ルードヴィッヒ一世の夏の離宮の前で、チラシを見つけた。その主張は、肉食するなと激しい。理由として、様々な病気の原因として肉食を挙げて、更に環境破壊の元凶とする。「糞尿や水肥が土地を、水を汚す」と読むと、その生態系への認識の特異さが見える。そして、13億頭の牛の排気するメタンガスが地球の温熱化に影響していると言う。動物の飼料の多さを嘆き、世界の耕作地の80%をそれに使っていると告発する。非常に過激である。
ここでは、四百三十万の牛肉と四千四百万の豚に続いて、四十万羽のガチョウや千六百匹のほろほろ鳥の年間のドイツ国内の数が挙げられている。狩の収穫数も四百七十万匹の野兎や三百五十万羽の雉と其々記されている。
こうして読んでみると、希少価値のホロホロ鳥に食欲が湧き、その他の珍しい鳥獣の美味かった事を思い出してしまう。出来るだけ肉食を避けて生活しようとは思うのだが、これからの時期には狩猟された肉が特に美味い。
工業化されると肉の味が益々悪くなって行く。ポーランドの選挙で22%を締める農民層などは、これを知っているのでグローバル化に反対する。何時でも、空腹が最高の調味料と言う事でもある。
菜食の勧め?!
2004 02/28 編集
また身近に菜食者を確認した。若い女性のなかでこの比率は可成高いようだ。男性よりは遥かに多い。拒食症と根元を同じくする精神的症状というより、多くは幼児期からの食習慣に基づいているようだ。なるほど子どもにとって肉以上に効果的な栄養素源は容易に見付かる。
近世ヨーロッパまでは、肉食は魚に比べて限られていた。などが工業化されてから初めて肉の消費が伸びた。特に都市肉体労働と肉食の量は比例したかもしれない。三年ほど前のBSE騒動、それに続く豚コレラ騒動は、大きな転機だった。機械化と合理化で物理的負荷の少ない都市生活者の食生活も、それに対応して変化して然るべきだったのかもしれない。
肉食への戒律は、古くは多くの、今でもいくつか宗教で厳しく定められている。そのアンチテーゼとしての菜食主義は、古くは清教徒などの一派も含め現在も「自然保護・動物保護運動」に受け継がれているようだ。よって「菜食主義者」と菜食者を区別する必要がある。
肉食を押え菜食を進めると、冒頭に述べた女性のように「ヨガを習う」と言うような「肉体の内外に敏感になる」傾向がある。これは、肉食を進めると「無神経・無節制に暴飲暴食、排泄」となる傾向の逆説である。食事の量とアルコールの摂取量もある程度比例するようだ。飽食になればアルコールで食前酒といいながら食欲を出して、食間酒で流し込み、腹こなしと称して強いアルコールを摂取する。成人病の危険因子である。
肉食の持つ闘争的で力強く生産的なイメージや、菜食の粘り強く温厚で受動的なイメージなどは一般的だ。ドイツ第三帝国のヒットラーの正統後継者であったハインリッヒ・ヒムラーは、朝から温野菜を食べた。彼は、ユダヤ人大殺戮の最高直轄命令者であり、孫から愛される好好爺さんであり、自決までナンバー2のポストに居座った菜食主義者だった。数年前、ハイデルベルクのハーゲン博士は、「人体プラスティック工芸展」の世界巡業を成功させた。それをマンハイムで見学した。その出口で、どちらからともなく二人は「肉でも食べに行きましょうか」と口を揃えて言った。やはり、これなども肉食主義者と呼ばれるべきなのだろうか。
ここでは、四百三十万の牛肉と四千四百万の豚に続いて、四十万羽のガチョウや千六百匹のほろほろ鳥の年間のドイツ国内の数が挙げられている。狩の収穫数も四百七十万匹の野兎や三百五十万羽の雉と其々記されている。
こうして読んでみると、希少価値のホロホロ鳥に食欲が湧き、その他の珍しい鳥獣の美味かった事を思い出してしまう。出来るだけ肉食を避けて生活しようとは思うのだが、これからの時期には狩猟された肉が特に美味い。
工業化されると肉の味が益々悪くなって行く。ポーランドの選挙で22%を締める農民層などは、これを知っているのでグローバル化に反対する。何時でも、空腹が最高の調味料と言う事でもある。
菜食の勧め?!
2004 02/28 編集
また身近に菜食者を確認した。若い女性のなかでこの比率は可成高いようだ。男性よりは遥かに多い。拒食症と根元を同じくする精神的症状というより、多くは幼児期からの食習慣に基づいているようだ。なるほど子どもにとって肉以上に効果的な栄養素源は容易に見付かる。
近世ヨーロッパまでは、肉食は魚に比べて限られていた。などが工業化されてから初めて肉の消費が伸びた。特に都市肉体労働と肉食の量は比例したかもしれない。三年ほど前のBSE騒動、それに続く豚コレラ騒動は、大きな転機だった。機械化と合理化で物理的負荷の少ない都市生活者の食生活も、それに対応して変化して然るべきだったのかもしれない。
肉食への戒律は、古くは多くの、今でもいくつか宗教で厳しく定められている。そのアンチテーゼとしての菜食主義は、古くは清教徒などの一派も含め現在も「自然保護・動物保護運動」に受け継がれているようだ。よって「菜食主義者」と菜食者を区別する必要がある。
肉食を押え菜食を進めると、冒頭に述べた女性のように「ヨガを習う」と言うような「肉体の内外に敏感になる」傾向がある。これは、肉食を進めると「無神経・無節制に暴飲暴食、排泄」となる傾向の逆説である。食事の量とアルコールの摂取量もある程度比例するようだ。飽食になればアルコールで食前酒といいながら食欲を出して、食間酒で流し込み、腹こなしと称して強いアルコールを摂取する。成人病の危険因子である。
肉食の持つ闘争的で力強く生産的なイメージや、菜食の粘り強く温厚で受動的なイメージなどは一般的だ。ドイツ第三帝国のヒットラーの正統後継者であったハインリッヒ・ヒムラーは、朝から温野菜を食べた。彼は、ユダヤ人大殺戮の最高直轄命令者であり、孫から愛される好好爺さんであり、自決までナンバー2のポストに居座った菜食主義者だった。数年前、ハイデルベルクのハーゲン博士は、「人体プラスティック工芸展」の世界巡業を成功させた。それをマンハイムで見学した。その出口で、どちらからともなく二人は「肉でも食べに行きましょうか」と口を揃えて言った。やはり、これなども肉食主義者と呼ばれるべきなのだろうか。