夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

浅絳山水図 その3 伝横井金谷筆 その7

2016-12-26 00:01:00 | 掛け軸
本日は投稿するのを失念?していた原稿ですが、定期的な投稿は先週をもって終了とさせていただきます。今年は本日をもって終了となります。ご愛読の皆様、良いお年を・・、来年もよろしくお願いしたします。年末年始はまた男の隠れ家にこもります。 . . . 本文を読む

贋作考 寒江獨釣 その2 伝釧雲泉筆 番外編

2016-12-22 00:01:00 | 掛け軸
掛け軸などで戸惑うことがあるのは、まったく同じ構図の複数の作品に出合った時です。明らかな模作でもありえることですが、早計に模写や贋作とは決めきれない場合が多々あります。贋作や模写の場合は明らかに技量が劣る作ですが、驚くべきことに印章以外にはそれらしい根拠が見当たらないときが多いからです。 . . . 本文を読む

雷聲忽送千峰雨図 横井金谷筆 その8

2016-12-17 00:01:00 | 掛け軸
「9歳で寺に修行に出るが、11歳で彼女をつくって駆け落ち。14歳で江戸に出て、改心して仏教を学ぶも、途中でくじけて遊郭通い。尼僧を襲って破門されるも、茨城に逃げて農家の婿に。ところがやっぱり江戸の暮らしが懐かしくなり遁走。この後、気の向くままに放浪し、長崎や天草に行ったり、子作りに励んだり、修験者になったり、富士山にのぼったり・・。ある地では船の操縦に凝り、バクチや凧揚げにも熱中した。脈絡は一切ナシ。」という画家。 . . . 本文を読む

流雲 藤井達吉筆 その15 & 金重陶陽

2016-12-15 00:01:00 | 掛け軸
達吉の言う「人間らしさ」とは、常に向上すること。つまり、咋日より今日、今日より明日の自分の方が進歩していて、死ぬときが最高の自分であることを求めつづけるという意味でしょう。それは、人が人を、自然を愛し、慈しみ、感謝し、心豊かに生活することと言えるのでしょう。芸術については、「芸術作品は、作者の人間性、全人格が優劣を決めるのであって、技術ではない。」、「最後は『人格』に帰する。何をしてもこの『人格』の表現だ。」と言っているように、人格の大切さを唱えています。描いた人、作った人物が解っている作品はその人となりも鑑賞の対象となるもののようです。 . . . 本文を読む

リメイク 古伊万里 若双鶏牡図水指

2016-12-14 00:01:00 | 陶磁器
来年の干支は酉、家内は年賀状のデザインに古染付皿の鶏の図柄をデザインしました。 「酉」は、「とり」と読みますが、実際には「にわとり」のことです。新年も一番に鳴く鳥のため縁起が良いとされています。さらに商売関係に縁起のよい干支とされています。「とり→とりこむ」で、商売に繋がるとされています。行動力があり、積極的。親切で世話好きであるという意味もあります。ちなみに家内は酉年生まれ。 さて鶏というと . . . 本文を読む