今ではどうしたことか蓑虫山人の作品を市場で見かけなくなり、ネットオークションですら蓑虫山人の作品は皆無の状況です。人気が廃れたのでしょうか? 一時期はNHKの日曜美術館(2016年 02月 21日放映 日曜美術館アートシーン)に取り上げらていて、「別編 井浦新 津軽へ 謎の絵師・蓑虫山人を追う」と題されていたほどですが・・・。そういえば天龍道人の作品も見かけなくなりました。どうも両者の作品はともに . . . 本文を読む
明末における呉州赤絵の作品は大皿が代表的な作例で、本ブログでも幾つかの作品を紹介しています。鉢や香合などもおそらく日本からの注文された作品が数多く存在しますが、花入れの作品は非常に少ないと思われます。*下記の写真の額装された作品は大津絵の仏画のひとつです。(照明が映り込んでいることはご容赦願います。)明末 呉州赤絵花鳥文六角花瓶尾崎洵盛鑑定箱 杉古箱二重箱口径*胴幅80*高台径*高さ 台座含む高さ . . . 本文を読む
昨年末の郷里での墓参りは雪中行軍・・。これは毎年のことですが、これでも昨年末は意外に雪は少ない方。一方で年始早々の亡くなった家内の墓は除雪されていました。男の隠れ家も健在・・・。さて本日の作品は本ブログでおなじみの寺崎廣業の作品ですが、最晩年の非常に珍しい四季の色紙の作品です。四季山水図小色紙 寺崎廣業筆 大正5年(1916年)頃 その113絹本水墨着色小色紙欄間額装 誂:黄袋+タトウ平成4年1 . . . 本文を読む
男の隠れ家の修繕・・、玄関の吹き抜け部ですが、結露跡の塗装補修も必要なようです。玄関の吹き抜けは来客対応にはとても効果的ですね。抜きぬけ部分のクロスの入隅部分が痛んでいたのですべてのコーナーに木で見切縁を付けてみました。意匠的にも良さそうなので他の部分にもつけてみたら結構きれいに仕上がっています。さて本日の作品、本作品が山口薫の作品か否かもありますが、当方が心惹かれたのは「シリヤの遺跡」と題された . . . 本文を読む
年末年始の帰省は暇を見ては未整理の漆器類の整理をしましたが、暖房のない物置での作業となりますのでともかく寒い。箱類には事前に用意した調べた資料を保管箱に入れて、さらに箱の中の作品が分かるように箱の外側にシールを貼ります。こんなことをする当方は余程こまめなのでしょう、、、。箱類にもガタがきていますが、少しずつ修理しています。良き作品はそれなりの収納箱に収められているものですが、保全に努めないと作品ま . . . 本文を読む
年末年始の帰省しての取り掛かりは神棚から始まります。神棚をきちんとしてない者に福来らず。苦しいときの神頼み・・・・。さて本日の作品は棟方志功。棟方志功の作品は工芸品や模倣作品(贋作)がたくさんあり、選別は当方のような素人の及ぶ領域ではありません。妙韻 伝棟方志功画 倭絵(色紙)紙本彩色額装 誂布タトウ+黄袋 裏書「大塚大兄へ」と記されています 作品サイズ:色紙サイズそれでも棟方志功とは郷里が近いこ . . . 本文を読む
久方ぶりに帰省した際のおとこの隠れ家・・。昭和レトロの家具類は気持ちが和やらぎます。大事にしてきた家具類は暖かく懐かしい。息子の使うことに慣れてきた・・。さて本日は茶席の稽古でよく見かける立鶴御本手茶碗・・・。その数は茶碗の種類の中でも群を抜いていますね。ほとんどは本手に対しての写し・・・。立鶴御本手茶碗の茶碗を理解するには「立鶴図」と「御本手」のふたつを正確に理解しておく必要があります。立鶴御本 . . . 本文を読む
我が家にあった桐の箪笥・・、インクのこぼした跡が消えなかったですが今回の塗装工事にて手直ししています。欠損していた部分も修理しました。幾何学に並べられた桐の木目。母用の洋箪笥に使っていたものです。今では手に入らない品物かと・・・。手直しも骨董の趣味の延長戦。さて本日の作品紹介は久方ぶりに源内焼の作品ですが、源内焼と再興源内焼としては非常に珍しい図柄の作品を3作品紹介します。最初は見込みの図柄など洒 . . . 本文を読む
男の隠れ家にあった人形ケーズ、上のガラスの部分は健在なのですが、下の台が欠損していたので、男の隠れ家の補修にともなう工事で、ガラスケースとして復活するために下の台を誂えました。さて何を入れた飾ろうか・・。男の隠れ家に寝室には観音像が飾られています。私の生まれたときにはすでにあったと思われます。母の寝室の飾り棚に飾ったあったままにしています。母が飾った方法そのままにしています。昭和13年の作らしい・ . . . 本文を読む
家内と息子は着物姿で初釜へ・・。小生は少しばかりですがお道具の提供係・・。本日はインターネットオークションで5万円ほどで入手した面白うそうな作品・・・。子供の頃から本家に作品があり、また叔父も所蔵していて縁があった横山大観。いつかはと思いながらやはり高嶺の花のような存在ですので、ちょっとちょっかいが出したくなるものです。面白そうな作品 月夜論古 伝横山大観筆 昭和3年頃絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 . . . 本文を読む
本日紹介する作品は以前から実家から伝わる数多き漆器の中のひとつです。以前にまとめて投稿されていましたが、今整理が進んできているので実家から伝わる漆器を少しずつ紹介しています。今回の年末の帰省で整理した作品のひとつです。再投稿 濤ニ千鳥罅塗黒塗膳 50客揃(4箱分割収納)杉箱幅303*奥行302*高さ103本漆器の表面の革のような状態、つまり漆の表面にひびが入ったような文様ですが、これを作り出す技法 . . . 本文を読む
息子に誂えた机・・。「机がなくぞ!「と散らかしていると小生に怒られていますが・・。「宿題できたか?」というとこの態度・・・。さて屋根裏にまとめて収納されている「影青」の碗の作品を久しぶりに見てみました。影青唐子刻花碗 伝宋(北宋?)時代 その8合箱口径175*高さ63*高台径非常に薄い造りになっています。透けて見そうなくらい薄く、見込み中央部が円形状に小さく絞られ、その周囲が少し汚れているような色 . . . 本文を読む
小生が息子と同じ頃に着ていた和服。これをきて初釜に家内とお出かけ。さて本日、紹介する作品はときおり気に入った作品があれば入手している児玉希望の作品です。心情を踏まえた風景画を描く当方の好きな日本画家には福田豊四郎、奥村厚一、山元春挙、そして児玉希望がいます。本ブログではこれらの画家をたびたび作品と共に紹介していますが、本日は久方ぶりに児玉希望の作品の紹介です。青寥々 児玉希望筆 奥田元宗鑑定シール . . . 本文を読む
昨年から今年の年始のかけて昨年の5月以来の帰省してきました。帰省時は大雪の後に暖かくなって雨が降って積雪の度合いはたいしたことはありませんでした。道路のアスファルトがこの時期に露出しているのは珍しいことです。帰省したその日の夜から降雪が始まりました。日に日に積雪し、夜間には除雪が始まりました。1月2日には帰郷しましたが、ますます積雪しそうな気配です。本日紹介するのは明末の漳州窯において「餅花手」の . . . 本文を読む
蒐集途中の大日本魚類図集の作品ですが、蒐集途中において状態のよくない作品が何点かあリます。状態の良い作品を入手できるタイミングがあったなら極力入手できるように心がけています。今回は「フナ」の作品でそのような機会があり、状態の良い作品に額荷入れ替えています。上記の右の写真のように版画は非常に陽に焼けやすいものです。このようになると商品的な価値はほとんどなくなりますが、戦前、戦時中に配賦された大日本魚 . . . 本文を読む