ドイツ国鉄DBのICEとフランス国鉄SNCFの
TGVが相互乗り入れする事になっている。
超特急
ICEも専用線が大分出来てきたようなので、ケルン・フランクフルト間などでは時速310KM走行が可能になって来ているみたいである。
エシェデーでの大事故のゴム製の車輪軸受けはもう大丈夫なのだろうか。
2007年7月からパリ・フランクフルトもしくはシュツットガルト間を4時間で結ぶ為に、既にリル・カレー間を十万キロ試験走行している。そこでは時速330KMの速度を要求されるらしい。
車両技術的な問題だけでなく、架線の問題すら1,5Mの 高低差を調整しなければいけない。ICEの挑戦は、車両下の空力特性を改良する為にスカートを付け、石の跳ね上げを避ける事から始まっている。
更に興味深いのは、ICE自慢の電磁ブレーキが強い磁気を発生させるので、フランス内では高速走行でしか十分に使えないという。つまりブレーキ系も改良しなければならない。また、乗降口の開け閉めのタラップの下ろし方さえも調整しなければいけないという。
こうしてICE3は、六種類の電気入力が出来るので国境を越えていたるところで走る事が出来るようになる。スイスのローカル線で見かけたりするのはこれへのテスト走行であったりした訳である。
ジーメンス社やアルストーム社の厖大な開発費は、西欧からウラジオストックまでの将来の鉄道の可能性を考えれば当然かもしれないが、こうして互換性が出てくるとそれ以外の市場にも食い込む要素となるのであろう。