
小さな建物だがコンクリートにない重みを出している

2層分を貫いて堂々と立つ2本の柱

ギリシャの神殿のような柱が目を惹く

四角で硬く重厚な窓枠

軒下の角ばった突起をコーナーのRが和らげてくれる

窓枠の下のアクセントがなんとも頼もしい

柱頭の装飾は華麗で重厚な雰囲気を醸し出している

屋根壁の見えにくい場所にも装飾が施されている

角ばった柱受けと座の曲線が対照的な美しさを醸し出す

大正六年三月五日と刻まれた定礎

銀行の横に立つ 「 月照上人遺跡之碑 」
■ 所在地 / 鹿児島県鹿児島市金生町6-6
■ 竣工 / 大正6年 ( 1917年 )
■ 設計 / 斉藤設計事務所
■ 施行 / 大林組
鹿児島銀行別館は、いづろ通りと朝日通りの電停の中間にある山形屋百貨店の前にある
鹿児島銀行本店の横に建っている。竣工は大正6年となっており、当時に鹿児島に取り入れられた
ネオルネッサンス建築物で、正面玄関の両脇にはイオニア式 ( 小アジアのイオニア地方 ) の
2本の柱が2層分を貫いて立つオーダーで構成されている。
石造の壁や柱頭などにはディテールが施されており、左右対称な様はバイオリンを思わせる。
鹿児島銀行別館へのアクセス
鹿児島銀行別館へは、鹿児島中央駅より市電で鹿児島駅行きに乗り、 「 朝日通り 」 で下車。
山形屋百貨店の真向かいになる。
市電の運賃はどの区間でも1回、160円である。