「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

北九州市八幡東区  近代産業遺産 ・ 官営八幡製鉄所 「 東田第1高炉 」

2013-04-16 06:09:50 | 近代化産業遺産・土木遺産



官営八幡製鉄所 「 東田第1高炉 」
















転炉







出銑口から流れ出した溶けた鉄















熱風管








溶鉱炉







高炉内部












所在地  /  福岡県北九州市八幡東区東田2
竣工   /  1901年 ( 明治34年 )
設計者  /  リュールマン ( ドイツ )
建設   /  グーテホフヌンク・ヒュッテ社 ( ドイツ )
■ 北九州市指定史跡


明治政府は当初、原料となる鉄鉱石を産とする釜石に製鉄拠点を設けようとしたが、
高炉の設計に問題があって、結局2年後には廃止して民間に払い下げてしまう。
次に計画されたのが官営八幡製鉄所であった。
欧米の製鉄所を視察した結果、ドイツ方式で建設することを決定し、
ドイツから技師を招いて明治30年から工事に取り掛かった。
そして4年の歳月を経て、明治34年に晴れて高炉が完成し、
運転を開始したのもつかの間、炉の火を落とすほどのトラブルにさいなまれる。

原因はドイツ式の炉をそのまま用いたことにあった。
燃料となるコークスの質が異なる日本にあって、すべてを外国に頼った結末であった。
やがて高炉の改良により製鉄は成功し、経営的にも軌道に乗ることになった。
その後、昭和47年の廃炉まで日本のあらゆる建設・生産現場に
この高炉の鉄が旅立って行ったのである。


東田第1高炉へのアクセス
東田第1高炉へは、JR九州・スペースワールド駅より徒歩1分。
自動車の場合は、北九州市高速道路・大谷インター下車し、
スペースワールドまで約10分。
駐車場は高炉横のスポーツショップに駐車できる。



沖縄県宮古島市 ・ 川満 『 ヌース°マー御嶽 』

2013-04-16 06:06:48 | 沖縄の王墓、按司墓、拝所














国道390号線をウプカー御嶽から上地方面へ約50mほど進んだ左手前方に
クワノハエノキを中心にこんもり茂った雑木林の丘が目に付く。
そこが目指す 「 ヌース°マー御嶽 」 である。
言い伝えによれば、その昔、宮古に大津波があった時、
この丘だけ波に飲まれることなく取り残され津波の被害がなかった。
そのため村人の崇めるところとなり、 「 ヌース°マー御嶽 」 と名づけられたという。
ちなみに、ヌース°とは、川満の方言で 「 上る 」 あるいは 「 乗る、登る 」 の意味を持ち、
マーはマース ( 塩 ) が訛ったものと考えると、漏れや残りの意味を持ち、
「 ヌース°マー 」 は、 「 ヌース°マース 」 ( 乗り残し ) に由来すると考えられる。


ただ、ここで単純な疑問だが、 「 スに¨ 」 は 「 ず 」になるが、
「 スに゜ 」 になると、どんな発音になるのだろうか?
なんとなく 「 プ 」 と読んでしまいそうな 「 ス゜ 」 である。