最近は寺崎廣業の前半期の作品が数多く入手されていますが、出所が様々であり、運よく入手できている感があります。本日紹介する作品は、寺崎廣業が名を成し始めた頃の佳作。明治末頃の寺崎廣業の作品には名作が多いとされます。美術館などでは展覧会に出品された大正期の代表的な作品が展示されることが多いのですが、蒐集する者としてはこの頃の作品の方が見るべき作品が多いと感じています。文天祥 寺崎廣業筆 明治40年頃 . . . 本文を読む
郷里の男の隠れ家では、裏の隣地が畑から造成されて宅地になった際に80坪ほどを購入しています。目的は将来の庭にしようかということでしたが、今は近隣の除雪用の雪のストック場所であったり、畑になっています。これで元の敷地と併せて220坪ほどになります。さらに隣地の空き家となった土地を家共々にて購入し、さらに全部で270坪ほどになりました。さてこの空き家はすぐに解体しようかと思ったのですが、近所の方が駐車 . . . 本文を読む
本日は郷里出身の画家をメインにして蒐集している当方の所蔵作品に中でもとくにお気に入りの作品を紹介します。画題の「玉蜀黍」はトウモロコシのことです。お気に入りの作品 玉蜀黍図 平福百穂筆 その122絹本水墨淡彩軸装 軸先骨 合箱二重箱 全体サイズ:縦2180*横548 画サイズ:縦1245*横416 共箱ではありませんが、この筆致は間違いなく平福百穂のものでしょう。実に見事な腕前・・。墨などのたらし . . . 本文を読む
郷里にある男の隠れ家 その1・・・・、少しづつ直しながら現在に至っています。台風の被災のため、最初に屋根を葺き替え、サッシュも二重サッシュに入れ替えています。さらに除雪も考慮して車道を敷地内を通り抜けできるように作っています。庭も余計な木々は処分し、徐々に整備されています。これは現在も作業中・・。さてお稲荷様はどうするかは検討中。内部はトイレや風呂も改修されています。今は天井を解体して吹き抜けにし . . . 本文を読む
本日は福田豊四郎の色紙の作品の紹介です。当方や福田豊四郎の郷里である秋田県の角館にて郷土工藝として知られている樺細工の色紙額に入れて飾りました。三春駒 福田豊四郎筆 その171紙本着色色紙 3号 作品サイズ:縦270*横240以前にブログにて紹介していますが、丸額の紐などは当方にて額縁の草土舎に依頼して修復しています。ちょっとシミが発生している作品です。福田豊四郎の色紙の作品で福島県郡山市と三春町 . . . 本文を読む
家内が習っている茶道は遠州流ですので、遠州流に因んだ書をときおり家内が入手しています。今回も家内が「この書どう?」と聞いてきたので、「いいんじゃない・。」と回答したら、入手したようです。五行一行書(鮎魚上竿頭) 小堀宗明筆 その3水墨軸装 茶掛 共箱 全体サイズ:横*縦 画サイズ:横*縦 書かれているのは「鮎魚上竿頭」らしい・・。「鮎魚」はどうもナマズのことらしい。調べてみると下記のような意味があ . . . 本文を読む
郷里の実家の菩提寺にて母の七回忌の法要・・。身内だけの少人数の法要です。菩提寺の邸内には以前に見せて頂いた茶室もあります。寺内には福田豊四郎の作品も展示されていました。明末(この作品は清初かな?)の漳州窯呉須赤絵の大皿・・。影青や定窯の作品など・・。寺院近くの倶楽部にて会食・・、住職さんとはいつものようにしばし骨董談義となりました。さて本日紹介する作品ですが、下記の写真の作品は、以前に紹介した原精 . . . 本文を読む
今年の夏の帰省は母の七回忌の法要もありました。少しづつ母の遺品を片付けていましたが、今回は物置のあった雑物を処分しましたが、その中には捨てがたいものもあり、家内と仕分けて遺したいものは残しておきました。母が住んでいた家にあったものや古くからある道具類は遺しておきます。夏用の障子は在京の茶室に使いましたが、まだ10枚ほど遺っています。また着物用の板、裁縫用の台など材質からいっても何かに使いたいものば . . . 本文を読む
本日は寺崎廣業の初期の佳作と思われる作品の紹介です。どうも「一睡の夢」は正確には「一炊夢」とのことらしい・・。呂公一睡図 寺崎廣業筆 明治33年(1890年) その134絹本水墨軸装 軸先塗 合箱全体サイズ:縦1975*横497 画サイズ:縦1060*横363 題名には「呂公一睡図」とありますが、「一睡」は正しくは「一炊」のことのようです。「一炊夢」という逸話は「唐の盧生が、身を立てるために楚国へ . . . 本文を読む
父の友人でもあった郷里出身の画家の福田豊四郎の作品を蒐集していますが、「蛤」を描いた作品は初めて見ました。大きな作品は高価なので小作品をメインとして蒐集しており、マニアックな蒐集にはならないように努めていますが、どうも自然とマニアック的な蒐集になってきているかもしれません・・。下記の写真の黒檀の色紙額は古くからあったもので、手前のガラスケースに入っている木調は高村光雲の作(工房作品)です。蛤 福田 . . . 本文を読む
本日は非常に珍しい平福百穂と伊藤左千夫の合作の作品紹介です。浜鳥之図 平福百穂筆 伊藤左千夫賛 その120紙本水墨淡彩軸装 軸先象牙 合箱全体サイズ:縦1480*横550 画サイズ:縦610*横4201902年(明治35年)頃から平福百穂は歌人伊藤左千夫、長塚節らと知遇を得ていますが、更に正岡子規と親しくなりアララギ派の歌人としても活動し、歌集「寒竹」を残しています。 伊藤 左千夫の略歴は下記のと . . . 本文を読む
思うように蒐集が続かない当方の大日本魚類画集の作品蒐集ですが、機会があって購入金額が状況にあえば入手しており、まだ蒐集は続いています。大日本魚類画集 NO120 イワナ図 大野麥風画 紙本淡彩額装 版画 1942年12月第12回画サイズ:縦280*横403(版木部分:272*390) 発刊当時のタトウ付全72種のうちある程度蒐集してくると、作品によってはなかなか作品が市場に出てこない作品が多く、作 . . . 本文を読む
都内での結婚式のため、今年の夏はちょっと遅くなりましたが、本日より帰郷します。新たな作品との出逢いあることを期待していますが、今回の帰省は郷里での法事や男の隠れ家の改修の打ち合わせもあり、ゆっくり過ごせないようです。さて本日紹介する作品ですが、寺崎廣業が好んで描いている画題のひとつに「陶淵明図」がありますが、本日は寺崎廣業が描いた「陶淵明図」の作品を紹介します。この作品は下記の漢詩に基づいて描いて . . . 本文を読む
なんとも味わい深そうな茶碗、おそらく萩茶碗と思われますが、古萩なのかどうかという作れらた時期は不明です。古?萩茶碗合箱口径127~130*高さ69~71*高台径53萩焼は江戸時代初期長州藩毛利家の御用窯として開窯され、その起源は文禄・慶長の役により朝鮮より連れ帰られた李勺光・李敬兄弟が1604年頃萩城下の松本村の山林を毛利家よりあてがわれ藩の御用焼物所として開窯したのが始まりで、後に深川村にも分窯 . . . 本文を読む
本日紹介する作品は寺崎廣業が良く描いている観音像の作品です。寺崎廣業の観音像の中でも佳作の部類に入ります。岩座観音図 寺崎廣業筆 その132絹本水墨着色軸装 軸先象牙 共箱 鳥谷幡山鑑定箱 紙タトウ全体サイズ:縦2050*横557 画サイズ:縦1090*横417 題名は「岩座観音」となっていますが、寺崎廣業が好んで描いた「楊柳観音(ようりゅうかんのん)」を描いた作品と同じ部類でしょう。「楊柳観音」 . . . 本文を読む