夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

達磨図 伝下村観山筆 その2

2014-11-29 07:22:19 | 掛け軸
実家の掛け軸の中に下村観山の「達磨」と題された共箱の箱のみがありました。中身の掛け軸がないので母に聞いてみたところ「身内の誰かが酒飲み代欲しさに中身を抜き取って、軸だけ売ってしまったのかもしません。」とのこと。機会があれば下村観山の掛け軸を購入してみたいと思っていました。無論。共箱ではない作品をですが・・・。 . . . 本文を読む

初平起羊之図 その2 寺崎廣業筆 32

2014-11-23 07:59:35 | 掛け軸
意味の深い画題ですね。ある側面からしか見ない・・、人事などもそうですね。卒業大学、勤務の長い地域に重きを置いて昇進人事を決めていると大きな失敗をしますね。もっと人の力量に重きをおいて思い切った判断する見必要がありますね。最近、つくづくそう思います。 骨董もそうですね。印章や落款にこだわっていると真の作品の良さを見失います。いいものはいいという本質的な作品の内面を観ることが大切なようです。 . . . 本文を読む

塗り物椀補修完了

2014-11-21 01:38:44 | 漆器
敷のある家には30人揃いの器が各種、家にあったものです。法事やお祝いには自前で揃えて使用したり、親戚同士で貸し借りして、近所の方の手伝いを伴って使ったものです。今ではそのような付き合いが無くなり、斎場で代行するようになりました。それとともに揃いの器も骨董市に並び、その数もどんどん少なくなりました。 . . . 本文を読む

舞女之図 狩野永悳立信(晴雪斎)筆

2014-11-18 03:36:29 | 掛け軸
本作品は狩野永真安信の作品として売られていましたが、これは間違いで狩野永悳のことで正式には狩野永悳立信の作品です。狩野派の作品は号まで理解ししていないと作者を間違えますので要注意です。日本美術の研究を始めたアーネスト・フェノロサに、古画の研究と鑑定法を教授しています。甥の狩野友信と連書で、フェノロサに一代狩野姓を許し「狩野永探理信」の名を与えるなど、日本における美術史学の形成にも間接的に寄与した画家です。また河鍋暁斎は晩年狩野派を継承するため、永悳に入門し直しています。侮ってはいけない画家の一人です。 . . . 本文を読む

牛之図 倉田松涛筆 その15

2014-11-12 05:18:28 | 掛け軸
睦月とは旧暦1月を睦月(むつき)と呼び、現在では新暦1月の別名としても用いています。睦月という名前の由来には諸説があるようですが、最も有力なのは、親族一同集って宴をする「睦び月(むつびつき)」の意であるとするものだそうです。最近は親族一同が集まることもなくなってきたように思いますが・・。 . . . 本文を読む

蛙之図 伝高橋草坪筆 その2

2014-11-07 05:15:04 | 掛け軸
本作品は「草坪雨 押印」と落款にあり、「草坪」の朱文白方印が押印されていますが、当方には高橋草坪の資料は乏しく、印章や落款の確認はまだできていません。ただ「お化けと草坪には会ったことがない。」と言われるほど高橋草坪の真作は少なく、贋作の多い画家として著名?です。 . . . 本文を読む