夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

浜田庄司作 掛合白釉胴紐茶碗(茶碗 その7) & 掛合釉扁壷 (花瓶 その4)

2022-07-31 00:01:00 | 陶磁器
息子の夏休み、小生の出勤を見送った後すぐにハスの花を見に家内と息子は出かけたらしい・・。ちょうど鷺がいたらしい・・。当方の作品紹介でも意外に多くの鷺を描いた作品があります。そのひとつの例が下記の作品です。秋花白鷺図 野口幽谷筆 その3 絹本水墨着色軸装 軸先木製 松林桂月鑑定箱 全体サイズ:横645*縦1920 画サイズ:横505*縦1300さて本日の作品紹介は浜田庄司・・、浜田庄司の作品の魅力は . . . 本文を読む

古染付 青花人物図五寸皿

2022-07-30 00:01:00 | 陶磁器
聞こえてこないなと思っていたセミ鳴き声がようやく聴けるようになってきました。庭でもだんだんセミの羽化が見られるようになりました。そんな状況で玄関先のメダカの水槽の網の下にセミの幼虫・・・。なんとか羽化に成功したようですが、張り込んだはいいが出られまいと思い家内が網を開けて上げたら飛んで行ったそうです。夏だね!さて本日紹介する作品は清初めの頃の古染付の作品と思われます。古染付の真骨頂はその絵の洒脱で . . . 本文を読む

16歳の時の作 桃園結義之図 寺崎廣業筆 明治15年(1882年)その98

2022-07-29 00:01:00 | 掛け軸
夜の9時過ぎても音沙汰のない息子を覗いていたら、書斎の小生の椅子で熟睡・・・。夏休みで遊び疲れとな暑さのせいかな? なんとも器用に寝るもの・・・。さて本日紹介する作品は当方で蒐集された寺崎廣業の作品中では「もっと早い時期に描かれた作品」で、出来云々より資料的に非常に価値の高い作品と思います。桃園結義之図 寺崎廣業筆 明治15年(1882年)絹本着色軸装 鳥谷幡山鑑定箱 二重箱全体サイズ:縦2260 . . . 本文を読む

四ツ谷沼之図 篁牛人筆 昭和20年代

2022-07-27 00:01:00 | 掛け軸
このような墨で「でろりと描いた漫画チックな作品」は、篁牛人の作品として数は少ないのですが、実に面白い作品があります。先日開催された大倉集古館にも似たような作品が展示されていました。四ツ谷沼之図 篁牛人筆 昭和20年代紙本水墨淡彩軸装 軸先木製塗 室林吉雄宛書簡在中 誂箱 全体サイズ:横555*縦985 画サイズ:横420*縦385後述の説明書から描いた内容が解りますが、作品だけを観ているとなにを描 . . . 本文を読む

波上白衣観音圖 天野方壷筆 明治12年 その8

2022-07-25 00:01:00 | 掛け軸
天野方壺の作品は山水、花鳥、人物、いずれも俗塵を離れ、気宇広大で自在の境をゆくものであると評されています。日本画の歴史はなにも著名な画家たちばかりの世界ではないようですね。いろんな画歴を調べることが、それを受け継いでいくことが蒐集家達の役目だとも思います。 . . . 本文を読む

浜田庄司作 縁黒鐵絵茶碗(茶碗 その2) &  花瓶(花瓶 その3)

2022-07-24 00:01:00 | 掛け軸
本日紹介する浜田庄司の2作品は浜田庄司の作品群としてはとてもポピュラーなものです。ただし、ポピュラーな作品群でも晩年の作となるとちと出来が違う・・・。縁黒鐵絵茶碗 浜田庄司作 (茶碗 その2)共箱 高さ101*口径110*高台径60作品は「像黒」ではありませんよ。よく「像黒(ぞうぐろ)」と読まれる方がいますが、これは大恥をかきます。「縁黒」です。いわゆる「皮鯨手」という茶碗の作品群のひとつで口縁に . . . 本文を読む

工藝作品? 花菖蒲 福田平八郎筆 

2022-07-23 00:01:00 | 掛け軸
茶室でのんびりと作品鑑賞・・。花菖蒲 福田平八郎筆 昭和年頃紙本着色軸装 軸先木象牙 鑑定箱(詳細不明)全体サイズ:縦1215*横415 画サイズ:縦260*横240(色紙サイズ)なにやら鑑定箱らしき誂え・・・? どなたの箱書は不明です。疑念を抱いたのは作品中の印章で、一見すると工藝印に見えなくもありません。問い合わせるとその場合は返品に応じるとのこと・・。 売る主は元思文閣におられた方なので、一 . . . 本文を読む

入江図 寺崎廣業筆 大正4年(1915年)夏 その98

2022-07-11 00:01:00 | 掛け軸
いくら資料を揃えて、何度も美術館や図書館で勉強しても、思い切って購入しないと決していい作品は蒐集できません。一定レベル以上の作品を身近に置いて時間をかけて繰り返し観て、その後にひと目で見抜く審美眼が醸成されることが真作に辿りつくには必要なのでしょう。費用をかけて、時間をかけて、労力をかけないといけませんね。 . . . 本文を読む