呑海山隣船寺は室町時代に宗像大富司家武将占部甲斐守により創建されたもので、
本山は千利休等茶道ゆかりの京都の大徳寺である。
「 松はみな枝垂れて南無観世音 」
山頭火がこの寺を訪れた当時の境内には、
「 潜龍松 」 と呼ばれる老松が四方に枝を伸ばしていた。
その松の向かい側には今も地元の信仰の篤い観音堂があり、
山頭火の出家の地でもある 「 味取観音 」 での句が刻まれた。
漂泊の俳人種田山頭火が隣船寺16世宗俊和尚と親交を深め、
その証として山頭火生存中唯一の句碑が寺に残したわけである。
その句碑は昭和8年の秋に建立され、
句碑のために山頭火が自ら揮毫した唯一の句碑である。
所在地 / 福岡県宗像市神湊1183