夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

源内焼 その141 三彩花籠・唐草文輪花反縁鉢

2023-07-31 00:01:00 | 陶磁器
家内と息子の三人で出かけてきたトリックアート・・。本ブログのアートとは違った世界。*家内のブログにも投稿されています。今回紹介する源内焼の作品は非常に珍しい作品です。源内焼 その141 三彩花籠・唐草文輪花反縁鉢 割れ補修跡有 誂箱入作品サイズ:最大径220*高さ68縁がこれだけ反り返った作品はこれ以外には源内焼では見たことがありません。洗浄後洗浄前洗浄後洗浄後洗浄前洗浄後洗浄前洗浄後洗 . . . 本文を読む

大日本魚類画集 NO73 カサゴ & NO81 ハマチ 大野麥風画

2023-07-28 00:01:00 | 浮世絵
「大日本魚類画集」の作品蒐集では何点かは難点のある作品(下記写真右)を入手しています。下記の「大日本魚類画集 NO66 眞鯉」は両側にヤケが少しある作品を入手していましたが、今回はヤケのない作品(下記写真左)を入手しています。大日本魚類画集 NO66 眞鯉 大野麥風画 紙本淡彩額装 版画 1938年9月第1回(第1号の1) タトウ 説明書付シミあり 画サイズ:縦400*横280(版木部分:270* . . . 本文を読む

寺崎廣業の2作品 長江之月 その111  明治43年頃 & 水墨山水図(瀧之図) 大正6年    (1917年)頃 寺崎廣業筆 

2023-07-26 00:01:00 | 掛け軸
寺崎廣業の作品はある一定以上の出来のレベルの作品ではないと、蒐集作品が駄作のオンパレードになりかねません。本日紹介する作品はその分岐点にある作品でこれ以下の出来は蒐集対象にはできません。寺崎廣業は明治43年(1910年)6月から8月まで横山大観、山岡米華と共に、上海、蘇州、西湖、長江、北京を遊学しています。その年の10月には「清国所見」と題して「夏の一日」、「長江の朝」、「長江の夕」を出品していま . . . 本文を読む

和服の女性 木下孝則画 その15

2023-07-24 00:01:00 | 洋画
本ブログにて割と多くの作品が投稿されている木下孝則の作品ですが、その作品には女性を描いたものに佳品が多いのですが、その対象はバレリーナや洋装の女性が多く、割と少ないのが和装の女性を描いた作品だと思います。当時はまだ和装の女性が多かったと思うのですが・・。本日はその数少ない和装の女性を描いた木下孝則の作品を紹介します。和服の女性 木下孝則画油彩額装 左上サイン 誂:黄袋+タトウ額サイズ:縦740*横 . . . 本文を読む

婦人愛児図 伝上村松園筆 その5 明治期

2023-07-21 00:01:00 | 掛け軸
真贋はともかく愛らしき作品として入手した作品です。※真贋はあくまでも「伝」ですのでご了解願います。絹本着色軸装 軸先陶器 誂太巻上箱+塗二重箱改装前:全体サイズ:横525*縦1973 画サイズ:横409*縦1130改装後:全体サイズ:横542*縦1918 画サイズ:横404*縦1123 本作品は前の所蔵者の祖父母の家にあったものだそうです。共箱があったようですが、紛失したようです。探してももらいま . . . 本文を読む

大日本魚類画集 NO70 車海老 & NO88 カツオ  大野麥風画

2023-07-19 21:53:18 | 浮世絵
本ブログで投稿されている「大日本魚類画集」は、昭和12年(1937)~昭和19年(1944)にかけて全6輯(しゅう)72点が制作・出版された魚の版画集です。原画を担当したのは、「魚の画家」といわれた大野麥風で、彫師・摺師も当時一級の腕を持った人物が携わっていたようです。本日投稿するのは「車海老」と「カツオ」の2作品ですが、ともに雲母摺を効果的に用いられている作品です。大日本魚類画集 NO70 車海 . . . 本文を読む

緑風 その2 福田豊四郎筆 その148  昭和18年頃

2023-07-17 00:01:00 | 掛け軸
あまり気に入らない額装の作品は気に入った額が入手した際に額を変えています。下記の作品(本ブログにて紹介済)はその例です。乞使 棟方志功版画 その1紙本淡彩版画 額装 額サイズ:縦390*横300 作品サイズ:縦185*横135マットなどは世界堂にて誂えました。元の額装は下記の写真です。さて本日の作品は福田豊四郎の作品の紹介です。郷里出身の画家「福田豊四郎」の作品を当方では蒐集を続けており、今回の投 . . . 本文を読む

色紙 梅 伝前田青邨筆 その3

2023-07-15 00:01:00 | 日本画
色紙の保存箱というものは市販されているものはタトウ無しの色紙だけの状態でのサイズが多く、タトウ付で保管しようと思うと意外にないものです。特注で桐箱で誂えるのもいいですが、それなりの費用が発生します。私が探し出してきたのは作家が製作した「神代杉色紙箱」。色紙をタトウで包んでも入る大きさです。色紙をなにも包まず保管したりしないようにして、さらに湿気を防ぐ管理下で収納するのがいいでしょう。それなりの作品 . . . 本文を読む

お気に入りの作品 三猿図(仮題) 倉田松濤 その51 大正2年

2023-07-14 00:01:00 | 掛け軸
倉田松濤の作品は廉価で入手できますが、多作のため当方の一方的な判断だが駄作?が圧倒的に多く、出来の良い作品は厳選するとかなり数が少ないようです。インターネットオークションや地元の骨董店にていい作品(基本的に面白い作品)を見かけることがあり、家内も好きであり、値段もお手頃ということもあり、徐々に当方で所蔵する作品数も増えています。三猿図(仮題) 倉田松濤筆 その51 大正2年紙本水墨淡彩軸装 軸先骨 . . . 本文を読む

秋山雨後 寺崎廣業筆 三本廣業時代 大正5年(1916年) その110

2023-07-12 00:01:00 | 掛け軸
寺崎廣業の作品は本日紹介する作品で「その110」となりました。秋山雨後 寺崎廣業筆 三本廣業時代 大正5年(1916年)その110絹本水着色軸装 軸先象牙 年紀有(大正丙辰:大正5年 1916年 50歳)共箱二重箱:箱に合わせて外箱を新調(黒塗箱)多当紙新調全体サイズ:縦2370*横720 画サイズ:縦1380*横500 寺崎廣業の作品は数が揃ってきたので、いい作品に絞ろうと蒐集しています。しかし . . . 本文を読む

贋作考 瓶花 伝山口蓬春筆 その7 昭和38年頃?

2023-07-10 00:01:00 | 陶磁器
実家の床の間にはときおり山口蓬春や中村岳陵の作品が飾られていました。そのせいか山口蓬春の作品を観るとしっくりくるものがあります。そのため良さそうな?作品があると入手するのですが、今回は失敗かな?瓶花 伝山口蓬春筆 その7紙本着色額装 F20号 タトウ付額寸法:縦922*横800 画サイズ:縦716*横595山口蓬春は中村岳稜とともに冒頭のような理由で当方の好きな画家のひとりです。山口逢春の画歴は下 . . . 本文を読む

魅力満載の作品 「あきのひは」画賛 藤井達吉筆

2023-07-09 00:01:00 | 掛け軸
本日紹介する作品は久方ぶりに藤井達吉の作品です。藤井達吉の魅力満載?の作品と言っていいでしょう。入手時の説明では歌の読みは「あきのひは 昼中▢もふ▢▢り このはなしろく ひとりおくかや」ではないかとのことでしたが、家内が悪戦苦闘の末、下記の読みだろうとのこと。冒頭以外は全く違う・・・・・。「あきのひは 蓋とみとの中 すゞになり このちひころゝと ひとりゆくかや」家内の説明では「蓋の中に入った鈴みた . . . 本文を読む

リメイク 夏景山水図 橋本雅邦筆 その13

2023-07-08 00:01:00 | 掛け軸
当方の分類では真贋について自信が持てずに贋作に分類している作品がいくつかあります。通常はブログ上では「伝」として表記していますが、何度か見直している作品群です。本日、紹介する作品もそのような作品のひとつです。リメイク 夏景山水図 橋本雅邦筆 その13絹本水墨軸装 橋本秀邦鑑定箱 全体サイズ:横380*縦1780 画サイズ:横240*縦270蒐集をしていくうちに知識や資料が増えるに従って、その真贋度 . . . 本文を読む

人気の作品 大日本魚類画集 NO79 ヒゴイ & NO82 フグ 大野麥風画

2023-07-07 00:01:00 | 浮世絵
本日は大野麦風による「大日本魚類図集」72種の作品の中でも人気の高い緋鯉とフグの2種の作品の紹介です。額はいつものように同じようで違う種の額を選択しています。マットは同じ文様で色の違うもの・・。大日本魚類画集 NO79 ヒゴイ 大野麥風画 紙本淡彩額装 版画 1939年10月第3輯第2回画サイズ:縦280*横400ヒゴイとは黒以外の鯉を色鯉(イロゴイ)、特に赤い鯉を緋鯉(ヒゴイ)と分類します。さら . . . 本文を読む

森の王(少女と梟) 円鍔勝三作 1968年頃 その4

2023-07-05 00:01:00 | 彫刻
当方の数少ない彫刻作品の蒐集対象にいつ頃からか圓鍔勝三の作品が入り込んできました。著名な彫刻ゆえ一品ものの作品はなかなか入手できませんが、ブロンズの作品のように手頃な作品を入手しています。森の王(少女と梟) 円鍔勝三作 1968年頃 その4ブロンズ像 誂ひとみ箱幅133*奥行115*高さ455  この作品にある同題の「ふくろう(森の王)」の作品を制作した頃の圓鍔勝三の略歴は下記のとおりです。この頃 . . . 本文を読む