当方で所蔵する作品が増えてきた福田豊四郎の戦前の作品の紹介です。掛け軸類は近年とみに人気がなくなり、いい作品がかんたんに入手できるのはありがたいことです。しかし一方で、これだけ廉価になると蒐集する意欲が削がれるのもまた事実ですね。初夏水辺 福田豊四郎筆 その159紙本水墨淡彩軸装 軸先象牙細工 共箱二重箱全体サイズ:縦2030*横440 画サイズ:縦1210*横310昭和10年頃の作と推定していま . . . 本文を読む
福田豊四郎とは同郷であり、父母、祖父母や叔父らと交流のあったことから当方の蒐集の対象となっている福田豊四郎の作品紹介です。郷里の実家や本家、親戚の家には必ずや数点の福田豊四郎の作品が飾られており、子供の頃から目にすることの多かった作品です。いまでも郷里の知り合いの家を訪ねるとところどころに飾ってある福田豊四郎の作品を見かけます。それほど郷里では人気のあった、もしくは現在でも人気のある福田豊四郎の作 . . . 本文を読む
本日は平福百穂の作品紹介です。平福百穂は松を単独で描いている作品が数多くありますが、本日は色紙の大きさの作品です。孤松図 平福百穂筆 大正年間絹本水墨軸装 軸先象牙 合箱全体サイズ:横440*縦1710 画サイズ:横240*縦270ひとめで真作と判断できる作品ですが、ともかく平福百穂には贋作が多いので注意しましょう。*松を描いた作品は贋作というより、よくできた工芸作品がありますので要注意ですね。入 . . . 本文を読む
俗に言う一流どころ?の画家の作品は小生の手の届くところではないものの、色紙程度の作品ならなんとか入手できるようです。本日は東京美術倶楽部の鑑定証が付されている川端龍子のよる色紙の作品を紹介します。*上記写真右は前田青邨による作品です。鮒と花びら 川端龍子筆 その7絹本水墨淡彩色紙 東京美術倶楽部鑑定画サイズ:縦270*横240 新規額に誂え 黄袋+布タトウ色紙のサイズの大きさですが、 . . . 本文を読む
本日は贋作扱いと当方で判断して棚にしまったあった作品を偶然に見つけ出し、あらためて鑑賞・・。リメイク? 贋作考 志野茶碗 川喜田半泥子作共箱口径135*高さ82*高台径川喜田半泥子としてはありきたりの作り?となっていますね。志野釉薬を用いて、片身替わりになっています。普段使うには申し分ないのだが・・。鉄分の多い胎土を用い紅志野風になっています。そこに自然釉が掛かっています。これは簡単そうに見えて、 . . . 本文を読む
まだまだ寒い日もありますが、着実に春が近づいているようで、庭の草花も変化を見せています。梅の木の下ではカタクリが一輪咲き始めていました。また岩の前では貝母も・・。家内は庭の雑草をバーナーの火で退治・・。そら恐ろしい行動を背に小生は花の撮影・・。クマガイソウは芽を出し始めました。息子はサバイバルゲームのガン。なんとも恐ろしい家族・・・。メダカは寒さを乗り越えて水面に浮かび上がるようになりました。昨年 . . . 本文を読む
本日は伊東深水の大きめのスケッチの作品の紹介です。少女 伊東深水筆 その8紙本水彩額装 共シール付 誂タトウ+黄袋P12号 全体サイズ:横735*縦885 画サイズ:横440*縦600迷いのない筆致、淡いながらも見事な配色から、素人判断で申し訳ありませんが、当方では真作と判断しています。作品は落款はなく、印章のみの作品ですが、共シールが付いています。当方では印章云々の前に一見して真作とジャッジしま . . . 本文を読む
前から一点は欲しいと思っていた上村淳之の作品・・・。双鶴 上村淳之筆紙本岩彩着色額装 タトウ+黄袋F20号 額サイズ:横800*縦620 画サイズ:横606*縦728下地の銀彩がとてもきれいな作品です。上村淳之の画歴は下記のとおりです。******************************上村淳之:(うえむら あつし、1933年(昭和8年)4月12日 ~)。日本画家、日本芸術院会員。本名・上 . . . 本文を読む
本日紹介する作品は家内が入手した萩茶碗。家内が習っている遠州流に縁のある作品のようです。萩茶碗 古賀大眉作 その2小堀宗明箱書 共箱口径146*高台径55*高さ68実は当方の所蔵作品としても古賀大眉の萩茶碗は紹介されています。使い込んだ萩茶碗としての見込みになっていますね。高台は持ちやすい造りとなっています。吉賀大眉の陶歴は下記のとおりです。**************************** . . . 本文を読む
入手後は棚にしまったままにしていたので、探して使ってみることにした幾つかの茶碗のひとつです。この作品、その造形美は織部に負けない・・・??。記述のとおり新たな入手の作品ではなく、10年ほど前に投稿した作品記事のリメイクです。リメイク 山茶碗 その1誂:合箱+塗二重箱最大幅165*最大奥行135*底径75*高さ46~65本作品は山茶碗と称する分類となりますが、山茶碗(やまぢゃわん/やまちゃわん)は、 . . . 本文を読む
印章も落款もない2作品ですが、明らかに藤井達吉の作品と当方では判断しています。両作品ともに飾っていて愉しくなる作品です。まずは紫陽花を描いた作品です。紫陽花 藤井達吉筆紙本水墨淡彩軸装 軸先木製 合箱全体サイズ:縦1180*横490 画サイズ:縦280*横445藤井辰吉は近所の方々との付き合いの中で、作品を多々あげていたようです。「野菜を持って行った時に水墨(画)をお礼に描いてくれた。」というエピ . . . 本文を読む
本日は古染付の作品の紹介です。古染付は香合やちょっと小ぶりな皿の作品が多いのですが、本日紹介する作品は鉢というより碗状になった作品です。*下記の写真は野間仁根の作品と一緒に飾ったものです。丑歳夏 野間仁根筆水彩色紙装 黄袋+タトウ 画サイズ:縦270*横240「丁丑歳夏□□為 押印(朱文白方印「仁根」)」とあり、1937年(昭和12年)、野間仁根が36歳頃の作と推定されます。38年から翌年にかけて . . . 本文を読む
同郷の画家福田豊四郎は春の草花をよく描いています。何気ない作品ですが、気に入っています。入手時のお値段についての1万円も気に入っています。臨時投稿 萌春 その2 福田豊四郎筆 その176紙本着色軸装 軸先象牙 共箱全体サイズ:横*縦 画サイズ:横*縦資金力の少ないガラクタばかりの蒐集ですので、1万円の入手は嬉しいものですが、意外にも共箱にて二重箱の誂えとなっています。このような作品は挿絵などでよく . . . 本文を読む
本日は平福白穂の色紙の作品の紹介です。本ブログにて記述しているように、掛け軸をはじめ、色紙にも工芸作品の多い平福百穂ですが、本作品は肉筆に相違ないようです。春の峠路(仮題) 平福百穂筆 その113絹本水墨淡彩色紙色紙サイズ:縦270*横240この作品と非常に似た構図の作品が平福百穂の画集に掲載されています。画集の説明文には下記のように掲載されています。あきらかに同時期に描いた作品でしょうね。この作 . . . 本文を読む
贋作と判断し普段使いにした後、本ブログに投稿もせず、整理棚に放っておいた作品。他の探し物をしていたら出てきました。異論のある作品でしょうが、蒐集した作品の中で、良いと思っていたものでも、良くないと思っていたものでも、再度見直すことは重要なことだと思っています。贋作考 志野茶碗 加藤唐九郎作共箱・共布 口径121~127*高さ85~89*高台径65~67志野と紅志野の間のような発色ですね。よく焼けて . . . 本文を読む