夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

利休像 伝平櫛田中作 その17

2025-02-28 00:01:00 | 彫刻
歴史上の人物を平櫛田中が彫った作品によくあるのが、「良寛様の像」と「利休の像」でしょうね。ただし贋作というか模作も多くあるようです。さて本日の作品はどうでしょうか・・。利休像 伝平櫛田中作 その17共箱:幅310*奥行270*高さ300作品サイズ:高さ230*幅220*奥行170よく彫れています。地味な表現もお見事・・・。僅かに彩色されています。彩色はおそらく平野富山ではなく、本人が彩色しているの . . . 本文を読む

リメイク お気に入りの作品 日本の美 三味線 中村貞以筆 その1

2025-02-27 00:01:00 | 掛け軸
掛け軸の保管場所が無くなってきたので、作品を整理しようと整理している作品に本日の作品が混じっていました。あらためて作品を鑑賞すると、「この作品はいい!」と感じ入り、処分する作品から除きました。リメイク お気に入りの作品 日本の美 三味線 中村貞以筆 その1絹本水墨淡彩軸装 金襴三段表装 一文字は本竹屋町金襴 軸先象牙 共箱二重箱全体サイズ:縦1358*横577 画サイズ:縦380*横420中村貞以 . . . 本文を読む

萩茶碗 11代三輪休雪作

2025-02-26 00:01:00 | 陶磁器
当方にていつかは所持してみたいと思っていた茶碗に十一代三輪休雪の作品があります。縁があり、この度入手したので紹介します。萩茶碗 11代三輪休雪作共箱 栞付口径146*高台径*高さ88三輪休雪(みわ きゅうせつ)とは山口県萩市の萩焼窯元・三輪窯の当主が代々襲名している陶芸作家としての名跡の名称です。単に休雪(きゅうせつ)とのみ呼ばれることもあります。当代は第13代ですが、三輪窯は江戸時代寛文年間に起 . . . 本文を読む

初めての紹介する版画家 印度と東南アジア フワテプールシクリ 吉田博画

2025-02-25 00:01:00 | 浮世絵
本ブログにおいては近代版画の作品では棟方志功を除き、川瀬巴水の作品を2作品紹介していますが、双璧とされる吉田博の作品はまだ紹介されていません。ただし展覧会の記事は投稿しています。この二人の作品は人気が高く、価格が非常に高いことと、後摺りやコピーが多いことから当方では縁のない版画家のひとりでした。このたび初めて吉田広居の作品を入手しましたので、紹介いたします。初めての紹介する版画家 印度と東南アジア . . . 本文を読む

赤い服の子供 伊勢正義画 1952年(昭和27年)作 その34

2025-02-24 00:01:00 | 洋画
伊勢正義はたびたび本ブログにて紹介している当方の郷里出身の油彩画家ですが、昭和27年頃に伊勢正義は少女をモデルにした作品をいくつか描いていたようです。本ブログにても幾つかの少女を描いた作品を紹介していますが、本日は「週刊朝日」昭和27年(1952年)発刊の表紙絵とも関連すると推察される作品の紹介です。赤い服の子供 伊勢正義画 1952年(昭和27年)作 その34 油彩額装 右上サイン タトウ+黄袋 . . . 本文を読む

気軽に楽しめる浜田(庄司)門窯の作品

2025-02-22 00:01:00 | 陶磁器
もともと民芸作品として作陶している浜田庄司の作品ですので、気軽に楽しむ作品ですが、ちょっといいものはなかなか普段使いはできませんが、そこで重宝するのが浜田門窯の作品なのでしょう。蓋物 浜田門窯共箱 門窯最大口径210*高さ128*底径122浜田門窯は浜田庄司氏自身の時代はもちろん、氏が亡くなった後についても、ご子息晋作氏らが、腕の良い陶工たちの指導をし、作陶をした作品らがありますので、本作品の時代 . . . 本文を読む

毘沙門天像 平野富山作 その6

2025-02-21 00:01:00 | 彫刻
本日紹介する平野富山の作品で「その6」となりますが、平櫛田中とともに大黒様や恵比寿様の作品が多い両名ですね。他の平野富山作の七福神では弁天様や毘沙門天が多いようです。ただ他の七福神である寿老人、福禄寿、布袋様という作品は観たことがありません。もしかしたら寿老人くらいはありそうですが・・。ともかく七福神を集めようと思っている訳ではありません。当方では平野富山の作品では「桃太郎の鬼退治」、「翁舞」、「 . . . 本文を読む

遊び心 景徳鎮? 花鳥文染付青花尊形花瓶

2025-02-20 00:01:00 | 陶磁器
本日は投稿予定日ではありませんが、ちょっと気軽な作品?を投稿します。玄関などちょっと花を生けるためには良さそうなので入手した花瓶です。玄関など訪問客の訪れる棚などに飾るものは気楽なものがいいでしょう。高価なものは決して飾っていけませんね。壊れてもいいものというのも必須条件です。遊び心 景徳鎮 花鳥文染付青花尊形花瓶高台内「大清康熙年製」款記あり 誂箱口径143*底径97*高さ227本作品には高台内 . . . 本文を読む

源内焼 三彩樹下仙人図高脚付鉢 その149

2025-02-19 00:01:00 | 陶磁器
当方にて蒐集対象としている源内焼は、江戸時代中期(1755年 宝暦5年)に平賀源内の指導によって讃岐国の志度(現在の香川県さぬき市志度)及びその周辺でにて始まったとされています。最近の源内焼の投稿でも説明していますように、大河ドラマでも話題の人物となっている「平賀源内が興した焼き物」です。*下記写真は本日紹介する作品と最近紹介した「褐色釉獅子香炉文角皿」とを並べて展示しているものです。技術的には桃 . . . 本文を読む

寒江獨釣之図 木村武山筆 その12

2025-02-17 00:01:00 | 掛け軸
本日は木村武山の小点の作品紹介です。寒江獨釣之図 木村武山筆 その12絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱全体サイズ:縦1340*横305 画サイズ:縦285*横205 断定はできませんが、明治39年(1906年)、下村観山の推挙により岡倉らの五浦移転に、一家をあげて同行するこの頃の作でしょうか。明治35年(1902年)頃から先輩の下村観山との強い絆が生まれたようで、谷中初音町の八軒家に観山や大観と共 . . . 本文を読む

千代女 岡本大更筆 昭和6年 その10

2025-02-15 00:01:00 | 掛け軸
とある御仁に小生が掛け軸をメインに蒐集していると話したら、「そんな黴臭いもの」と評されてしまいました。たしかに掛け軸は人気がないし、痛みやすく扱いづらいのは事実なので、当方は苦笑いするのみ・・・。本日はそのような黴臭い作品・・。保存状態が悪かったのでしょうか、作品全体にシミが発生している作品です。千代女 岡本大更筆 昭和6年 その10絹本着色軸装 軸先陶器 共箱(辛未初夏) 全体サイズ:縦2110 . . . 本文を読む

時代不詳 黄瀬戸(油揚手) 草花文胴紐半筒茶碗(向付)

2025-02-14 00:01:00 | 陶磁器
茶碗の種類の中でひとつは持ちたいと思うのが、黄瀬戸の茶碗ですね。ちょっと面白うそうな作品があったので入手してみました。箱も面白いのも入手の理由のひとつですが・・・。時代不詳 黄瀬戸(油揚手) 草花文胴紐半筒茶碗(向付) 合古箱口径105*高さ70黄瀬戸の起源は、志野、織部、瀬戸黒とともに、桃山時代、盛んに美濃一帯で作られたことのです。黄瀬戸の釉色は、釉薬に含有するわずかな鉄分が酸化焔焼成のために出 . . . 本文を読む

初めて紹介する画家 立美人 千鳥模様 森田曠平筆

2025-02-12 00:01:00 | 日本画
いつかは欲しいなと思っていた森田曠平の描く大原女などの美人画ですが、なかなか人気があって入手する機会を失ってばかりいました。この度縁があって小さめの作品ですが、入手できたので紹介いたします。初めて紹介する画家 立美人  千鳥模様 森田曠平筆紙本着色額装 黄袋+桐箱入F4号 額サイズ:横393*縦485 画サイズ:横240*縦330「立美人  千鳥模様」というのは仮題ですので、ご了解ください。額とは . . . 本文を読む

桜下美人図 伝寺崎廣業筆 明治30年(1897年)頃 その140

2025-02-10 00:01:00 | 掛け軸
本日は、当方と同郷の画家「寺崎廣業」の若い頃の作品と思われる作品の紹介です。当方で蒐集されている作品はほとんどが未発表の作品ですが、140作品を超える作品数のなってきました。桜下美人図 伝寺崎廣業筆 明治30年(1897年)頃 その140絹本水墨着色軸装 軸先骨 鑑定箱 全体サイズ:縦2070*横522 画サイズ:縦1090*横367 この作品を描いた頃の寺崎廣業の画歴は下記のとおりです。**** . . . 本文を読む

絵馬 益子窯城内青不動明王 棟方志功筆

2025-02-09 00:01:00 | 日本画
棟方志功の作品の真贋は難しい・・。絵馬 益子窯城内青不動明王 棟方志功筆杉板絵馬着色額装 誂:タトウ+黄袋 M10号程度 額サイズ:縦600*横440 作品サイズ:縦520*横360益子の不動明王:明治34年、現在地に益子小学校星の宮分校が建てられた後より、不動堂と不動尊祭りは氏子が守り続け現在に至っています。現在は星の宮公民館の側にありお不動様と不動尊参りで益子世間遺産となっています。不動明王: . . . 本文を読む