎による萩原朔太郎の肖像画の版画です。恩地孝四郎と萩原朔太郎の簡単な略歴は下記のとおりです。あまりにも著名な二人であり、あまりにも有名な作品なので詳細は省略します。********************************恩地孝四郎: (おんち こうしろう)  1891~19 . . . 本文を読む

(仮称)天秤 吉川霊華筆 その3

2023-04-10 00:01:00 | 掛け軸
庭に咲いた花はすぐに散ってしまうゆえ、タイミングよく花入れに入れて飾ってみることにしました。赤絵の花入れにクマガイソウ・・。中央は伝高村光雲作、右はアメジスト・・・、なんとも支離滅裂ながら家内はバランスがいいと賞賛!さて本日は吉川霊華の作品の紹介です。本ブログでも何点かの作品を紹介していますが、意外に入手できそうで、入手できない画家の作品のようです。(仮称)天秤 吉川霊華筆絹本水墨淡彩軸装 軸先鹿 . . . 本文を読む

氏素性のわからぬ作品 古?伊万里 瑠璃釉大皿 (江戸後期?)

2023-04-08 00:01:00 | 陶磁器
今年の開花はかなり異常・・・。すでに庭の牡丹が満開です。白の牡丹はすでに散り始めており、紫の牡丹が満開となっています。この牡丹の手入れは義母が好きで面倒を見ています。順序が逆なのがクマガイソウ・・・、もうすぐ満開のようです。本日は週末ですので、軽めの作品の紹介です。瑠璃釉の作品は「瑠璃」と「薄瑠璃」を含めるとかなりの数が流通しています。単彩のものや金彩が施されてた作品など現在まで大量に流通していま . . . 本文を読む

再評価されるべき画家 扇面 舞妓 広田多津筆 その3

2023-04-07 00:01:00 | 日本画
当方の展示室の執務テーブルに置かれている藤田喬平作のガラスボールにはめ込まれている時計。なにかの記念品として作られてたのであろうから、数多くあるのだろうが、蒐集初期に集めた作品なのでそれなりに大切にしていました。しかしはめ込まれている時計が安物?で壊れやすいので、何度か修理していました。今回も故障したので、新たに見つけた新橋の修理店に持ち込んでみたら、今回はさすがにこの時計は修理不能ということで、 . . . 本文を読む

窓辺で読書する女性 木下孝則画 1965年頃 その12

2023-04-05 00:01:00 | 洋画
木下貴教は子供の頃から縁のあった画家ですが、知らず知らずのうちに蒐集対象となり、本日紹介する作品で木下孝則の作品の12作品目となります。しかも絵の題材としては読書する女性を描いた作品が多くなりました。窓辺で読書する女性 木下孝則画 1965年頃 その12油彩額装 右下サイン 黄袋+タトウサイズ:縦640*横560 画サイズ:縦455*横380 F8号木下孝則の作品ではバレリーナ、裸婦、そして読書す . . . 本文を読む