最近、寿司屋や料亭に行ってもあまりいい絵が飾っていませんね。というか観るほうも解らないのでは飾る意味もないかもしれませんが・・。きちんとした絵を飾ったところで煙草を吸ったら、縞鯛が怒り出して絵のように睨みますね。
. . . 本文を読む
菅井梅関はその晩年は盲目の弟とその家族を支える生活は厳しく、折からの飢饉も加わって貧窮を堪え忍ばざるを得なかった。このような事情のためか梅関は生涯を独身で過ごしています。文人としての矜持をもって過ごすも、支援者・理解者の相次ぐ訃報に接し、ついに心が折れ天保15年(1844年)正月、自ら井戸に身を投げたという悲劇的な最後を遂げた画家です。
. . . 本文を読む
最近のネットオークションには何点か江戸期の源内焼が出品されているようですが、釉薬の禿が多いものはその価値がほとんどないので、価値目的ではそのような作品は購入は控えてほうがいいと思います。
. . . 本文を読む
?? 「この絵のどこがそんなにいいのかい?」だって? そこから説明するのはちょっと厄介ですね。なんといっても90歳を超えて、これだけの絵を描くというのはたいしたものだと思います。90歳以上も永く生きることさえ難しかった時代に・・・。 . . . 本文を読む
このような作品はお世話になった方への贈答によく使われますが、いまは喜ぶ人もいないかな? それでも秋田ではまだ喜んでもらえる人がいるかもしれませんので、ついつい集めています。田舎は人と人との助け合いで成り立っています。といって、お金ではお礼にはならないようです。助けには助けをどうやって返していいのか戸惑うことがります。
. . . 本文を読む
源内焼の型は平賀源内が浮世絵の鈴木春信の工房(おそらく彫師)に依頼して型を作らせたといいます。浮世絵の技術との合体という点で古来の日本の技術の高さを示す作品群です。源内焼の人気を下げているのは明治期に造られた再興作品の粗雑さからもしれません。これらの作品が「源内焼」としてネットオークションなどの出品されていますが、源内焼とは一線を画すべきものでしょう。「鳩渓」などの銘が入ったものは再興作品です。これらは一部を除き、ほとんど価値のないものといって差し支えないでしょう。あとは保存状態の悪い作品も同様ですね。
. . . 本文を読む
骨董蒐集はひとつのロマンです。掘り出し物、貴重品、あり得ない物などを探してはそれが望みを果たした時の喜びはまたひとしおです。まずはめったにそういうことにはならないものですし、なったように勘違いしているひとがほとんどで、そういう私もその一人です。
. . . 本文を読む
美少年に女に近い着物を着せています。二刀差であることが、男であることを語っています。元禄のころからの淫蕩の風の現れであって、図としても浮世絵の影響の強い大津絵の一例と伝えられるものです。ただこの若衆には色々の姿があって、また着物等の美しい模様のものがあって、女姿の大津絵の一群としても大いに特色があります。文献的には宝永、正徳の頃に度々現れてくるが、後年の画題には「馬乗若衆」もあります。本作品の図柄は非常に珍しい図です。
. . . 本文を読む
吉岡堅二は、福田豊四郎らとともに創画会を興した。福田豊四郎と名コンビと言われた。「この二人の仕事ぶりは俗衆批評を超越して存在するのである。この二人の人気の本質に関して露骨な言ひ方をすれば、世間には福田、吉岡よりも、絵そのものの、うまい作家はザラにゐるのである。然しながら福田、吉岡の人気の高さは、絵のうまさだけでは凌げないものがある。・・・・」と評されていいます。
. . . 本文を読む
題名の「五柳先生」とは「陶 淵明」のことです。郷里の田園に隠遁後、自ら農作業に従事しつつ、日常生活に即した詩文を多く残し、後世「隠逸詩人」「田園詩人」と呼ばれる・・・、そういう生活を送りたいものです。詩を才能がないから無理として・・。
. . . 本文を読む