




渡嘉敷村の貴重な文化遺産 〈 村指定有形文化財 〉
渡嘉敷村字渡嘉敷45番地の屋号「根元」家の石垣は、
渡嘉敷村に残る貴重な文化遺産である。
当家は、琉球王朝時代にこの島の男たちが水主(唐や薩摩へ行く船の乗組員)として
唐船(進貢船・接船)や(薩摩へ行く御用船)で活躍した頃に繁栄したと伝えられている。
屋敷を囲む石垣や、内にあるヒンプンは、
どれも精巧に切り取られた石灰岩を正確に積み上げられており、
現在のような道具もなかったであろう時代の
職人技の素晴らしさをかいま垣間見ることができる立派な石垣である。
この石垣は、渡唐船の船頭役を勤めた当家の主が
『 唐儲け 』 により建設したといわれており、往時の財力がうかがわれる。
第二時世界大戦において東側の一部が破壊されたが、平成九年三月に修復したものである。
( 渡嘉敷村教育委員会 )