夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

氏素性の解らぬ作品 抽象画 無題 伝平野遼画

2024-09-30 00:01:00 | 洋画
サインも何もない作品。購入先では平野遼のアトリエから直に入手したというのだが・・・。氏素性の解らぬ作品 抽象画 無題 伝平野遼画着色額装 誂:タトウ+黄袋P30号 額サイズ:横*横 画サイズ:横652*縦910そもそも何を描いたのやら、上下、左右が解らぬ作品。上の写真の状況で眺めていると椅子に掛けてキャンパスに絵を描く自画像か? さていくら調べてもわからないので、投稿もここまで・・・。*そもそもP . . . 本文を読む

訂正投稿 古伊万里 赤絵金襴手 雲龍・瓔珞紋茶碗

2024-09-29 00:01:00 | 陶磁器
作品の保管場所が東京の自宅ではほぼ満杯なので、普段使わない作品はリフォーム中の「男の隠れ家」へ移送の予定のため、作品を整理しています。その作品中にて間違った分類が分かった場合は資料を訂正していますが、本日はそのような作品の訂正のための投稿です。訂正投稿 古伊万里 赤絵金襴手 雲龍・瓔珞紋茶碗 「大明成化年製」款 合古箱入 口径135*高さ80*高台径60以前の投稿は「伝清初 赤絵金襴手雲龍文茶碗」 . . . 本文を読む

友人を偲ぶ 辰砂釉(面取)一輪挿 平野庫太郎作

2024-09-28 00:01:00 | 陶磁器
所蔵していた作品を整理していたら、亡くなった保戸野窯の平野庫太郎氏の作品がありました。30年来の友人でしたので、数多くの平野庫太郎氏の作品を所蔵していますが、面取の一輪挿があったのを失念していましたので、懐かしく思い出しました。友人を偲ぶ 辰砂釉(面取)一輪挿 平野庫太郎作共箱口径41*最大胴径90*高台径67*高さ258本ブログで平野庫太郎氏の作品は幾度か紹介していますが、当方とは同郷で大学の先 . . . 本文を読む

古画 源氏物語 第9帖「葵」の車争い

2024-09-27 00:01:00 | 日本画
男の隠れ家の仏間にようやく考えていたとおりのロールスクリーンの取り付けが完了しました。トップライトからの日差しが思いのほか強いので万全ではないようですが、一定の効果はありそうです。仏壇本体は今は東京にあるので、いつかはここに移すことになるかもしれません。さて古画というのはいつ頃の時代からのものなのでしょう・・。辞書では 「古人が描いた絵画。昔の絵。」という当たり前の記述ですね。通常だと江戸期以前と . . . 本文を読む

贋作考 伝古染付 山水図沓形小服茶碗

2024-09-25 00:01:00 | 陶磁器
先週はお月見・・・。仏間の縁側の網戸とガラスもきれいにしておいてよかった。家族皆でだんごを食べながらお月見で、今年は雲一つない満月を堪能できました。暑い中でのガラス拭きが報われた至福のひととき・・。古染付の作品で、お茶碗に使用できる作品は非常に少ないようです。火入れのように内部に釉の掛けていない作品はいくら出来が良くても茶碗に不適切ですね。また鉢のような作品で夏用の平茶碗に使えないことがはないので . . . 本文を読む

桃色の椅子 原精一画 その7

2024-09-23 00:01:00 | 洋画
先日のお茶会の続きです。息子は生意気にも人間国宝のお茶わんですね。私は高麗茶碗・・・。家内のお薄は小生が点てます。使ったお茶わんは藤本能道、藤原雄、川喜田半泥子、高麗茶碗(松村弥平太作)の4つです。本日紹介する作品は原精一の描いた「赤い椅子」に続く「桃色の椅子」というシリーズ的な作品?のひとつのようです。ちょっと小さめの作品となります。桃色の椅子 原精一画 その7左下サインとキャンパス裏に題名とサ . . . 本文を読む

氏素性の解らぬ作品 膝を抱える女性 児玉幸雄画 その2

2024-09-22 04:46:21 | 洋画
本日の作品はバーナードリーチらしき作品と一緒に展示しました。裸婦のフォルムと共通するものがある・・??氏素性の解らぬ作品 膝を抱える女性 児玉幸雄画水彩額装 黄袋+タトウP10号 額サイズ:縦680*横525 作品サイズ:縦530*横370入手時の額装ではちょっとつまらいのでマット交換しています。児玉幸雄の作品はパリなどの風景画が有名ですが、人物画にも秀作が多いようです。児玉幸雄とする根拠は希薄で . . . 本文を読む

花 色紙 水彩 林武筆 その2

2024-09-20 00:01:00 | 日本画
雨などもあり、縁側のガラスの汚れも目立ってきたの先週の3連休でガラス拭き・・・、ともかく暑かったのでちょっと大変でした。茶室前の縁側のガラスを拭いて、床にワックスがけしました。年に数回はこのような手入れをすることが肝要・・・。3連休の最後は敬老の日ということもあり、簡単にですが3時のお茶会となりました。さて本日の作品の紹介です。林武は大正末期から画家として活動を始め、戦後には原色を多用し絵具を盛り . . . 本文を読む

明末呉須赤絵 印判手楼閣文青手盤 その2

2024-09-18 00:01:00 | 陶磁器
息子の夏休みが終わっていましたが、まだ日が長く暑さもあり延期になっていた花火会を先週の日曜日に行いました。メンバーは近所の息子の同級生の家族らがメインで、毎年の恒例になっていますので、子供らも慣れてきていました。本日の作品の紹介です。17世紀初頭中国明時代の末期に広東省南部の漳州市(しょうしゅうし)一帯で作られた代表的な作例に「明末呉須赤絵」と称される大皿がありますが、その「明末呉須赤絵」と称され . . . 本文を読む

かかし 平福百穂筆 その124

2024-09-16 00:01:00 | 掛け軸
本日紹介する作品は資料的価値の高い作品として入手しました。資料的価値が高いのは、まずは秋田美術倶楽部の鑑定書、そして印章が珍しいことです。かかし 平福百穂筆 その124 紙本水墨淡彩軸装 軸先象牙 合箱全体サイズ:縦1335*横635 画サイズ:縦390*横474秋田美術倶楽部平成11年1月7日 鑑定書同封描かれているのは「かかし」・・。平福百穂の明治末頃の作か? この頃にさかんに歌を詠んだ平福百 . . . 本文を読む

贋作考 伝明末天啓赤絵 高士図五寸皿一対

2024-09-13 00:01:00 | 陶磁器
古染付や南京赤絵よりさらに貴重価値の高いとされたのが天啓赤絵の作品。そのことから古くから模倣作品が横行していたと推測されます。贋作考 伝明末天啓赤絵 高士図五寸皿一対誂箱口径160*高台径*高さ30本ブログでは真贋はともかく幾つかの天啓赤絵や南京赤絵と称する作品を紹介していますが、あらためてその作品についての記述された記事を紹介します。******************************天 . . . 本文を読む

寒山拾得図 双幅 その1 寺崎廣業筆

2024-09-11 00:01:00 | 掛け軸
寺崎廣業は若い頃から晩年までに「寒山拾得図」をかなりの数の作品を描いています。その作品でも双幅の作品は非常に珍しく、この作品はしかも最晩年の作となる佳作です。寺崎廣業の作品において双福仕立ての作品は非常に珍しい。寒山拾得図 双幅 その1 寺崎廣業筆紙本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱 全体サイズ:横500*縦2190 画サイズ:横320*縦1280 寒山拾得(かんざん じっとく)とは中国,唐代の隠者, . . . 本文を読む

真贋考 夏之富岳 平福百穂筆 その123

2024-09-09 00:01:00 | 掛け軸
下記の写真は当方の展示室(1階茶室裏)の最近の写真です。息子の友達らが遊びに来てはここや2階を走りまわっていますが、障子や襖を破ってはいても、不思議と未だに破損した作品は皆無です。展示スペースや収納スペースの不足から現在は男の隠れ家の増設を検討中。ただしここ都内ではなく、郷里に・・。ガラクタばかりの蒐集品ながら、やはり飾らない、使わないでは作品を所蔵する意味がないので、それなりにでデザインされた展 . . . 本文を読む

越後獅子図 平野遼画

2024-09-08 00:01:00 | 日本画
本日は平野遼の2作品目の作品紹介です。平野遼は人間や社会の在りようを見つめ、ひたむきに描き続ける姿から、「魂の画家」と評された画家です。*展示されている手前の作品は源内焼の作品です。越後獅子図 平野遼画 その2紙本水彩額装 タトウ+黄袋F8号 額サイズ:横590*縦640 画サイズ:横400*縦445昭和30年代に抽象的作風へと移行し、さらに晩年にはデフォルメされた人体像による象徴的作風へと展開し . . . 本文を読む

恵比寿様は大国主命の長男 福寿恵比寿尊像 平野富山作 その6

2024-09-07 00:01:00 | 彫刻
平櫛田中や平野富山の作品においては大黒様の作品が圧倒的に多く、よく対となっている恵比寿様の作品は非常に少ないようです。恵比寿様とは「恵比寿伊邪那岐命・伊邪那美命の間に生まれた子供「蛭子」(ヒルコ)、もしくは大国主神の息子である「事代主神」(コトシロヌシ)などを祀ったもの」とされ、古くは「大漁追福」の漁業の神であったそうです。時代と共にしだいに福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神とされ . . . 本文を読む