Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

イヴの風景

2004-12-25 | 
家に居ながらも様々なクリスマス風景を楽しめる。TVを点けたままにしておくのはオリンピック以来久しぶりだ。既にザールランドでの祭典の中継が始まっていた。零時の法王のミサのヴァチカンからの中継でクライマックスを迎える。そして翌25日の夜にかけて予め録画された英国女王の挨拶を初め各国元首等の挨拶が中継される。

連邦大統領を、IMF総裁にドイツ政府からゴリ押し推薦された事ぐらいでしか良く知らなかったが、その挨拶は上出来である。「今、惜しむらくは不幸な境遇に居る人も来年は間違いなく慰めと連帯の中で幸せを摑んでいく。」という言葉に励まされる人は多いことであろう。一年で一番大事な時点で、社会的・心理的弱者に対して彼の立場を利用して語りかける事は意義がある。政治より民意への信頼を示したという明日の正式な挨拶の中継はこれで見る必要が無い。いずれにせよ新教徒にありがちな観念的なものに一線を画しているのが良い。ABBAのFridaとDeep PurpleのJon Lordを交え式典は終わる。

途中ヘンデルのオペラセリアを流して、映画「将軍」のアンジンさんが大阪城で謁見するシーンも束の間観る。

新旧両教の式典の第二放送の中継はポーランド国境に近いゲルリッツから。素晴らしい教会とカメラアングルとマイクロフォンセッティングである。光の注す部屋、窓枠暗く空き家のままのリニューアルした住居と東ドイツらしい説教である。そしてルカスの福音第二章へと導かれる。

その他各第三放送局は地元のミサ中継をするが、同時刻なので全てを追えない。

第一放送の方は、東独のイエナからの両教ミサ中継。キリエから始まり、クレド。聖書朗読を入れて、「等身大の尊厳をもった人間像へ」の説教。その間、両派の十字架が変わりがわりに映される。南アメリカへの献金お願いに続いて、聖餐式。サンクトス。それで法王の名前が出るとこで、バイエルン放送局へ。

小雨交じりのヴァチカン。法王の不自由な発声は殆どポーランド語の響きに聞こえるが、周りの者の導入のラテン語のイントネーションは流石に柔らかい。ホザンナ、聖餐式へと続く。このとき衛兵は敬礼する。ルブリンの学生合唱団がポーランド語を響かせる。
コメント (2)
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