Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

朝食ドイツパンの衝動

2007-05-23 | 生活
毎朝、こうしたものがあれば、それだけで幸せなのだ。思えば、肉屋が閉業してしまってから三年ぐらい経つ。豚肉のはんぺんが焼きあがるのを待って、ブロッツェンと共に取りに行く。それを目前にして朝が始まる。戦闘開始なのだ。

そうした機会がなくなって、戦意を永らく失っていたが、少なくとも月・水・金はこれが手に入ることが判った。これで、胃腸の調子も万全、一日をそれも月曜の朝から攻めることが出来そうである。長い減食期も終り、食欲が強く出て来た折りに、こうして新たな機会に巡り合う。

甘ちょろい柔らかなパン屋など眼中にない。あんなものは、帽子を被ったペドフェィリアの親仁 ― 配達の様子を見て決めつけた ― がパン種を運んで来て、訳のわからない女達がなまっちょろい手でオーヴンにこめる、どうしようもない気持ち悪いものなのだ。あんなものは、キオスクにミルクシェークのようなものを取りに行く男が、ろくに咀嚼もせずに咽下するものだ。

あんなものは無い方が良い。訳の分からぬものは、噛み切って、飲み込んで、腹に収め込んでしまえ。清々しい朝は、こうして血生ぎり、血気溢れるのだ。日は昇り、ぎらぎらと照りつける。なにを戸惑う必要があるものか。

朝食の新鮮なドイツパンほど衝動的なものはない。青空へと向かって勢い良く、なにもかも吹っ飛ばしてしまえ。
コメント (2)
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