この手の作品は時代の古いものほど出来がよく、絵付けがのびのびとしています。清朝に入った以降の作品は全体に絵付けがかたく、釉薬や高台などにも味わいが乏しくなります。そのたいはんが清朝以降の作品であり、評価は低いものとなりますが、本作品はまだ明末の頃の作と同等と推察され味わいのあるものとなっています。
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この時期、雲泉にとって画風確立の模索期と思われますが、浦上玉堂、池大雅らの影響のみられる本作品のような独創的で大胆な表現は他には類例を見ないもので、若書の貴重な作品だと思います。
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鈴木松年という画家は捕らえどころのない画家です。澄み切った山水画とコミカルな作品が混在し、さらには形式的なつまらない作品も多く描き、どれをもって鈴木松年をとらえていいのやら・・。
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よく出来ています。箱書、台座・・,目に付くところに飾っておくのにはこういうほうがいい。床の間の掛け軸の横山大観、棚には野々村仁清・・・、破損したり、万が一盗まれたり、遺産相続で課税対象になったりしたら、「贋作ですよ。」で気が楽でいいし得策です。しかも出来のよい贋作がいい。この世は知辛い、人生はしたたかに・・。
骨董を蒐集するには身の程、身の丈をわきまえたほうがいいのです。高価な作品を所蔵して落ち着かなくなるのはまだ身の丈にあったもんではないということでしょうね。「壊さないか、保存状態は大丈夫か」と気をもむのは健康によくありません。作品は確実に壊れる可能性があり、痛んでいくものです。気に病むなら現金のほうがいい・・。
本日は子供の健やかな成長を祈って「天神様」・・。
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復興もその大半がものづくりですが、もっとも大切なのはなぜつくるかという直接的な動機ですね。国立競技場にしても、町づくりにしてもそれをおろそかにしては頓挫します。比べるのもおこがましいのですが、当方の倉庫改修も同じ。立派なものを作ろうと過去のものを真似ることも大切なのですが、現代の状況に応じてどう作りこむか、その必然性はなになのかということがものづくりの動議づけとなります。
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骨董蒐集には贋作は避けて通れないもののようですが、なるべく避けて蒐集するのにこしたことはありません。目利きでも贋作の数と真作の数はある一定の割合で混入してくるものようですが、目利きの人は贋作を打ち捨てながら蒐集し、次第に真作の割合が高くなっていくそうで、目利きでない御仁はいくら蒐集してもその割合が同じで贋作の割合が非常に高いそうです。もっとも多いのは贋作は嫌だという理由でほとんど自費で購入しない御仁で、知識と理屈ばかりが優先する人だそうです。
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鈴木松年は上村松園の最初の師としても知られていますが、上村松園は父親ほども歳の差のある妻子もちの師、鈴木松年と恋仲になり、最初の子どもを身ごもったことはあまり知られていません。人知れず、生まれた子どもは女の子で、すぐに里子に出さましたが流行の病で早世しています。このときの松園の嘆き、苦しみ、後悔はいかばかりであったでしょうか。鈴木松年に内緒で子どもを生み、そして亡くした松園は、新たに師をみつけ入門しますが、ことごとく罵倒され居心地は悪く死ぬほどつらかったようで、入水しかけますが亡き女の子の泣き声で思いとどまったそうです。
鈴木松年とまたよりが戻り、長男松篁(しょうこう)を出産しました。上村松園は未婚の母の道を選び、世間の冷たい視線に耐えながら育て上げ、松篁も長じて日本画家になり文化勲章を受章しています。上村松園の生涯はすごいですね、今の女性は少し見習ったほうがいいようです。
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はじき織部香合という香合をご存知でしょうか? ともかく骨董の世界、茶事の世界は先人らの知識で溢れています。これを知らずして死に赴くはいかにも残念です。少しでも知り得る境遇にあるなら、ゴルフなどに興じている時間があるなら知る努力をするべきでしょう。
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