Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

死んだ筈だよ、生きて..

2007-05-15 | 生活
シチリアに引き上げた兄貴が元気だと聞いた。三十八年間も働いて、弟のもとに軒を借りていた親仁である。マフィア以外に成功する仕事もない場所なのだろう。

数年前に急に白髪が増え老け込んだと思っていた矢先、重病だと弟から聞いた。弟は目に涙を溜めて、故郷に帰ったと話してくれた。勝手に末期の癌で死んだと思っていた。

一人者で、弟の子供、つまり姪などをあやし、弟と工場で働きながら、イタリアンアイス作りの名技を見せていた兄貴。何年居てもあまり流暢とは言えないドイツ語を話していた兄貴。白雪姫の棲家のような上階の丸い塔に住んでいた兄貴が生きていた。それも、妻を娶って元気に暮らしていた。

親や妹の住んでいる家の近くに、家を自分の手で建てて、車も二台所有していると言う。弟の言によると、貧しいが、仕事もせずに楽しく生活しているようだ。

なんと、結婚式は、兄貴の友人の神父の逹が連れ添って、都合七人の神父が居並び、300人近い臨席者の元、赤絨毯の長いロードが引かれて、盛大に催されたと言う。どうしてもその写真を見せて貰いたくなった。昨年の夏には、ドイツの弟の家を夫婦で訪れたらしい。一目会いたかったが、こちらは奴さん既に鬼籍に入っていると思っていた。弟に気の毒で、その「最後」を聞けなかったのだ。泣かれては困ると思って。

それにしても、吉報を聞けて嬉しく、宜しくと託けた。もう一人こちらにも、その親仁のアイスを食べに連れてだったセィニォール・インジュニーア(「魔の山」のセッテムブリーニのように発音しなければいけない)がいた。そのウノ・ピッコロが一昨年結婚した事を、弟に初めて伝えた。こうして、二人とも幸せな結婚生活を、遅れ馳せながら送っているのである。

誰がこの二つの物語に文句を付けようか?

ブレーメン州で、社会学の公式通り、議会の大連立与党政党が敗れた、特に第二位の与党CDUは、SPD以上に惨敗で、これも第二公式となっている。その分、緑の党を筆頭に中小政党が躍進して、特に左派党が西ドイツで初めて議席を獲得した。これで、燻っていたドイツ共産党の合法化への運動は根を断たれるだろう。また、社会民主党左派は、左から押し戻される事になるだろう。

これは、次回の連邦議会選挙を予兆しているのだろうか?
コメント
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