Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

倹約のレンズマメ

2005-09-26 | 料理
一度何処かで書いたのだが、久しぶりに食べたので覚書をして措こう。語弊があるかもしれないが、レンズマメは貧民の食べ物であった。豆といっても、レンズのような形をして米粒よりも少し大きく、カメムシよりも薄っぺらい。たんぱく質に溢れているが、見た目からして貧相である。

普通は、煮てからスープの具の代わりにするオートミールのような食べ方をする。実無しのスープよりはマシと云う事である。だからレンズマメスープが好物だというような人は居ないだろう。

そのレンズマメだが、シュヴァーベンの倹約精神に掛かるとさあなんとも素晴らしい食材になってしまう。絶食の時期に食べるからといって、贖罪の入力間違いではない。これを煮て名物のヌードルシュペツェレに付け合せる。

精々、ベーコンや玉葱を入れて油に掻けて騙すが良い。そして、酢と芥子を入れると些か納豆のぶっかけ飯のようになる。芥子を幾らでも入れてしまうので注意しよう。

安物のリースリングワインで十分に楽しめる料理である。
コメント (8)
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