夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

明末天啓赤絵? 霊昭女之図三寸皿(平盃)

2022-12-28 00:01:00 | 陶磁器
出来心?で衝動的に入手した昭和期の電話台? 我が家の玄関のあまびえ様の雛壇に・・。おそらく材質は桑・・。応接室の腰壁に使われていますが、今ではこれほどの幅広の材料を集めるには古民家の古材で集まめるしかないかもしれません。骨董に携わる者は日本の木材くらいは知っておきたいものですね。さて本日紹介する作品はかなり小ぶりな五彩系統の作品(下記写真右)です。描かれているのはおそらく「霊昭女」でしょう。「魚籃 . . . 本文を読む

紅梅 中村岳稜筆 その8

2022-12-26 00:01:00 | 日本画
明日から郷里に帰省しますので、今年のブログの投稿は本日にて終了です。本日の投稿作品はお正月らしい作品です。紅梅 中村岳稜筆 その8色紙着色 作品サイズ:縦270*横240今年の8月は豪雨とコロナ禍で帰郷を断念しています。手配していた家の修理の確認もあり今回はちょっと無理をしての帰郷となります。大雪も心配ですが、郷里に久方ぶりに帰るのは楽しみです。額裏の破れは補修しておきました。梅ということで明末漳 . . . 本文を読む

漳州窯 明末呉州染付 鳳凰文大皿

2022-12-24 00:01:00 | 陶磁器
我が家の毎年恒例の今頃の話題は「サンタさん」・・・。お風呂場では3人でサンタさんの仮装大会。さて漳州窯の作品は約400年前の中国明時代末頃で中国の南の福建省で焼かれた輸出用磁器です。その漳州窯に作品では呉州赤絵・青絵、餅花手が人気が高く、染付の作品は意外に評価が低いようですが、染付の作品では呉須の発色も良くのびのびとした筆使いは魅力あふれるものです。玄関に置いてある庭にあったというケヤキの木の根で . . . 本文を読む

飛天 澤田政廣筆

2022-12-23 00:01:00 | 掛け軸
我が家のリビングの改修工事は最後の仕上げです。セコムの機器を棚に収めて最後の工事として扉の調整と塗装です。セコムの機器は雑然と配置、配線されていました。あまりにも無神経な配置にこちらの堪忍袋の緒が切れたための工事ですが、配線替えがかなりの高額で請求がきています。ついには機器の調子が悪くて調整中・・。ともかく配線だらけに埃が溜まる、セッテングするのも届かない、リビングなのに倉庫の機械室の様相・・・。 . . . 本文を読む

明末漳州窯 呉州赤絵 鳳凰文香合

2022-12-21 00:01:00 | 陶磁器
入手時は痛みがひどく表具師から見放された大きな作品・・・。表具師からの回答「此の軸の場合、本紙が折れていますが、ほぼすべて本紙は切れています。      裏打ちを剥がすと本紙の切れている部分が分解します。      本紙に繋ぎを入れて裏打ちしないと出来ません。      普通、染抜き(水洗い程度)を行って改装すると       80,000円ほどですが      此の軸は本紙がしっかりしているもの . . . 本文を読む

漳州窯 明末呉州赤絵 花鳥紋水指

2022-12-19 00:01:00 | 陶磁器
気が向くままに展示室の作品を変えていますが、基本的にはメンテ中の作品を展示しています。本日の紹介する作品はメンテの終了した呉州赤絵の作品紹介です。当方にては、呉州赤絵の菓子鉢・大皿から餅花手の大皿など明時代末期から清初、中国福建省南部の漳州窯で焼かれた呉須赤絵の作品群を比較的数多く紹介しています。欧米ではスワトウ・ウェアと呼ばれている作品群ですが、これらの作品は日本に数多く輸出され、また日本から茶 . . . 本文を読む

柘榴と華精(仮題) 杉本健吉筆

2022-12-17 00:01:00 | 日本画
家内が稽古先で使う来年の初釜のお道具探し・・。その一つが茶入れを載せる盆。「釣花入ニ梅図青薄漆塗角盆」かな?家内がインターネットオークションで落札した作品ですが、氏素性は不明です。漆の塗りがちょっと雑なのは気になるもののデザインや他の出来は良い………。本日紹介する作品は杉本健吉が良く描いている「華精」と柘榴を組み合わせた作品です。この手の作品の多くが版画な . . . 本文を読む

蔵王山地蔵峠 足立源一郎画 1959年(昭和34年) その2

2022-12-16 00:01:00 | 洋画
大学時代に登山とともに親しんだのがスキーでした。北国の生まれゆえ、スキーの授業もあるなど慣れ親しんだスキーですが、腕前はそれほどでもありません。東京の大学に進学してから、登山の延長上で練習しましたが、生まれながら運動音痴ゆえか腕前はそれほど上達しませんでした。就職してから山形市に在住したこともあり、週末にはよく蔵王の冬や春スキーを楽しんだものです。ただしリフトは込み合うのでもっぱら空いているゲレン . . . 本文を読む

大日本魚類画集 NO124 サワラ 大野麥風画 

2022-12-14 00:01:00 | 浮世絵
自宅や男の隠れ家などの住居も20年以上経過してくると家自体や設備、家具にもガタがきています。川になって家族で寝ている寝室のスタンドが壊れてしまし取替・・。書斎のテレビ台も交換・・。今回のリビング改修ではセキュリテイ設備の配置換え・・。これは意外に大騒動・・。当方のデザインでようやく格好がついていきした。天台は欅の無垢材ですが、インターネットオークションでは廉価で入手できます。さて本日の作品紹介です . . . 本文を読む

日蓮上人之図 木村武山筆

2022-12-12 00:01:00 | 日本画
天井の改装を終えた廊下の展示です。その一角に本日紹介する作品を展示しています。子供の頃から縁のあった木村武山の作品ですので、ちょっと良さそうな作品があるとついつい入手していくことになります・・。日蓮上人之図 木村武山筆絹本水墨金彩 誂タトウ+黄袋額サイズ:縦928*横594 画サイズ:縦605*横415軸装ではなく額の作品となります。どうも日蓮上人を描いた作品のようです。日蓮上人の説明をしだすとき . . . 本文を読む

氏素性の解らぬ作品 青磁尊形瓶 倣南宋官窯 ?

2022-12-10 00:01:00 | 陶磁器
本日紹介する作品はなんとなく形も面白く、出来も良さそう?なので出来心で入手・・・。小ぶりな作品です。箱に「三井家・・・」云々という書付があるからおかしくなる・・。青磁尊形瓶 倣南宋官窯誂箱内口径30*最大幅101*高さ138近代の模倣作品としては面白い・・。よくて清朝に作られた写し・・???青磁としての焼き上がりはいい出来です。貫入の具合もちょうどよく、古色がついていないのもいい・・。高台内に釉薬 . . . 本文を読む

象使い図 平福穂庵筆 明治7年(1874年)頃

2022-12-09 00:01:00 | 掛け軸
平福穂庵は明治前期に多くの展覧会で活躍し、荒木寛畝、橋本雅邦らとならぶ東京画壇の十大家としてその実力を認められた画家です。平福穂庵が描いた動物画で著名なのは「乳虎」ですが、従来、この作品は東京の日比谷公園での写生をもとに、秋田に帰郷後描かれたとされておりますが、実際には穂庵が上京した明治19年から20年にかけて都内を巡業していたイタリア人チャリネによるサーカス団の虎がモデルになったものと考えらてい . . . 本文を読む

倣五彩 龍文蓋物 蓋裏銘「大明嘉靖年製」 

2022-12-07 00:01:00 | 陶磁器
先日紹介した大きな掛け軸の下記の作品の改装が完了しました。大鷲図 平福穂庵筆 明治7年(1874年)紙本水墨軸装 軸先骨 合箱全体サイズ:横1000*縦2200 画サイズ:横875*縦1650*分類第2期:職業画家をめざして(明治1年~10年)いつも表具を依頼している表具師さんから「この軸の場合、本紙が折れていますが、ほぼすべて本紙は切れています。裏打ちを剥がすと本紙の切れている部分が分解します。 . . . 本文を読む

晩年の佳作 仲麿観月図 (その2) 寺崎廣業筆

2022-12-05 00:01:00 | 掛け軸
ながらく続いた自宅の天井と壁の張替え工事もそろそろ終わりに近づき、工事の完成に目途が付きました。エアコン、照明器具、カーテン、などが復旧しました。とりあえずテレビも一台だけ復帰して本日から食事ができそうです。家内と息子は食器棚の掃除・・。埃がかなり棚内部に入り込んでいるようです。ついでに断捨離・・。最後にセキュリテイなどの機器を収める棚の工事が残っていますが、こちらは当方の収まりに指示通りかな?  . . . 本文を読む

立山残雪(冷池より) 足立源一郎画

2022-12-02 00:01:00 | 洋画
自宅の壁や天井の張替え工事ももうすぐ完成の見込みです。最後に残っていたのが食堂(リビング)の工事でしたが、おおむね貼り替えが完了しました。天井は檜、壁は杉の無節を貼りました。徐々にその全容が・・・。残っている工事は棚付け、器具復旧・・。さて本日紹介する作品は足立源一郎の作品・・??足立源一郎なる画家は入手時は名前程度の知識しかありませんでしたし、作品自体には額も何もない状態でした。作品についていた . . . 本文を読む