この図柄は大きな皿には他に例がなく、またこの大きさできちんと三彩を使用されている作品も少なく非常に貴重な作品のように思います。
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昨日の日経新聞の文化欄に掲載の「ドラッカー・コレクション珠玉の水墨画」展という記事に谷文晁の「月夜白梅図」の写真が載っています。ドラッガーとはかの経営学のピーター・F・ドラッガーのことです。日本美術を蒐集したことでも有名なのですよ。その記事のあるドラッガーの弁「日本は、概念よりむしろ知覚の分野に創造的な才能がある。」と・・。「知覚力によって、日本は政治、産業、文化などあらゆる面における海外のエッセンスを把握し、日本化してきたのである。」、「日本美術を恋する者が受けるもっとも大きな贈り物は、感覚の絶えざる訓練であり、想像力の不断の喚起と深化であり、『筆墨の歌』の尽きない喜びである。」と続く。さて、この言葉を我々は理解できるであろうか?
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現代では評価の低い掛け軸ですが、表具も含めて今一度心ある日本人は見直してみたらいかがでしょうか?
ところで宅配を利用する機会は多いのですが、ゆうパックと宅急便とのサービスの差は歴然としており、ゆうパックのサービスの悪さは不愉快極まりないものです。
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村上華岳の作品が高価で入手できない方が石川晴彦の作品を入手しているという評価は正しくありません。たしかに村上華岳と作風が似ており、華岳の値段とは一桁違いますが、根底に流れる作風はまったく違います。
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指月布袋の意図するところは「月は円満な悟りの境地を、指し示す指は経典を象徴しているが、月が指の遙か彼方、天空にあるように、「不立文字」を説く禅の悟りは経典学習などでは容易に到達できず、厳しい修行を通して獲得するものであることを説いている。」とされています。
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琉球の焼き物は幾つか取り上げましたが多彩な作品群です。この種の容器は、もともと中国で作られた錫製の器だそうです。金属の乏しい琉球時代ではそれを陶器で作るようになったと言われています。
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家祖狩野尚信風の瀟洒な水墨画の再興や、長崎派や南蘋派の影響を思わせる極彩色の着色画、大和絵の細密濃彩の画法の積極的な摂取など、次代養信によって展開される要素をすべて準備したと言える画家です。
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米吉さんの仰られているとおり、本ブログは気が付いたら本年ではや5年が経過しました。家内が亡くなって気落ちしているときに現在の家内に勧められて始めたのがきっかけですが、投稿数も公開数で約1350件となり、訪問者数が延べで約45万人、閲覧数が延べで約250万となりました。多いか少ないかは当方にはよく解りませんが、マイナーな話題、ガラクタ蒐集、拙速な文を拝読していただいる方々には改めて感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いします。
本日は実に墨の使い方が達者な画家です。 . . . 本文を読む
それまでの幕末頃から明治初期の歌川派のような美人画はとるに足らないものですが、明治期の女流画家の美人画には見るべきものがありますね。「小坡の人間に対する視線はいつの時代でも一貫しており、その視線を通じて描き出された人物像の存在感こそが小坡作品の魅力である。」との評が的を得ている画家です。
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