漆器は「JAPAN」と外国から呼称されるように日本古来の伝統工芸として大いに評価されていますが、現代の作品では漆の栽培が難しく、中国産の漆が99%使用される点、蒔絵の絵付けが稚拙になったことなど質の低下が著しいものです。一部の漆器作家や職人がなんとか漆器を支えていますが、本日はそのような作品の紹介です。根来椀 増村益城作河北倫明宛書状添付 高台内サイン 共箱共布胴径160*高台径*高さ240造ら得 . . . 本文を読む
5月の連休の最後の休みの朝早く、息子は義母と畑にさやえんどうを採りに出かけて行きました。早速、その日の夕食は畑から採れたての贅沢な野菜が多くなりました。タケノコには庭から採れた山椒の葉が香を添えた贅沢な?料理となりました。さて男の隠れ家には宴会で使われていた多くの道具がありますが、今回はまだ整理であった盃台と盃洗の紹介です。トイレの洗面台の脇に固形石鹸入れにしておいてある器・・。義理の妹が「これは . . . 本文を読む
帰省した際には息子がやりたがっていたスキーをしようと思い立ったのですが、あいにくの雪不足のためあちこちのスキー場が閉鎖中でした。近郊のスキー場がだめならと阿仁のスキー場まで出向くこととなりました。少し滑って、小生の衝突した息子は戦意喪失・・・(笑)。そこでゴンドラで中腹まで行くことにしました。30分ほどの長いゴンドラです。若い頃はここを滑ったはずだが・・。上るにつれて樹氷・・・、久方ぶりに雪を満喫 . . . 本文を読む
男の隠れ家から古い箱類を物色したらまた新たにいくつかの作品を発見しました。家人の蒐集した作品は奥が深く、侮れない作品があります。これらの作品はいい出来と判断し、調べてみることを目的に写真撮影してきました。まずは吸い物椀から・・・。調査の結果では、下記の蒔絵師の作品であろうと推定しました。輪島蒔絵松唐草文蓋付吸物椀 竹園自耕作10客揃(50客の内) 杉共箱入サイズ:最大口径121*全体高さ95使って . . . 本文を読む
収蔵庫(本ブログでは「男の隠れ家」と称しています。)には未整理の朱塗の椀がまだ2種類ほどありました。出来の良いものだけを遺してきているので、これらの作品は処分しないでおきたいと思っています。堆朱蓋付沈金吸椀 18客揃 杉箱入サイズ:全体口径100*高さ65外見はよく見られる堆朱の椀・・・。内部は見事な図柄で、保存状態は良い状態を維持しています。保存箱には「ロ号 皆朱□吸椀 30人揃之内」とあります . . . 本文を読む
本日はお膳の作品ですが、今どきの人には使うこともなくなり、興味の薄い分野の作品かもしれませんね。休日につきご容赦を・・・。帰省に際して郷里にて整理していた漆器類に説明書を同封し、収納箱の外側に作品の写真を貼り付ける作業を進めています。そうしているうちに下記の作品(作者不詳としていた作品)の蓋裏に作者名が記されていることに気が付きました。というか写真を撮って調べることを忘れていたようです。この作品は . . . 本文を読む
男の隠れ家の年末年始・・。郷里での初詣ついでに祖父が神社に寄贈した社も拝んできました。年始恒例の拝礼・・。さて「男の隠れ家」にて年末年始に漆器の片付けていたら、何種類かのたばこ盆が出てきました。「莨盆」は今では茶事以外ではすっかり使わなくなったし、茶事ですら出てこないのでは・・。たばこ盆 各種今では珍しい桑で作った煙草(莨、もしくは田葉粉)盆です。参対? 6客であったのでしょうか? 今では5客しか . . . 本文を読む
本日紹介する作品は以前から実家から伝わる数多き漆器の中のひとつです。以前にまとめて投稿されていましたが、今整理が進んできているので実家から伝わる漆器を少しずつ紹介しています。今回の年末の帰省で整理した作品のひとつです。再投稿 濤ニ千鳥罅塗黒塗膳 50客揃(4箱分割収納)杉箱幅303*奥行302*高さ103本漆器の表面の革のような状態、つまり漆の表面にひびが入ったような文様ですが、これを作り出す技法 . . . 本文を読む
小川破立が蒔絵に鉛・金・銀・銅・鉄・陶器片・象牙・ギヤマン(硝子)など、多種多様な美しい異物を混然と嵌入して、時にはその上にさらに蒔絵を凝らすという、独自のいわゆる一種の蒔絵破笠細工(笠翁細工)を生み出し、派手好みだった当時の人々に大歓迎を受けています。
. . . 本文を読む
「山田常嘉」は著名な江戸中期の蒔絵師です。稲葉通竜著『装剣奇賞』(1781)では、「常加」と書き山田姓の印籠師で江戸南塗師町に住んだ名工と伝えられています。本作品は幕末から明治にかけて日本の伝統技術を駆使して作られた作品です。
. . . 本文を読む
羊遊斎の立場は一個の蒔絵師というよりも工房の主催者に近いものであったらしく、常に権門勢家に出入りし、中山胡民をはじめとする多くの門人を擁して蒔絵作品の制作に当たっていたようです。要は現代の服装品などのブランドメーカーでしょうか。
. . . 本文を読む