高価な色絵顔料を大量に使用した色絵古九谷や青手古九谷の生産は、染付に比べて桁違いにコストが掛かった事は容易に推測でき、加賀藩前田家、大名家、関西富裕商人が主な購買層でした。特に前田家は中国磁器(古染付、祥瑞、南京赤絵等)の愛着が深かった事で知られます。1640年代の明・清王朝交代に伴う内乱によって景徳鎮磁器が海外輸出の中断を余儀なくされると、代替品となる国産の高級色絵磁器を求める声が急速に高まりま . . . 本文を読む
本日紹介する作品は南京赤絵風の五彩手・・??? 当方では作られた時代は解りませんが、近代に作られたようないやらしさはないようです。氏素性の解らぬ作品 五彩手(南京赤絵?)鳥草花文角皿 清初?合箱幅136*奥行136*高台角*高さ32このような鳥を描いた花鳥文の皿は南京赤絵らの模倣作品として市場に結構の数があるようです。日本でも中国でも現代でも作られています。とはいえ本作品はそれらの模倣作品より出来 . . . 本文を読む
在京の自宅の男の隠れ家の所蔵庫が満杯となり、各々の作品を整理していますが、掛け軸においても置くところが不足してきたので整理しています。蒐集を始めた頃のずいぶん前の作品を整理してみると手前みそながら、意外にガラクタばかりでもない作品が見つかります。本日はすでに本ブログで紹介済みの作品ですが、改めて資料なども整理していますので紹介します。水墨山水幽居図 日根対山筆紙本水墨 軸先木製 合箱全体サイズ:縦 . . . 本文を読む
大河ドラマにて話題の平賀源内ですが、本ブログにて紹介されている源内焼葉平賀源内の指導によって誕生しています。源内焼は、1755年(宝暦5年)に平賀源内の指導によって始まったとされています。技術的には桃山時代以降、中国の華南三彩と同系列の軟質の施釉陶器で、緑、褐、黄などの鮮やかな釉色を特徴であり、精緻な文様はすべて型を使って表され、世界地図、日本地図、欧米文字などの斬新な意匠が見られます。中国や日本 . . . 本文を読む
年末の男の隠れ家にて正月用の掛物を物色していたら、下記の2作品の資料を作成していないことが解りました。白梅 伝小林古径筆「梅村知美」宛送付記録有 絹本着色絹装軸 太巻共箱誂二重箱 全体サイズ:縦1364*横621 画サイズ:縦413*横473これらの2作品は真贋不明という観点から、気軽に飾っていた作品ですが、真贋は相変わらず不明のままです。見栄えがいいのでよく飾っていた作品です。ただ小林古径らしく . . . 本文を読む
インターネットオークションで見かけた福田豊四郎の興味深い作品・・、大きさもそこそこあり、出来もよいのですが、初めて見る印章が作品中に押印されているのです。爽夏 福田豊四郎筆 その172 絹本着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱全体サイズ:縦1485*横730 画サイズ:縦477*横580落款と印章から昭和20年前後(昭和18年頃?)の作と推定されます。福田豊四郎らしい丁寧な描き方です。箱書は下記の写真の . . . 本文を読む
整理しながら、過去に蒐集した作品は必ず見返します。収納したままではなく常に作品を見直すようにしています。ときには気が付かなかった点などを再調査するのも蒐集には必ず必要なことですね。さて掛け軸はよほど保管状態がよくないと、いつかは改装の必要のあるものです。当方にて入手した作品でも、その段階でメンテの必要なものが2割ほどあります。そのような作品がある程度数がまとまった時点でメンテしていますが、今回も数 . . . 本文を読む
男の隠れ家の改修工事は外部の仕上げがほぼ完了してきたので、雪解けを待っての内部の改修工事の準備にとりかかっています。友人が内部の図面作成をしていますが、当方では内部で使う材料の手配にかかっています。建具に使用するステンドグラスを物色中です。インターネットオークションで選んでおり、建具に取り付け可能かどうかを大工さんと協議します。本日作品紹介ですが、木下孝則は一貫して婦人像を描きつづけ、穏健な写実派 . . . 本文を読む