夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

夏衣美人図(槿に美人) 平福百穂筆 その135

2025-01-20 00:01:00 | 掛け軸
「男の隠れ家 その4」に移動する作品らの選択にあたって、作品を数多く整理しています。整理しているうちに作品を必然と再度鑑賞したり、新たな資料を添付するようになります。これは意外に膨大な労力を費やす作業となりました。そんなおり、改めていい作品だなと感じた作品のひとつが下記の作品です。花図 藤井達吉筆 その17紙本水墨淡彩染付和紙軸装 軸先陶器 合箱全体サイズ:縦1265*横595 画サイズ:縦310 . . . 本文を読む

巧芸画? 峠越図 平福百穂筆 その150

2025-01-19 00:01:00 | 掛け軸
「男の隠れ家 その4」改修工事の打ち合わせで現地に赴いた友人から写真が届きました。今年は雪が多い・・。帰省に際して除雪をし、さらには年明けには外部に委託して除雪してもらったいたのですが・・。雪国では家を建てる時には大雪を想定しておく必要がありますね。どこにどの程度の雪が降るのかは想定外のものもあります。腰壁は汚れてもいいようにとか、換気は水蒸気が多く、白い壁には向いていない、すぐに掃除できるように . . . 本文を読む

復興への祈り 四君子蒔絵脚付小吸物膳 3客揃

2025-01-18 00:01:00 | 漆器
最近、何気なく出来の良そうな漆の蒔絵が施された作品と思い購入したのが本日紹介する作品です。全部で4膳が出品されていましたが、ひとつは落札できませんでした。この作品は昭和初期頃の輪島塗の作品と推定されます。復興への祈り 四君子蒔絵脚付小吸物膳 3客揃輪島塗 大崎庄右衛門商店 布着堅地漆器 包装紙有 誂箱作品サイズ:幅303*奥行303*高さ103膳の四隅に描かれている蒔絵は「四君子」・・・。**** . . . 本文を読む

秋山渓流 平福百穂筆 昭和6年 その134

2025-01-17 00:01:00 | 掛け軸
平福百穂の作品では、年季が記された作品は非常に少なく、描かれた年代を推定するのにひと苦労しますが、本作品の落款には「昭和辛未初秋」とあり、1931年(昭和6年)、平福百穂が54歳の時、亡くなる2年前の作と判断できます。秋山渓流 平福百穂筆 昭和6年 その134絹本着色 軸先象牙 共箱 全体サイズ:縦23 60*横665 画サイズ:縦1335*横510 晩年にこのような作風を描いたかどうかというのは . . . 本文を読む

富士図 平福百穂筆 その150

2025-01-16 00:01:00 | 掛け軸
平福百穂は大正時代に富士を好んで描いたようです。富士図 平福百穂筆 その150絹本水墨軸装 合箱 全体サイズ:縦2040*横510 画サイズ:縦1210*横400 落款と印章からは大正時代後半頃の作品でしょうか?平福百穂の富士を描いた代表作品には下記の作品があります。富士と筑波(ふじとつくば) 山種美術館蔵1925年頃(大正14年頃) 絹本裏箔・彩色・屏風(2曲1双)各168.5*172.6本作品 . . . 本文を読む

漆絵額・双鶴図 角偉三郎作

2025-01-15 00:01:00 | 漆器
近所の公園でどんと焼・・。家族総出にて団子を焼いてきました。だいぶ近所では住民が増えているようで、次から次に人が訪れていました。今年は良い年でありますように・・・。さて昨年は元旦から地震で、能登の地震で輪島塗の存亡が危ぶまれていますが、本日はその輪島塗の作品の紹介です。沈金で描かれた双鶴の図。上村淳之の日本画の作品と並べて展示してみました。漆絵額・双鶴図 角偉三郎作蒔絵額装 共箱 誂:タトウ+黄袋 . . . 本文を読む

額装に改装した作品 蓮蛙鯰 酒井三良筆  その21

2025-01-14 00:01:00 | 日本画
今回の年末年始の帰省では除雪に時間と体力を使い果たし、男の隠れ家の展示替えがままならぬままにて帰京しました。それでも床の作品は手元にあった竹内栖鳳の「松魚」にしておきました。手元にある香炉は三代徳田八十吉の作品で、父が母に買ってきてあげた作品です。父が亡くなってからしばらくして、掃除の方が壊してしまったと母が残念がっていたので、小生が修復しています。下記の作品は福田豊四郎氏が母と父を描いた作品です . . . 本文を読む

初紹介の陶工 楽焼と九谷焼の二刀流 楽焼上絵山水画盤 栗生屋源右衛門作

2025-01-13 00:01:00 | 陶磁器
男の隠れ家にて年末年始がたいへんなのは神棚・・・。普段の行いが芳しくないこともあり、神様、仏様に頼ることが多い。仏壇は西日が入るということもありブラインドを取り付けました。最初は枠の上に付けてしまったことから、板を取り付けてビス穴跡を隠しました。隠すにも仏様や神様に似合うように・・・。玄関は大黒様。注連縄は例年よりワンサイズ大きめとしました。後ろの絵はなぜかしらワイズバッシュ・・。廊下に突き当りに . . . 本文を読む

整理されていく掛け軸 3点

2025-01-12 00:01:00 | 掛け軸
年始の元旦は亡くなった家内の妹らと・・・。向かった先は「男の隠れ家 その2」です。ここはさらに山奥へ。この先は白神山地の麓です。さすがに雪が多い。妹らも元気そうで安心しました。この家は台風の被害から始まった古民家再生です。山の中腹にある神社へ皆でお参りしてきました。元旦も昼すぎとなると人っ子一人もいません。静寂の中でのお参りですが、神社はだいぶ痛んできていますね。歩いていける距離にある神社で途中は . . . 本文を読む

渓山漁舟 平福百穂筆 その132 & 秋景山水 平福百穂筆 その131

2025-01-11 00:01:00 | 掛け軸
昨年末はコロナ禍以来の年末恒例の高校の同級会が再開しました。6人の参加となり、思い出話や近況報告で盛り上がりました。遠くから来た幼馴染は我が家に泊まっていきました。実は彼が設計したのが「男の隠れ家 その1」です。泊まった部屋に飾ってあるのは市川鉄琅作の観音像です。今回は義母が作ってくれたカバーを持ってきました。この部屋は15年前に亡くなった母の寝室です。「男の隠れ家 その1」は母が一人で20年間住 . . . 本文を読む

月下兎之図 渡辺省亭筆 その28

2025-01-10 00:01:00 | 掛け軸
郷里は毎日が雪・・・。まずは息子には雪に慣れてもらわないと・・。すぐにくたびれるらっしい。人の力では何ともならず、夜間には除雪車が来てくれます。夜12時過ぎですが、除雪車来訪と同時に一斉に近所の人達は外に出て除雪を始めます。実はこの写真は2階の天窓からの撮影。新設した机の上に窓を回転させて息子と除雪見物。欅で作った机は「机だけの目的」ではなかったのです。この窓からは日中は故郷の山々が見えます。この . . . 本文を読む

男の隠れ家 その4 改修工事現況

2025-01-09 00:01:00 | その他
郷里の「男の隠れ家 その1」に隣接している「男の隠れ家 その1」ですが、大雪の前に外壁がらみの工事がほぼ完了し、いよいよ内部の仕上げの準備です。幼稚園からの同級生で設計の友人や40年来の付き合いの工務店の方、地元でメンテをしてくれている設備の方らが集まり確認事項を打合せしました。まずは外部の確認です。意外にない住宅の外壁の横ストライプですが、縦貼りと横貼りを駆使してなんとか割付たのは好評でした。改 . . . 本文を読む

災後鎮静記念 その3 倉田松濤筆 大正12年作

2025-01-08 00:01:00 | 掛け軸
年始はばたばたしており、帰郷の際の記事やら年頭のブログ記事もままならず、下原稿のままの投稿となっておりました。今回の帰省は大雪・・・。「男の隠れ家」にては除雪の日々となりました。昨年中にほぼ外壁関連の工事が完了した「男の隠れ家 その4」も初めて確認してきました。詳細はまた後日・・・。さて本日の作品紹介です。在京の所蔵するスペースが不足してきたので、少しずつ郷里の男の隠れ家に移送しようと思い整理して . . . 本文を読む

腰掛けるバレリーナ 木下孝則画 その32

2025-01-07 00:01:00 | 洋画
当方の蒐集作品数が30作品を超えた木下孝則の作品ですが、本日紹介する作品はそのなかでも大きいほうの作品で、また書き込みも多い佳作の作品です。腰掛けるバレリーナ 木下孝則画 その32油彩額装 左下サイン 誂:黄袋+タトウ額サイズ:縦860*横710 画サイズ:縦652*横500 P15号木下孝則が背景をこれだけ書き込むのは珍しい・・。一貫して婦人像を描きつづけ、穏健な写実派の作家として知られる木下孝 . . . 本文を読む

虎之図 伝片山楊谷筆

2025-01-06 00:01:00 | 掛け軸
因幡派の祖とも称される片山楊谷の作品はにおいては、特にその虎の絵は、虎の毛を細い線で丹念に表し、「楊谷の毛描き」と呼ばれています。 江戸期における虎を描いた画家で著名なのは、円山応挙や岸駒といった画家ですが、多くの画家が描いています。ただ実物を見て描いた画家は皆無だったので、どちらかというと写実性の乏しい作品ですね。近代になって大橋翠石に代表されるような画家が現れて、本格的に写実性の高い . . . 本文を読む