夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

花文香炉 河井寛次郎作 その5

2024-12-04 00:01:00 | 陶磁器
先日NHKの日曜美術館で「美は喜び 河井寬次郎 住める哲学」(初回放送日: 2024年1月28日)と題されて旧河井寛次郎邸を紹介した番組を放映していました。云わずと知れた日本を代表する陶工・河井寬次郎ですが、柳宗悦と共に民藝運動を進め、人間国宝も文化勲章も辞退し、自らを“生涯一陶工”として独自の造形を生み出した陶工です。自ら設計した自宅は、没後「河井寬次郎記念館」となり半世 . . . 本文を読む

氏素性の分からぬ作品 セント・アイヴスの作? 流黄釉花瓶花瓶 その2 伝バーナード・リーチ作

2024-12-03 00:01:00 | 陶磁器
畑で見つけたトカゲ・・。畑で見つけた変な大根・・、こちら側はオトコ・・・??裏はオンナ・・・・??さてこちらはインターネットオークションで見つけた氏素性の解らぬ作品?セント・アイヴスの作? 流黄釉花瓶 その2 伝バーナード・リーチ作高台脇マーク押印 合箱胴径160*高台径*高さ240なんとも面白そうな釉薬が気になり入手しました。もしかしたらバーナードリーチの作品かもしれません。バーナードリーチの陶 . . . 本文を読む

公開処刑? 遊撃呉器茶碗

2024-11-23 00:01:00 | 陶磁器
「遊撃呉器茶碗」という呉器茶碗をご存じでしょうか?公開処刑? 遊撃呉器茶碗割れ金継補修跡有 合箱最大口径140*高さ85*高台径かなりぼろぼろの仕覆の包まれて箱の納まっていた茶碗です。割れた跡を金継されていますが、この金継もかなり古そうです。そもそも呉器茶碗には「整った」「優雅な」茶碗という印象があります。高麗物というと井戸茶碗や三島茶碗、ととや茶碗、御本茶碗などが相対的に数が多く(とは言ってもさ . . . 本文を読む

鍋島焼 その6 染付桃果文尺皿

2024-11-19 00:01:00 | 陶磁器
先週末から昨日まで庭の剪定作業に植木屋さんが来て手入れしており、その際に剪定されて落ちていた松の枝を家内が活けて応接室に飾っています。花入れに使っているのは脱衣所の洗面台にあった歯ブラシ立てに使用していた染付の器・・・。松の枝だけでは寂しかったようで畑から採ってきた菊も活けていました。ついでに畑から採ってきた草花を赤絵の花入れを使って玄関の欅の飾り台に活けていました。さて本日紹介する作品は久々に鍋 . . . 本文を読む

巣籠り鳥文尺皿 & 兎図小碗 伝バーナード・リーチ作

2024-11-16 00:01:00 | 陶磁器
本日の作品はバーナードリーチの作品は印も含めて真似た贋作が多いように思われます。真贋の判断が難しい陶芸家の作品のひとつですね。巣籠り鳥文尺皿 伝バーナード・リーチ作1967年(昭和42年 80歳)作 共箱口径335*高台径210*高さ65多くの窯で作品を作っていたり、また英国のセントアイヴィスで作ったりしており、器形と釉薬やその絵などから判断するしかないようです。ただかなりの知識と数多くの作品をみ . . . 本文を読む

懐かしき作品 オールドノリタケ? 風景湖畔図耳付金彩花瓶 

2024-11-14 00:01:00 | 陶磁器
まだ骨董市をうろうろしていた頃の30代・・・、骨董を買うお金などろくになく、ただうろうろしている中で時には手頃な価格のノリタケの器を買って愉しんでいました。オールドノリタケかもしれないとガラクタ?を漁りながらワクワクしていた頃が懐かしいものです。結局は骨董市で見かけるのはコーヒーカップの片割れとかの何気ない作品ですが、今でも男の隠れ家の食器棚に大切に保管しています。本日紹介する作品は、そんな時期が . . . 本文を読む

古清水焼? 草花図手持付五連珍味入

2024-11-10 00:01:00 | 陶磁器
本ブログにて幾度か紹介している「古清水焼」に分類される作品群ですが、清水焼は古くある焼き物なので、「古清水焼」との一線を画する判断が難しいものです。本日紹介する作品もまた判断の難しい作品と思われますので「古清水焼?」としての投稿記事となりますことはぼ了解ください。古清水焼? 草花図手持付五連珍味入釉薬剥落有 金継補修有 合箱全体最大幅215*奥行135*高さ125「古清水」という名称は、制作年代が . . . 本文を読む

色絵古九谷 雲龍図花文陽刻楕円長皿対

2024-11-02 00:01:00 | 陶磁器
普段使いとなる作品の探しているとときおりハッとするようないい作品に出合うことがあります。今回はそのような出会いの作品です。色絵古九谷 雲龍図花文陽刻楕円長皿対合二段箱幅195*奥行122*底径75*高さ30  幅187*奥行124*底径73*高さ33絵柄は柿右衛門風、中国からの赤絵の影響である口縁などからは古九谷風、そして陽刻からは古伊万里風の作品です。絵の出来などからは非常に趣の良い作品となって . . . 本文を読む

源内焼 その147 三彩五鳥文輪花皿 その4

2024-10-23 00:01:00 | 陶磁器
ここ数年飼い続けてきたメダカ。数が大量になってきたのですが、すべて引き取り手が決まりました。数百匹はいようと思うし、種類も白、黒、茶、赤、銀色と豊富です。何人かの方にはお分けしましたが、稚魚もたくさんとなり増えるほうが多くなり手を焼く始末・・。来月にはすべて引き取られていきます。JAの新館開きに際して子供らに配るそうです。本日は源内焼の代表的な図柄の作品ですが、当方では五客揃いを目指している? と . . . 本文を読む

備前六角板皿 藤原雄作 その4

2024-10-18 00:01:00 | 陶磁器
先週の3連休には家族皆で、東京美術倶楽部の特別展に行ってきました。入場料が当日券で5000円、館内での昼食が一人6600円(小学生の息子も同じ)というのには驚きました。知らずに行った当方も悪いのでしょうが、ま~美術館や博物館とは違って実物を実際に触って見られる授業料といったところでしょうか?  本日紹介する作品は備前焼の人間国保の陶芸家の藤原雄の作品です。まるで牡丹餅の満月にススキのような線彫がデ . . . 本文を読む

壺屋焼 刷毛目白化粧地呉須線彫魚海老文大壺 その3 金城次郎作

2024-10-04 00:01:00 | 陶磁器
沖縄の壺屋焼の人間国宝となっている金城次郎氏の作品には銘のないもの、銘はあっても共箱のない作品は数多くあります。おそらく共箱を誂えるようになったのは人間国宝となってからのように当方では勝手に推察していますし、銘が刻まれるようになったのもその直前からではないかと推測しています。金城次郎氏の共箱は伝え聞くのは実にいい加減で、自分で箱書していなかったものも多々あったようです。資料によると「本来、箱書きな . . . 本文を読む

リメイク 東南アジア系統の茶碗 3点

2024-10-02 04:12:22 | 陶磁器
普段使わなくなっている器を整理していたら、下記の3作品が出てきましたので、すでに投稿済みに作品ですが、あらためて整理して投稿しました。明朝染付茶碗 17~18世紀合箱口径145*高台径*高さ63本作品は明から東南アジアに大量に輸出された明末染付、もしくは下手な安南茶碗として明末から清初にかけて大量に製作されたものとの判断に迷うところですが、本作品は「明朝染付(茶)碗」と推定しました。下記の記事にあ . . . 本文を読む

輸送中に毀れた作品 加彩武人俑

2024-10-01 00:01:00 | 陶磁器
真贋は不明なれどひとつかふたつくらいは手元にあってもいいと入手した「俑」の作品ですが、送られて届いた作品は大きく破損していました。輸送中に毀れた作品 加彩武人俑合わせひとみ箱 像サイズ:高さ560*幅190*奥行き180   以下は送られてくる前の作品の状態の写真です。 飾っておくのには見栄えがいいようなので入手しました。いろんなところに見どころ満載・・。中国では後漢時代から唐時代にかけて、有力者 . . . 本文を読む

訂正投稿 古伊万里 赤絵金襴手 雲龍・瓔珞紋茶碗

2024-09-29 00:01:00 | 陶磁器
作品の保管場所が東京の自宅ではほぼ満杯なので、普段使わない作品はリフォーム中の「男の隠れ家」へ移送の予定のため、作品を整理しています。その作品中にて間違った分類が分かった場合は資料を訂正していますが、本日はそのような作品の訂正のための投稿です。訂正投稿 古伊万里 赤絵金襴手 雲龍・瓔珞紋茶碗 「大明成化年製」款 合古箱入 口径135*高さ80*高台径60以前の投稿は「伝清初 赤絵金襴手雲龍文茶碗」 . . . 本文を読む

友人を偲ぶ 辰砂釉(面取)一輪挿 平野庫太郎作

2024-09-28 00:01:00 | 陶磁器
所蔵していた作品を整理していたら、亡くなった保戸野窯の平野庫太郎氏の作品がありました。30年来の友人でしたので、数多くの平野庫太郎氏の作品を所蔵していますが、面取の一輪挿があったのを失念していましたので、懐かしく思い出しました。友人を偲ぶ 辰砂釉(面取)一輪挿 平野庫太郎作共箱口径41*最大胴径90*高台径67*高さ258本ブログで平野庫太郎氏の作品は幾度か紹介していますが、当方とは同郷で大学の先 . . . 本文を読む