戦局が逼迫してくると版画の紙質も劣ってくるようですが、そのことについては今後の蒐集で明らかになってくるかもしれません。
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本作品は「青山行路」と題されていますが、「人間到る所青山あり」(人はどこにだって骨を埋める地があるものだ。故郷ばかりが死に場所ではないのだから、志を持って郷里を出、おおいに活躍すべきである、ということ。月性という江戸末期の僧が著した詩に由来する言葉)が思わず、頭に思い浮かびました。
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(老)松は転じて、人物や組織の末永い繁栄を願う象徴とされています。そして菊は日本で皇室の象徴、しばしば日本そのものの象徴とされることから、「松菊」という画題にて平福百穂が描いた作品だろうと推測されますね。
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「現段階の研究において、菱の実の皮はがん細胞の成長と増殖を抑え、白血球や貪食細胞の働きを活発にする作用があり、そのがん細胞抑制率は28.8%にも達するそうです。」・・・、おそるべし菱の実 . . . 本文を読む
彫師で有名な藤川象斎と二人の名人摺師の光本丞甫、裲宜田萬敏とのコンビで大日本魚類画集における多くの作品を手掛けていますが、本作品の摺師は違うようです。同じ作品でも摺師の違う作品が散見され、摺師は幾人が大日本魚類画集にかかわったかは当方では解りません。
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箱書には「大黒天尊像」と記され、裏面には「近代□作 定(? 「とある」という意味か?)大工さんの楽しんでものしたらしい?(作った?)感じです 昭和丁未(1967年 昭和42年)四月□□ 九六翁中題 押印」と記されています。
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書き込みの多い作品で初期の平福穂庵の画風を知る上でとても貴重な作品と言えます。平福穂庵の初期の作はとかく四条派の影響の多い画家とされますが、この作品からは晩年まで続く勢いのある筆遣いのある新たな思潮を含んだ個性的な筆致です。南画の影響も見られ、墨の濃淡を駆使した天才的な面がうかがい知れる貴重な作品ですね。
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